世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻) の商品レビュー
読書初心者の私が本を好きになるきっかけをくれた本。何もないところからこれだけの世界構築できる村上春樹。小説、本の可能性。ページを繰る手が止まらない。
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高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮す〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路に組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波乱万丈の...
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮す〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路に組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波乱万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」。二つの異なる世界(?)が交互に章立てられ、それぞれ主人公の一人称が「僕」と「私」で語られるストーリー。抽象画を眺めているかのような不思議な印象の作品。どんな風に二つの世界は繋がって行くのか…下巻が楽しみです。一回読んだだけでは理...
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」。二つの異なる世界(?)が交互に章立てられ、それぞれ主人公の一人称が「僕」と「私」で語られるストーリー。抽象画を眺めているかのような不思議な印象の作品。どんな風に二つの世界は繋がって行くのか…下巻が楽しみです。一回読んだだけでは理解できない奥深さあり、村上春樹さんファンがいれば、文学談義の素材としても盛り上がれそう!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
計算士として派遣された滝の裏での話と城壁に囲まれた街の図書館での話が同時進行中。依頼人の老人から送られてきた一角獣の頭蓋骨と図書館での頭蓋骨の夢読みいう奇妙な一致。「世界の終わり」というキーワードで、この2つの世界がいつどうやってつながるのかが、期待を持たせる。そして、ここでも出てきた「暗闇」。
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まだ下巻を残しているけれども、随所に織り込まれた心の描写や、不思議な世界観によってどんどん引き込まれる。 早く下巻を読みたい!
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村上春樹さんの著書の中で一番好きな作品 世界観がとても素敵です 下巻まで一気に読みました 読み終わった後はしばらく呆けていたなぁ…
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1Q84の感動再び!という感じです。 1Q84よりずっと前に書かれてるけど、1Q84を読んでからずいぶん後になって読んだという自分の都合のためですが(笑) 引き込まれます。不思議ワールド! 本当はもっとゆっくり読み進める予定が一気に読んでしまいました。 この本を読まなければそうそ...
1Q84の感動再び!という感じです。 1Q84よりずっと前に書かれてるけど、1Q84を読んでからずいぶん後になって読んだという自分の都合のためですが(笑) 引き込まれます。不思議ワールド! 本当はもっとゆっくり読み進める予定が一気に読んでしまいました。 この本を読まなければそうそう出会わないであろうキーワードがそれぞれ重要でおもしろいです。頭骨、ピンクのスーツ、やみくろ、夢読み…。 ハードボイルドの世界の方が好みですが、それぞれの空気感が交互に味わえて新鮮。 上巻で散りばめられた謎が下巻でどう盛り返すか?それとも謎なまま終わるのか? 楽しみに下巻を読みます!
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私は海辺のカフカから入った、パラレルワールドシリーズですが、 二つの世界が、また一味違った繋がり方をしていて面白い。 でも海辺~よりもなんとなく筋が読みやすい。 そういう意味では、年代的にも質的にも、こちらの方が入門書的だったのかもしれない。 ファンタジー寄りの世界観のためか、飽...
私は海辺のカフカから入った、パラレルワールドシリーズですが、 二つの世界が、また一味違った繋がり方をしていて面白い。 でも海辺~よりもなんとなく筋が読みやすい。 そういう意味では、年代的にも質的にも、こちらの方が入門書的だったのかもしれない。 ファンタジー寄りの世界観のためか、飽きないし。 哲学的な、抽象的な観念がぽんぽん出てくるのは、共通しているけれど、 その点は逆に海辺~で慣れたからか、自然に頭の中で処理できて良かった。 物語全体を通したメッセージっていうのは、 下巻も読んでからでないと消化できないだろうから、 今のところ、こうだ!っていう感想は抱いていないけれど、 大きなテーマが扱われている分、 些細な、付属的な言葉にも、大きな力が含まれているな、と思う。 予定外の場面の短い台詞が自分に突然寄り添ってきたりするから、 なんていうか、村上さんに見透かされているようでやだ!(笑) とにかく結末がどうなるか、楽しみ。
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世界の終わり と ハードボイルド・ワンダーランド。 ふたつの物語で、いくつかの符合が浮かび上がる。 徐々に、徐々に、混ざり合っていく様はさすがとしかいいようがない。 下巻に続く。
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この作品もなかなか難解でしたが、読み返し、理解が進むとともにハマりこみ、さらに何度も何度も読み返すことになった作品です。
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