日本経済の真実 の商品レビュー
ズームインでおなじみの辛坊さんがお兄さんの経済学者の方と一緒に書いた一冊。わかりやすく書いてあるので一見騙されそうになるけど、多分に自分の見方とか考えが織り込まれていてそれを定着させようとする意図が垣間見えてしまう。テレビの解説はあんまりきちんと聞いてなかったんだけど、自分が司会...
ズームインでおなじみの辛坊さんがお兄さんの経済学者の方と一緒に書いた一冊。わかりやすく書いてあるので一見騙されそうになるけど、多分に自分の見方とか考えが織り込まれていてそれを定着させようとする意図が垣間見えてしまう。テレビの解説はあんまりきちんと聞いてなかったんだけど、自分が司会の報道番組を読売テレビでやっていたりすることもあり、池上彰さんと違って自分の見方とかを押し出すほうがお好きな感じですな。これだけから知識を得るとだいぶ偏りそうな感じなので、辛坊ブランドで出すのはちょっと。
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「日本経済の不都合な真実」が実に良かったので、パート1ともいうべき本書を手に取った。かなり前に執筆されたものだが、全く色褪せていない。即ちそれは辛坊氏が警鐘を鳴らしているにもかかわらず、政治は全く変わり映えのない無策を打ち続けている証でもある。国債残高は相も変わらずブクブク膨れ上がリ、お金もないのに選挙目当ての大盤振る舞い。日本沈没は必至。誰がこれにストップをかけるのか。日本人はギリシャ人とは違うのだ。そんなところを世界に示したいのだが。
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日本経済の真実を知りたくて読書。 あまり真実というほどの気づきは得られない。各章、文章の中で、著者どちらが執筆したのかか分かりづらく多少混乱する。 「デフレ対策は結局どうするのか」を知ることができず残念。 GDPなどの経済指数からの小泉政権の再評価は面白い。 第5章は興味...
日本経済の真実を知りたくて読書。 あまり真実というほどの気づきは得られない。各章、文章の中で、著者どちらが執筆したのかか分かりづらく多少混乱する。 「デフレ対策は結局どうするのか」を知ることができず残念。 GDPなどの経済指数からの小泉政権の再評価は面白い。 第5章は興味深く読んだ。どうしてiPhoneやGoogleなど高度経済成長期の自動車のように世界で利用されるモノやサービスを日本は生み出せないのか。 海外に進出しても日本へお金を産み落とす仕組みが大切だと思う。最近の統計を見ると海外志向が低いといわれる日本人は海外へ積極的に出ていくべきだとも思う。 心の豊かさとは何か。メンタルヘルス不調を起こす日本人が増えて自殺者がさっぱり減らないのはなぜか。不平不満と嫉妬と妬みで生きているような人が増えていると感じるのはなぜか。ぼんやりとした将来への不安を感じる要因は。経済成長したらそれらは本当に解消するのかなどを考える。 公教育の再生として自分自身の頭で考え、自己分析などを通して自分の内面と対峙し、内に芯を建て、心を強くし、自分の足で大地を踏みしめる人材を育てるための訓練が小学校くらいから必要だと思う。もちろん社会人にも。戦後の日本人は自分と対峙することから逃げてきたのでは。 読書時間:約1時間
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夫に紹介してもらった本。書かれたのは2年前だが、経済の基礎から日本が今置かれている危機的な状況まで書かれている。とってもわかりやすい。中小企業診断士試験の「経済学・経済政策」が苦手な方にもオススメ。
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テレビに出ている辛坊キャスターの本。 GDP, GNPの違い、ハイパーインフレ、スタグフレーション等の簡単な経済用語の説明から、小泉政権への評価など、経済の基礎から、素人の自分にもわかりやすかった。 特にマスコミでは悪一辺倒の小泉政権については、失業率が改善したり、GDPが上昇していたりとデータで功績を示している。 郵政民営化に賛成な自分としても同感であり、この本で証明してもらった感じである。 小泉政権は国民に自立を求めていたが、国民が自立できず経済がジリ貧になっていることなども全くその通りだと感じました。 今後、安定を求めるばかりでなく、改革の痛みを越えなければ、日本も変わらないんだろうなと思いました。 悪の呪文の5つも納得です。 「経済の豊かさより心の豊かさが大切」 「大企業優遇はやめろ」 「金持ち優遇は不公正だ」 「金をばらまけば、景気が良くなる」等
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マクロ的に見ると納得できかねないことも多い。与件自体にバイアスがかかってしまっているので、テレビを見るような感じで読めばいい。(勿論、テレビは最もいい加減ということ。)テレビ的(つまり短時間で最大の効果を狙う)なテンポでチャッチャと説明できたら世話無いわけで。それはそれとして、本...
