セイジャの式日 の商品レビュー

柴村仁【著】

2017/04/05

一枚の絵を描きあげる為に秘密にしていたことは。
もしかしたら、この事件の全容は彼の描いたシナリオなのではないだろうか。
彼は何がキッカケで壊れてしまったのだろう…。
後半に書かれていた教育実習に訪れた人物が予想外だった。
彼は誰とも関わる事なく一人絵を描くのだろうと勝手に想像していた為とても驚いた。
ただ生徒と接する姿を見ていると意外と教師という仕事は彼に合っているのかもしれないな…。

2016/01/17

表紙の絵と裏表紙に不恰好な恋って書いてあったので、少女漫画的な話を想像していましたがそうではなく途中までは推理小説みたいでした。ハルさんと由良さんのやりとりが良い感じだなーと思ってたら3分の1は由良さんの教育実習のお話でした。由良さんのさっぱりした性格が好きで最後はあっという間に読んでしまいました。
全体的に「？」な部分や作者の意図がちょっとわかりづらいかなとあとがき読んでた時に3部作の3作目ということが発覚！だからかああああ！
前2作を読んでからもう1度読み直したいです。

2015/01/23

由良シリーズは3冊とも装丁がとても綺麗
仕掛けがあるのが読んでて楽しい
由良と吉野ちゃんのことを考えるととても切なくて悲しいけど、最後の言葉とイラストで温かい気持ちになれた。

2014/11/28

由良シリーズ三作目。前半と後半の関連があまり見られなくて残念。
これが三部作の三作目なのは物足りない！でも由良彼方の、吉野彼方を失った後の様子がよく分かって切なかったです。
Aちゃんがグラビア辞めた理由が気になります。

2014/08/07

セイジャの式日の、というより、プシュケ、ハイドラ、セイジャの3冊を読んで、の感想になるんですけど、
けっきょく由良くんと吉野ちゃん尊い、としか言いようがない。

吉野ちゃんはプシュケの時点ですでに死んでしまっているからその後の2冊では出てこない。由良くんは生きているから当たり前のように成長して、進学していく。
ハイドラやセイジャでの事件や出来事の中で読者の中でも作中キャラの中でも、吉野ちゃんの存在は薄れていってる気がするんだけど、由良くんだけは違って、由良くんの中にはいつも吉野ちゃんがいて吉野ちゃんを中心に回っているんだ、っていうのがわかってすごく安心する。

アーちゃんが実際にそんな由良カナちゃんに対してどう思っているのかはわからないけど、たぶんアーちゃんみたいにカナちゃんのことだけを第一に考えたらきっとカナちゃんが吉野ちゃんのことを忘れて吹っ切れて、自分だけの人生を全うしていくのがいちばん幸せなんだろうなぁとは思うから、あの様子を見て安心するのはほんとアカンと思うんですけど、でも吉野ちゃんだけが置いてけぼりにならなくてよかったーって思っちゃうんですよね。

由良くんはきっとああして一生、自ら吉野ちゃんに囚われて行きていくんだと思うとすごくほっとするしやっぱり尊い、ってなるわけです。

アーちゃんはカナちゃんが子どもを作れば自分の遺伝子も残るし自分は子どもいらない、とか言ってたけどきっとカナちゃんはこの先死ぬまで子どもは作らないし結婚しないし彼女も作らないし好きな人もできないんだろうな〜。由良くんならあり得る、ってほぼ確信できるあたりがまた安心できるとこなんですけども。

あとこのシリーズほんと大好きだから何度も読み返してるはずなのに今まで由良くんと吉野ちゃんのことしか頭になかったせいで今回はじめて気がついたんだけど、このシリーズって各話それぞれ形は違えどぜんぶ「恋の話」だったんですね！

プシュケはえどがーくん→織恵ちゃん、由良くんと吉野ちゃん。
ハイドラは布施正道←鶴見オーナーとあともしかしたらハルさんとみうちゃん、Aちゃんとアーちゃん。
セイジャは狩野先生と高梁さんともろもろ、日野くんと絹川さん。

我ながら気付くの遅すぎるけど、これぜんぶ恋が絡んでて、しかもみんな好きな人のためにからまわって四苦八苦して、しかもそのほとんどがうまくいかずに悲しい結末になっているという…。
不恰好な恋の物語、っていうのは由良くんだけじゃなくてこの人たちみんなのことなのかー、と、新たな発見でした。ほんとに気付くの遅すぎるだろう…。

とにかくこのシリーズ全巻発売直後に買ってから何度も何度も読んでるけど、読むたびにああ好きだなーってなるので、また何度でも読み直したいほんとに大好きな作品でした。

2014/12/31

由良3部作 3作目。
最後の２行が切ない。切なくも少し気持ちが晴れるような読後感だった。
前半は犀君の狂気っぷりが光ってました。全部知ってて自分の望むものを見るために黙ってたんだな。
後半は最後のページ（2行と挿絵）に全部持っていかれた。2作目で吉野がいなくなった後の由良彼方の様子が語られていたから、尚更最終巻は何とも言えず切ない気分。由良君幸せになれ。これからも笑っていて欲しい。

2014/02/07

あのひとが、きちんとおとなになっていることが、嬉しいのか悲しいのか、わからなかった。
でも、どうぞ幸せでありますように。
まさかの、大泣きした…

2013/11/01

「由良シリーズ」の最終巻です。最後の挿絵にすごく心を奪われました。由良君には幸せになってもらいたいです。

2013/08/21

由良三部作、読み終わってしまったのが惜しいような、嬉しいような
引き込まれるような魅力がある文章で、すいすい読めてしまった
きらきらした文章が健在で、狩野先生の話でちょっとプシュケの印象とは違っちゃった気がするけど、好きだ
花束のイラストと、最後の彼方のイラストがなんとも…とても美しくて、輝いていて

2013/07/08

ハイドラよかいい。なんだか、セイジャもプシュケもハイドラも、全編が謎解きで後編が人間ドラマ的な構成だなと。