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ランナー の商品レビュー

3.4

79件のお客様レビュー

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2021/09/21

オリンピックに感化され、スポーツ青春小説が読みたくなり借りてみた一冊。 主人公は陸上部で長距離ランナー。高校生の碧季。大会で挫折し、また家庭での問題がきっかけで、部活を休むことに。 その家庭の事情と言うのが結構重めで、図書館の青少年コーナーに置いてあったにしては、大人向けな印...

オリンピックに感化され、スポーツ青春小説が読みたくなり借りてみた一冊。 主人公は陸上部で長距離ランナー。高校生の碧季。大会で挫折し、また家庭での問題がきっかけで、部活を休むことに。 その家庭の事情と言うのが結構重めで、図書館の青少年コーナーに置いてあったにしては、大人向けな印象。 健気でお兄ちゃん大好きな妹、杏樹がとても可愛く、この物語の癒しであり、同時に闇でもある。 主人公と交代で語り手を務めるのは、うまく子供と接することのできない、碧季と杏樹の母親、千賀子。 そして、陸上部のマネージャーであり、碧季の良きアドバイザーでもある、杏子。 あさのあつこさんの高校生が主人公のスポーツ小説としては、いつもより影が多めかな。 でも、碧季始め、キャラクターたちに魅力を感じたし、それぞれの登場人物の感情の描写が生々しく、とても上手いと思った。

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2021/07/22

高校生と思えないほど、立派で強い主人公に心を打たれました。普通の陸上の小説だと思っていましたが、それ以上に深い物語でした。 描写がとても丁寧で、綺麗で、そして辛かったです。

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2021/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、小学生の頃に読んで以来、久しぶりに読みました。 綺麗なお話です。主人公は重たい境遇ですが、最後は綺麗に終わってくれてとても安心しました。 文章がとても丁寧で、走るシーンの描写の美しさ、爽やかさが感じられます。 登場人物全員が良い人すぎます。 マネージャーの杏子、いつも碧季を信じてくれる監督の箕月、辛い時に助けてくれる久遠。病院の先生の熊泉。みんなが碧季を支えようとしてくれていて、でもそれを素直に受け取れない碧季の気持ちも分かるしハラハラしました。 父さんが最後杏樹に噛まれるところはスカっとしました。お前が元凶だぞ。自分を見つめ直せ。 碧季(あおい)っていう主人公の名前が綺麗で、この話にピッタリだなあと思いました。

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2021/06/16

<ぜんぶ塗り替えていくために、走る>  本当の理由を隠すために、違うモノを持ってきて、あてつけてしまう。それを後から自分で見て「うん、仕方なかったんだ。あそこからじゃあ、どうしようも無かった」とか、「これで良かったんだ」とか、作り上げてしまう。自分自身を守る、土台の弱い塔を。本...

<ぜんぶ塗り替えていくために、走る>  本当の理由を隠すために、違うモノを持ってきて、あてつけてしまう。それを後から自分で見て「うん、仕方なかったんだ。あそこからじゃあ、どうしようも無かった」とか、「これで良かったんだ」とか、作り上げてしまう。自分自身を守る、土台の弱い塔を。本当は建てる前からとっくに気付いている。こんな塔、風が吹かなくても倒れてしまう  もちろん、碧李の置かれた環境は、そんな簡単な表現では足りないけど。  でも、分かるなあ。言い訳し始めてんな、俺。って気付く時の惨めさと言ったら。  季節の移ろい、風景描写が綺麗で。思わずそこに吹く風まで感じられそうな。  あと、碧李。名前が良い。ただただ良い。

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2021/06/03

※作品とは全然関係ない感想を書いてます あさの作品を読みながらどうしてもネズミと紫苑のことを考えてしまうのはこの作品に対して不誠実だなと思いながらずっとふたりのことを考えていた。 守ること守られること、愛と憎しみ、理由をつけて逃げること、やっぱりネズミはいつか紫苑の元に戻ってく...

※作品とは全然関係ない感想を書いてます あさの作品を読みながらどうしてもネズミと紫苑のことを考えてしまうのはこの作品に対して不誠実だなと思いながらずっとふたりのことを考えていた。 守ること守られること、愛と憎しみ、理由をつけて逃げること、やっぱりネズミはいつか紫苑の元に戻ってくるんじゃないかと読んでいて思った。全然違う話だけど。 「幸せって誰かが責任を負うものなのか」と悩みながら、責任をとってくれる存在に安堵する。人間らしい感情だと思った 紫苑たちと同じ16歳なのに子供として描かれていて、そうだ、彼らはまだ子供だと気付かされる。でもどんな16歳だって必死で生きているって分かる スポーツものってだけじゃないお話でした

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2021/05/17

色んなことがあっても走ることが好きな主人公。 正しいフォームではなく、美しいフォームというのが印象的

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2020/12/30

久々にあさのあつこ先生の本を読みましたが、改めて情景描写が丁寧で、日本語が綺麗だなと思いました。 高校の陸上部(陸上選手)のストーリーで、家族や本人のストーリーが中心。読んでいて心地がよく、爽快感のある小説でした。 最後は「もここで終わり?!」と思ってしまったので、欲を言えば、最...

久々にあさのあつこ先生の本を読みましたが、改めて情景描写が丁寧で、日本語が綺麗だなと思いました。 高校の陸上部(陸上選手)のストーリーで、家族や本人のストーリーが中心。読んでいて心地がよく、爽快感のある小説でした。 最後は「もここで終わり?!」と思ってしまったので、欲を言えば、最後もう少し先を読みたかったかなって思います。あと10ページくらい。

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2020/10/10

一度陸上部を退部することを決意した天性の長距離ランナーの主人公が、自分の中にある言い訳から逃げず、再びスタートラインを目指す物語。 家族愛が伝わるところがポイント!(ゆみまる)

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2020/07/12

乾いた土に水が染み込むように するすると言葉が入ってきて、 小説家というのは凄いなぁと思う。 読後感は、三田誠広の「いちご同盟」。 でも読んだのは、はるか昔なので違うかも 知れないけど、なんとなく思い出した。

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2020/01/22

初めてのあさのあつこさん。  家庭に不安を覚え苦悩する一高校生。その家族、母、妹、そして友人、部活のマネージャー、顧問の先生が主な登場人物。友人とマネージャーがいい味出しているな。精神科医の先生もいい。  ページ内にセリフが並ぶと空白が多くてページがどんどん進む感覚が心地よかった...

初めてのあさのあつこさん。  家庭に不安を覚え苦悩する一高校生。その家族、母、妹、そして友人、部活のマネージャー、顧問の先生が主な登場人物。友人とマネージャーがいい味出しているな。精神科医の先生もいい。  ページ内にセリフが並ぶと空白が多くてページがどんどん進む感覚が心地よかった。それと難しい読めない漢字が多かった。

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