マクロ的に見ると納得できかねないことも多い。与件自体にバイアスがかかってしまっているので、テレビを見るような感じで読めばいい。(勿論、テレビは最もいい加減ということ。)テレビ的(つまり短時間で最大の効果を狙う)なテンポでチャッチャと説明できたら世話無いわけで。それはそれとして、本著に渦巻く焦燥感や苛立ちは、実は憂国に起因するものではないことを指摘しておきたい。ジャンジャン金がもうかってる国がいいという、あまりに薄っぺらな著者の価値感にあるのだ。ホリエモンのふてぶてしさに通じるものがある。つまり、調子に乗っているということ。
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アマゾンで見てみたら酷評の嵐ですが。 日本経済の問題点をざっと整理するにはわかりやすい本だと思うなあ。結構身近なところに引きつけて考えられるし。 極端な書き方だけに「本当かな、自分でも調べてみたいな、もう少し興味を持ってこの手の話を聞こう」と思える。 それにしても、無関心...
アマゾンで見てみたら酷評の嵐ですが。 日本経済の問題点をざっと整理するにはわかりやすい本だと思うなあ。結構身近なところに引きつけて考えられるし。 極端な書き方だけに「本当かな、自分でも調べてみたいな、もう少し興味を持ってこの手の話を聞こう」と思える。 それにしても、無関心は怖い。
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批判は多そうな文章だけど、こういう切り口の本は好き。 あっているかは別として、他の本との矛盾を照らし合わせる楽しみがあるから。 ・元々の制度設計時に比べて、平均寿命が飛躍的に延びたことで、障害に受けとる年金総額が制度の想定を遥かに越えてしまった →制度が破綻に向かっていること...
批判は多そうな文章だけど、こういう切り口の本は好き。 あっているかは別として、他の本との矛盾を照らし合わせる楽しみがあるから。 ・元々の制度設計時に比べて、平均寿命が飛躍的に延びたことで、障害に受けとる年金総額が制度の想定を遥かに越えてしまった →制度が破綻に向かっていることを気づきながら、自分が選挙で勝つことしか考えていない政治家のせい?官僚はもっと気づいていたはず。 ・生産、分配、支出は同じGDPを3つの側面から見たもので、それぞれの額は同じ(三面等価の原則) ・日本の所得を増やすには、日本で、モノやサービスを作ることが大切 →確かに、そうだが、だからといって日本ですべてをまかっていては、優良な企業がつぶれ、技術力が落ちる。国内の技術を海外へ盗まれるくらいなら、国内でつぶれた方がいいのか? ・名目と実質の違い 見かけの数字上どうか(名目)、物価の動きを勘案するとどうか(実質) ・貯蓄と投資は常に同額。貯蓄されたGDPは、好む好まざるにかかわらず誰かの手でかならず投資される →だから、無駄がないか政治を監視しなきゃいけない ・銀行は貸し出す企業を安全性重視で選ぶ。この間接金融は合理的な仕組みだが、非常にリスクの高いベンチャー企業などには十分に対応しきれない →株式市場も、ベンチャー企業には、投資ではなく投機が多いため、成長の土壌となりえないのでは。
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最近は「日本は破綻しない」という論調の三橋氏の著作を読むことが多く、少し考え方が偏ってきている可能性もあるので、未だに根強い日本破綻説を唱えている人の本も読んでみようと思い、手に取ってみました。 10万部も売れただけあって、ある程度しっかり書かれているとは思いますが、歴史的な...
