ダーティ・ワーク の商品レビュー
四作目から、繋がり始めてドキドキした。 メインのお話は、遠井と熊井だけど、それ以上に、辰也と貴子や、辰也と持田ちゃんの関係性に惹かれる。 あと、辻森と麻子の過去も気になる。 伊坂さんの作品みたいに、ほかの作品でさらに繋げてくれたらものすごく嬉しいけど、そんなことはしなそうだよ...
四作目から、繋がり始めてドキドキした。 メインのお話は、遠井と熊井だけど、それ以上に、辰也と貴子や、辰也と持田ちゃんの関係性に惹かれる。 あと、辻森と麻子の過去も気になる。 伊坂さんの作品みたいに、ほかの作品でさらに繋げてくれたらものすごく嬉しいけど、そんなことはしなそうだよなぁ。 よい一冊だったなー。。
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10/09/07読了 短編連作集。久しぶりに泣きそうになった。そういうつもりで書かれたものには思えないけど。
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イトやん、寝ていてベッドから落ちて「ほほの骨」を骨折したとか。ベッドの周りには柔らかい敷物がいるようです。寝相が悪いようですね。
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ローリング・ストーンズの曲名をモチーフにした七つの短編です。表題も各編のタイトルもストーンズの曲名だそうです。 はじめの数編を独立した短編のつもりで読み進んでいると、やがて各編の主人公が繋がりを持ち始めます。登場人物はいずれも、世間と関わって生きることが少々苦手なタイプの人たち。...
ローリング・ストーンズの曲名をモチーフにした七つの短編です。表題も各編のタイトルもストーンズの曲名だそうです。 はじめの数編を独立した短編のつもりで読み進んでいると、やがて各編の主人公が繋がりを持ち始めます。登場人物はいずれも、世間と関わって生きることが少々苦手なタイプの人たち。 けれど人は誰しも、世の中とのズレを感じつつ、それでもなんとか折り合いをつけながら、日々暮らしているのでしょうか?彼ら、彼女らが抱えている不安は、多かれ少なかれ、誰もが感じているものなのかもしれません。 世界の片隅で、地を這うようにして生きている姿が、なんだか愛おしいもののように思えてきます。世間と関わらずに生きていくことが不可能ならば、他者を思いやる気持ちは、やはり必要不可欠なもの。この小説を読み終えたとき、少しばかり優しい心持になったような気がします。 ストーンズのことを知っていれば、もっと深い読み方ができたんだろうなぁ。
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- ネタバレ
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あれ、もしかしてTTって……と気付き始めちゃったときの動揺ったらない。 だがTTも辻森さんも他の誰かの目線から見ると、すごく魅力的でミステリアスに見えて、うら若き女子なら、そのでっかい釣り針に引っ掛かること間違いなしという感じがぷんぷんしているんだが、それは彼らが主体の章に変わったとき一変する。 辻森さんに至っては、下世話で不器用で未練たらしいおっさんだったりするし、TTは夢など追うことをやめて、もはや毎日から退場し始めてるあんちゃんだったりするのだ。(随分前に読んだのでちょっと記憶があやふやだが) しかし最後まで読むと、そうした人間関係の中で生きることに付随する面白さや人のギャップに触れることの高揚感を味わえて、ああやっぱ頑張って生きよーって思わせてくれる。 でも勿論そこには人間同士ならではの面倒臭さも、いっそ逃げてしまいたいと思うような上手くいかないこともある。 けれど絲山節にかかるとそんなことにさえ惹かれて、人の中にはいっていきたくなってしまうのだ。 絲山さんの書く人物が魅力的なのは周知のことなのだけれど、そこで終わってしまうのじゃなくて、こんな自分でも他人をもっと知ることができるような、そんな力をもらえたような気になるのだ。 熊井が大人になる様なんかちょっと泣きそうになったよ、もー。 人付き合い上手くないけど、人と関わることを諦めたくないなーと思わせてくれる一冊だった。 生きるのに真摯なのっていいよな! 青春!(いみふ) どうせならローリングストーンズを流しながら読めばよかった。 ようは何が言いたいかって、絲山さんさいこー。
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2010/07/25 ただの短編集だと思って読み始めたけど、徐々に違うということがわかる。 さらっと読んでしまったのでもう一回読みたい。
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短編集、としてそれぞれを読んでも十分おもしろい。けど、後半に入ると分かってくるように、それぞれの登場人物がちょっとずつ関係してくるのがおもしろい。ちゃんと名前や設定を覚えてないと気づかないほどの自然さで。
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題名とは裏腹にあたたかい短編集(というか連作集?)。 題名にもその精神が表れていると思うのだが、この小説の暖かさや感動は押しつけがましくない。 とってもさっぱりしているから気分がいい。 短編なんだけれど、それぞれの登場人物がつながっている。 伊坂作品のようなトリックがある。 ...
題名とは裏腹にあたたかい短編集(というか連作集?)。 題名にもその精神が表れていると思うのだが、この小説の暖かさや感動は押しつけがましくない。 とってもさっぱりしているから気分がいい。 短編なんだけれど、それぞれの登場人物がつながっている。 伊坂作品のようなトリックがある。 ただ、記憶力の弱い私としては、ほっとくと忘れちゃいそうな感じではある。 その点で星3つ。 2010.7.9
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すごい。 ぐいぐい引き込まれる作品でした。 構成が見事。 読後の余韻が心地よかったです。 他の作品も、もっと読んでいこう。
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はわ。 今回少し、絲山さんを舐めてました。 こんなもんかあ、と思いながら前半を読んで半分越えたら止まらなくなった。 圧倒されました。 短編集じゃなくて、ひとつなぎのアルバムでした。 絲山さんの本を読んでると、登場人物の性別をよく分からないまま読んでいることがあって、...
はわ。 今回少し、絲山さんを舐めてました。 こんなもんかあ、と思いながら前半を読んで半分越えたら止まらなくなった。 圧倒されました。 短編集じゃなくて、ひとつなぎのアルバムでした。 絲山さんの本を読んでると、登場人物の性別をよく分からないまま読んでいることがあって、自分の固定観念のせいで迷子になったりします。凄く揺らされる。 性とか死で遊ばないところがすき。 本棚の整理をして気づいたことだけど、この人の本は群を抜いて薄い。全部、同じように薄い。(中身が、ではなくページ数の話。) それって、凄いことなのかも。そんな気がする。 * 美しくない人を主人公に据えた恋愛小説は今尚少数でそういうところも尊敬に値する。
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