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ヤングアダルトパパ の商品レビュー

3.1

42件のお客様レビュー

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2010/06/30

世の中には色々な形の家族がある。こうでなければという決まりはないはずだ。そして、そこに暮らす人達の幸せも一様ではない。この作品の主人公は、両親の身勝手さに振り回され決して恵まれた環境にあるとは言えないにも関わらず、強く逞しく生きている。何故なら中学生にして、父親でもあるからだ。世...

世の中には色々な形の家族がある。こうでなければという決まりはないはずだ。そして、そこに暮らす人達の幸せも一様ではない。この作品の主人公は、両親の身勝手さに振り回され決して恵まれた環境にあるとは言えないにも関わらず、強く逞しく生きている。何故なら中学生にして、父親でもあるからだ。世間の常識や倫理とは別に、純粋に子どもを愛しいと思う気持ちが随所に描かれる。読み進める程にどんどん切なさが増してしまう。先の事を考えれば不安や悩みの方が大きい筈。しかし、子どもといる時間を何よりも大切にする彼はとても幸せに思える。父親としての人生はまだ始まったばかりだけれど、これから後の親子がどう成長していくのか、是非続編を読んでみたい。

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2010/06/28

中学2年生の静男君、こんな終わらせ方じゃ救いがないんじゃないの!どう、将来に続けようとしてるのか分からない。優作君がかわいいってことだけがこの小説の救いですが。ヤングアダルト・・・って表記でうっかり中学生にお勧めしてしまわないうち先に読んでみて良かった、というのが率直な感想。

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2010/06/26

んー。正直なとこイマイチ。 著者の作品は、いつも軽く読めて読みやすくて好きなんだけど、 今回の作品は現実感ないし、結局のところどうなのよ? 花音はどうなった?ってなにもかもが中途半端な気が。 残念。

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2011/08/06

主人公静男14歳の父、5ヶ月の息子優作、幼い父子の、家族物語。花音さんのダメさ加減は受け入れがたい。13歳の中学生を誘惑するか?子供生んで、父親にさせちゃっていいのか?(しかも、赤ん坊をほったらかして自分はトンズラ。)また、静男は、夏休みの宿題を早めにこなすまじめ中学生だし、周り...

主人公静男14歳の父、5ヶ月の息子優作、幼い父子の、家族物語。花音さんのダメさ加減は受け入れがたい。13歳の中学生を誘惑するか?子供生んで、父親にさせちゃっていいのか?(しかも、赤ん坊をほったらかして自分はトンズラ。)また、静男は、夏休みの宿題を早めにこなすまじめ中学生だし、周りのダメな大人たちを冷静に見て受け入れてるような子なのに、なぜ、花音さんの誘惑に乗っちゃうのか?どうするんだ1年後、5年後、10年後、静男と優作の未来はどうなるのか?(優作は花音さんの籍に入ってるっていうのに。)その3点は消えることのない疑問。そこをネグって、夏休みの終わりの保育所探し、そこだけを見れば、いつも通りの山本さん。どこまでも前向きに困難に立ち向かい、大人たちと渡り合う静男を応援したくなる。同級生の岸本と少しづつ近づいていく様子や、悦子、楠をも巻き込んで、子育てに奮闘する流れもいい。あ〜、でもダメ、やっぱり許せない、花音さんと彼女を家に入れた静男の父を。

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2010/06/30

2010/06/03予約2010/06/30貸出。待ち1カ月以内だった。 あっという間に読めました。読み始めて最初の頃は「これ誰の本だっけ_?」と思う程山本作品っぽくなくって戸惑いました。ちょっと現実的ではないお話で、湿っぽい感じですが、中学生らしくない静男くんがタイトル通りや...

2010/06/03予約2010/06/30貸出。待ち1カ月以内だった。 あっという間に読めました。読み始めて最初の頃は「これ誰の本だっけ_?」と思う程山本作品っぽくなくって戸惑いました。ちょっと現実的ではないお話で、湿っぽい感じですが、中学生らしくない静男くんがタイトル通りやっぱり「ヤングアダルトパパ」でしたね。テキパキ着替えオムツ替えしてたら小さなトーサマだと思う。最後には周りの大人たちも暖かく迎えてもらえそうなとこで終わり。もう少し静男くんの成長をみたかった。花音の節操なさには腹立つけど・・・・。

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2010/06/13

花音さんが出て行った後、中学2年の静雄は5ヶ月の息子優作の世話を一人でしている。夏休みも残り少なく、保育所も空きなし。 なんか、今ひとつ現実感の無い話だった。登場人物にも魅力が無かった。 私は野性時代連載の方が面白かった。

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2010/05/30

僕は山本さんのお仕事系小説がとっても好きだ。 読んだら、いつもよしっ!これからも頑張っていこうと前向きな気持ちにしてくれる。 今回の物語はそんな小説とはちょっと毛色がちがう切ない物語でした。 主人公の静男は14歳。離婚した両親の父親に引き取られて過ごしていますが父親は仕事でほと...