最近は「日本は破綻しない」という論調の三橋氏の著作を読むことが多く、少し考え方が偏ってきている可能性もあるので、未だに根強い日本破綻説を唱えている人の本も読んでみようと思い、手に取ってみました。 10万部も売れただけあって、ある程度しっかり書かれているとは思いますが、歴史的な事実を引き出して解説しているのは良いのですが、同様に国債を増加させながら問題なく解決していった英国の例は割愛する等、自分の論旨を貫く上で都合の悪いデータを紹介していないのは仕方が無いことなのでしょうか。 取捨選択するからこそ、傍から見たら綺麗な論旨に見えるのでしょうけれども。従って、私としては日本国破産については、賛否の両者の意見に耳を傾けて、今後の方針は自分の責任で決める必要があると改めて思った次第です。 この本で印象に残ったのは、”見かけ上の国民の貯蓄額と、国の借金の残高だけから単純に破綻の時期は推定できない(p145)”というポイントでした。日本国民の実質の資産はどのように考えるべきか改めて思い知らされました。 以下は気になったポイントです。 ・今のお年寄りは、平均寿命まで生きれば「理論的に正当な金額」の10倍近い年金が手にできる、このようになった理由は、制度設計時と比較して平均寿命が飛躍的に延びた、掛金が長年低く抑えされてきた、給付水準が不当に引き上げられたから(p6) ・日本国内で生み出されたGDPは、生産は国民に分配され、国民がそれを支出する、この「生産」「分配」「支出」は、同じGDPを3つの側面から見たもので、それぞれの額は同じ、企業が生み出したGDPは、まず、家計と企業自身に分配され、さらに、政府と家計と企業に再分配されて最終的な消費や投資に使われる、これが三面等価の法則(p23、27) ・日本のGNPが先進国の中で特異的にGDPよりも大きく上回る理由は、日本企業は外国に進出するが、外国企業日本に来ないことにある(p33) ・かつて日本や現在の中国のGDPの成長は、1)労働力の増加、2)生産設備の増加、3)技術構造の3要素に支えられている(p37) ・政府の借金が積み上がると生じる問題は、1)政府が何かをやろうとしても、お金がなくて手が打てない、2)高い金利をつけないと売れなくなる、3)世代間の不公平が生じる、である(p79) ・1994年頃から、名目成長率が実質成長率を下回り始めて、2001年にはデフレ状態にあることを政府は認めた(p107) ・昔は1本1万円で売っていたジーンズが今では980円で買える、中国やベトナム人に職を与えて日本人を失職させる構造が進んでいることが問題(p113) ・法人税を下げるは、それによって企業の投資資金を増やして、成長した企業が生み出すGDPの配分を受けた家計から税金を取る方向に動いているから、その方が家計・政府・企業も潤う(p119) ・戦時中はモノが足りなくても酷いインフレにならなかったが、戦後には農工業が壊滅になった国土に、多くの復員兵が帰ってきたため、需要と供給のバランスが崩れたためインフレが起きた(p127) ・高度経済成長時代が終わる1973年までは、消費者物価が4%程度上がり続けていたのに、卸売物価が安定していた、つまり、設備や技術向上により、モノがどんどん安く作られていたので企業は儲かった(p132) ・見かけ上の国民の貯蓄額と、国の借金の残高だけから単純に破綻の時期は推定できない、例え話として、毎回90万円返してもらってそれに10万円上乗せして金を貸す、最初の100万円に、2回目から10回目までの実質の貸したお金:10万円が9回として、合計190万円持っていなかったとしても、債権は1000万円となる(p145)
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「真実」と書いてあったら、つい真実だと思ってしまうけれど、真実というのはタイトルであって、内容が真実あるという保障はないといういうのが真実である。 「真実」の内容は読めばわかるので、読んだらいいけれど、立場としては「反・民主党(と国民新党)政策」。とはいえ、「今の自民党」に寄...
「真実」と書いてあったら、つい真実だと思ってしまうけれど、真実というのはタイトルであって、内容が真実あるという保障はないといういうのが真実である。 「真実」の内容は読めばわかるので、読んだらいいけれど、立場としては「反・民主党(と国民新党)政策」。とはいえ、「今の自民党」に寄ってもいない。小泉・竹中構造改革を評価しているから、えっと、今の政党的には、どこ寄りだろうか…。 「税収で得た税金は、将来より多くの税収が得られるように使うべき」という考え方は、初めて知った。(経済学では常識かもしれないけれど) ユニクロのような人件費の安い国で海外生産をしている日本企業が、国内の産業を衰退させている、というのは、その通り!という感じ。工場の仕事がなくなったなんていう話では終わらず、技術が海外に蓄積されて、ベトナムや中国の工場が独自ブランドを作って日本に売り込んできたら、ユニクロもダイソーも消し飛ぶのではないかという気がする。 中国企業がユニクロを買収することだってありえる。だって、ユニクロは中国にも店舗を持っていて、中国で作って中国で売っているのに、日本人が利益を吸い上げて大きな顔をしているのだ。まともな中国人なら、おかしい、と思うだろう。
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