天国旅行 の商品レビュー

三浦しをん【著】

2019/11/22

心中をテーマとした短編集。
心温まるストーリーから、寒々しくなるもの、深く考えるのはよそうと思えるものまで様々。
絶望の中にも希望は見いだせるし、希望の中にも不安は消えない。
老人が妻への愛を語る「遺言」や心中の生き残りの男性の「SINK」も読後感がよかったけれど、一編を選べと言われたら、「初盆の客」。浅田次郎さんの怪異譚ぽくて、好き。

2019/08/28

色々な人の死についての短編集。
以前この中の炎がテレビでやっていて面白かったので借りてみました。でもテレビの方が面白かったかも。
自殺し損ねたおじさんの話は面白かった。

2019/05/07

心中がテーマの短編集だが、コメディ調の話もあり、完全に暗く絶望的な話はなかったように思う(暗い話はある)。
テーマのわりに読みやすいので是非。

2019/02/07

表紙に惹かれて購入しました。少しこわかったです。自分にも当てはまる部分があったり、こうはなりたくないなと思ったり。

2019/01/20

4.6
心中をテーマにした短編集
不思議な話もあり、切なくなるはなしもあり。
自分にも思い当たる話もあり。
一気に読みました。

2019/01/02

三浦しをんがこんな本書いてたとは知らなかったなぁ。
なかなかの秀作揃いなのだけど、どれもこれも救いのない話・・・。
自分が弱っているときには読まない方がいいのかもしれない。

2018/12/21

死を選ぶ人を描いた短編集。
読んで幸せな気持ちになれる本ではない。
けれど、一つ一つの物語は短編なのに、しっかり書かれている点が三浦しをん力を感じた。

2018/11/16

心中をテーマにいた短編7作。

・森の奥
・遺言
・初盆の客
・君は夜
・炎
・星くずドライブ
・SINK

「森の奥」が好きです。
死に対する人の価値観が三者三様に描かれていると思います。

2018/10/08

18：「心中」をテーマにした短編集。「心中」というと不穏な雰囲気ですが、そこは三浦さんのこと、華麗なツイストを決めて（？）、死を連想させるものから生への希望を描いたものまで、雰囲気の違いを楽しめます。一番心に残ったのは「SINK」かな。静謐な虚無をこじ開けるように、光を思い描く悦也の姿がとても印象的で。水底に射すひとすじの光、そのうつくしさは、きっと彼が生きてゆく道しるべになるのではないか、なればいいな、そんなふうに思います。

2018/08/31

「天国旅行」というタイトル通り、「死」をテーマにした短編集だった。なぜ、作者がこのテーマの短編を書こうとしたのか…と思わずにはいられない。一つ一つの話は、そういう物語もあるかなという感じで悪くはない。ただ、死の物語を複数個読むのは正直、読者側の精神状態がそれに見合う時でないときつかった。