僕は山本さんのお仕事系小説がとっても好きだ。 読んだら、いつもよしっ!これからも頑張っていこうと前向きな気持ちにしてくれる。 今回の物語はそんな小説とはちょっと毛色がちがう切ない物語でした。 主人公の静男は14歳。離婚した両親の父親に引き取られて過ごしていますが父親は仕事でほとんど家にいません。 父親の知り合いだという花音が家に転がり込んできます。 自称ミュージシャンの花音はまともに仕事もしないんですが静男はそんな自由人っぽい花音に魅力を感じて恋に落ちてしまいます。 そして花音が妊娠して赤ちゃんが生まれた。でも花音は子育てを放棄して5ヵ月になる優作を静男に残したまま行方不明に。 物語は花音が出ていった夏休みの10日間の出来事の間に花音との回想シーンが挟まれる形で進行していきます。 「快楽に溺れ、射精した結果がこれか」 14才の父親として自分の責任を取ろうと一生懸命になる静男。 そんな静男に比べてどうしようもないぐらいに無責任で頼りない花音、そして離婚した両親。 保育所にも相手をされず孤軍奮闘する静男が切なくなります。 でも父として我が子を愛し育てていくと言うのはとてもシンプルなことだ。 「おれ達三人、形はどうあれ家族なんだしな」  離婚した両親が放った言葉に静男はこう言った。 「いま、僕にとって家族といえる存在は優作だけだよ」 家族とはなんなのだろう? 優作を守ろうとする静男の必死な切実な思い。その思いは友人や周りの大人たちの助けを借りてなんとか前に進もうとする。  そして静男ならなんとかやってくれるんじゃないかという気持ちになる。 切ないけどあったかな気持ちにもさせてくれる物語でした。 山本さんはあるインタビューでもう何年も前からこのテーマで小説を書こうと思いながらもなかなか形にならなかった答えています。 だからかもしれませんが、読んでてなかなか入り込めない部分があったりもしました。 山本さんがこの作品に込める気持ちはわかるんですがやっぱり僕等は山本さんにはあったかで前向きで元気をくれるような小説を書いて欲しい、読ませて欲しいなっと思いました。

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2010/05/27

5ヶ月の息子を置いて彼女が姿を消してしまった。 一人で子育てをする静男は日中の預かり先を探している。 なぜならもうじき夏休みが終わるから。 主人公は中2男子。 突拍子もないムリのある設定は飲み込めるけれど 時系列をバラバラにした展開で何か謎解きがあるのかと思えば まったくそんな...

5ヶ月の息子を置いて彼女が姿を消してしまった。 一人で子育てをする静男は日中の預かり先を探している。 なぜならもうじき夏休みが終わるから。 主人公は中2男子。 突拍子もないムリのある設定は飲み込めるけれど 時系列をバラバラにした展開で何か謎解きがあるのかと思えば まったくそんなことはなく 子供が出来るようになるまでの過程や 花音(子供の母)の人物描写も乏しいのが物足りない。 静男と優作のココロの会話や トッポイくんと子供たちのやりとりは微笑ましい。 【図書館・初読・5/27読了】

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2011/07/16

タイトルどおり、中学2年生・14歳でパパになってしまった少年・久遠静男の物語。よく中学生でママになる女の子というのはTVドラマになったりするのだが、パパになって育児をするってのはなあ。山本さんの作品は、いつもユーモアに満ちていて、温かい人間模様を描き出してくれるのだが、今回は扱う...

タイトルどおり、中学2年生・14歳でパパになってしまった少年・久遠静男の物語。よく中学生でママになる女の子というのはTVドラマになったりするのだが、パパになって育児をするってのはなあ。山本さんの作品は、いつもユーモアに満ちていて、温かい人間模様を描き出してくれるのだが、今回は扱うテーマの故か、突き抜けるような笑いはない。なかなか無責任だけれど巧妙な設定で、真面目な中学生がトーサマ=パパになっていくいきさつが語られる。 イマドキの状況であれば、どこかにあってもおかしくない設定だが、ポイントは静男が不良でも何でもない真面目な中学生というところか。客観的に見れば悲惨な状況にもかかわらず、父性に目覚めて赤ん坊の優作にたゆまぬ愛情を注ぐところがポイントだ。一体、どうなるんだろうと終盤まで目が離せない展開だ。

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2010/05/19

山本幸久の割にすっきりしないというか、、、 どうにも残念。 作者の描く登場人物が毎回魅力的なのに、今回のはどれもいまいちピンとこないし。 主人公もハッピーエンドって程でもない。 あと赤ちゃんの泣き声とか、叫び声の書き方が好みでない。 作者は悪い意味での新しい家族の形を描きたかっ...

山本幸久の割にすっきりしないというか、、、 どうにも残念。 作者の描く登場人物が毎回魅力的なのに、今回のはどれもいまいちピンとこないし。 主人公もハッピーエンドって程でもない。 あと赤ちゃんの泣き声とか、叫び声の書き方が好みでない。 作者は悪い意味での新しい家族の形を描きたかったのだろうか? それとも、母性は誰しもあるものではない、とか? 何にせよ期待し過ぎただけにがっかり。 これなら漫画「赤ちゃんと僕」の方がいいや。

Posted byブクログ