天国旅行 の商品レビュー
「心中」をテーマにした短編集。 テーマがテーマだけに暗い話ばかりかと思いきや、 前向きになれる物語あり、切ない物語ありと色々と楽しめた。 特に「炎」と「SINK」が好きです。
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おもしろかったけど、この人は暗く悪い世界が合っていると思う。ほのぼの感を出さなくてもすごい作家だし。
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そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。(帯) 読みやすく面白い。ただ、ハッピーエンドが好きな性質なので、「君は夜」から三作の連続はちとしんどい。 振り切ったラストの「君は夜」は好みの違いだからともかく、「炎」「星くずドライブ」はもやっとしました。 一番好きなのは「遺言」。これ、主人公の「私」も女性ではないでしょうか。 1.連れ込み宿の女将が怪訝そうに二人を見た。 2.某が後朝の挨拶を行っている(男性から女性への慣習) 3.「私とともに生きる道を選ばなければ、きみは子を得られたかもしれないのだ」 男女どちらでも解釈できますが、後者のほうが尊いです。 (追記) あぁ、どちらも男性って選択肢もあるのか…。
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2017.6.30 読了 生と死にまつわる短編集。 自殺しようとしている人の話とか 霊が見える話とか。 「星くずドライブ」が 印象的だった。
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再読はしないだろうけれど、読んで良かった本。 からりと明るい話は全くないけれど、なぜかあまり暗い印象ではない。 なんだか最近生死の違いがよくわからなくなってきていて。子や配偶者がいればすこし違うのだろうが、なぜだろう、どちらも自分から遠いからだろうか。 大好きな人たち、面白い本...
再読はしないだろうけれど、読んで良かった本。 からりと明るい話は全くないけれど、なぜかあまり暗い印象ではない。 なんだか最近生死の違いがよくわからなくなってきていて。子や配偶者がいればすこし違うのだろうが、なぜだろう、どちらも自分から遠いからだろうか。 大好きな人たち、面白い本、美味しい料理。 そういうものに出逢えるから生きている。いつでもこちらからあちらへは行ける。いつかは必ず行く。それならばギリギリまでこちらで面白可笑しく生きている。
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森の奥 自殺をし損ねた主人公と、樹海でであった青年との話 ★遺言 旦那さんにこんなに愛されて羨ましい きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情のすべてを味わい、知ることができたのだ。 きみにとっての私も、そういう存在であったのならばいいのだが。 ...
森の奥 自殺をし損ねた主人公と、樹海でであった青年との話 ★遺言 旦那さんにこんなに愛されて羨ましい きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情のすべてを味わい、知ることができたのだ。 きみにとっての私も、そういう存在であったのならばいいのだが。 遺言というより、ラブレターだった。 初盆の客 祖母の初盆に、自分も孫だという男がくる。 不思議に思ってしらべてみると、孫のふりをした息子の霊だった。 ★君は夜 おもい、、、小さい頃から夢でみる生活と自分の生活、どちらが本当かわからなくなっている主人公 夢で見ていたのは前世だったようだ 前世で愛する男に騙されて殺されていたが、同じような人生をおくる 不倫ってこわい、こんな思い込みの激しい女、こわすぎる 炎 星くずドライブ sink
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心中を題材にした短編集。 星くずドライブがめっちゃ怖かった。そうか、幽霊ってそういう風に怖いのかー。 他はあまり印象に残らなかった。 で、この装丁はなんなのかな?内容と合ってないよね?心中を題材にした短編集、だけで作っちゃいましたかね。気になる。
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どの話もとても良かった。 森の奥も好きだけど遺言が一番好き。 死にまつわる話を集めたのかと思ったら、最後のページに心中をテーマにって書いてあった。 なるほど納得。
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そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。 「BOOKデータベース」より 心中をテーマにした短編集. 哀しく重い内容かと...
そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。 「BOOKデータベース」より 心中をテーマにした短編集. 哀しく重い内容かと思い読み進めていたら、重い内容も中にはあったが、どこかに救いがあったり、人間臭い行動があったりして、死をテーマにしつつもどこか生とつながっている印象を受けた.
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心中をテーマにした短編集、それまで読んだことがある著者の作品と違う印象。心中を巡る話で、重くなく、ほっこりしたものがあったり、失意のどん底や悲しみに覆われた話、本当に重苦しい話、ザワザワとしたものなど、普通とは違う怖さが全体的に感じる。他人と一緒にや、一家心中で生き残った家族は、...
心中をテーマにした短編集、それまで読んだことがある著者の作品と違う印象。心中を巡る話で、重くなく、ほっこりしたものがあったり、失意のどん底や悲しみに覆われた話、本当に重苦しい話、ザワザワとしたものなど、普通とは違う怖さが全体的に感じる。他人と一緒にや、一家心中で生き残った家族は、自分は助かったが、亡くなった人を思うと、罪悪感が募る思いで、複雑な気持ちになってしまう悲しさがある。心中せずに生きていれば楽しいこともあるし、辛いことも後に美化されたり、良い思い出となったりするのを信じ、人生を全うしたいと思う。
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