マドンナ・ヴェルデ の商品レビュー
代理母出産をテーマに、 産婦人科医の娘とその母との葛藤を描いた作品です。 あれ? この話、どこかで読んだな。以前にこの作品、読んだかな。 と思ったのですが、それもそのはず。 以前に読んだ同じ作者の『ジーン・ワルツ』という作品の裏作品でした。 『ジーン・ワルツ』は産婦人科医の娘を...
代理母出産をテーマに、 産婦人科医の娘とその母との葛藤を描いた作品です。 あれ? この話、どこかで読んだな。以前にこの作品、読んだかな。 と思ったのですが、それもそのはず。 以前に読んだ同じ作者の『ジーン・ワルツ』という作品の裏作品でした。 『ジーン・ワルツ』は産婦人科医の娘を主人公にして、 近代医療の発展に重点をおいた作品でしたが、 この『マドンナ・ヴェルデ』の主人公は、 娘に代理母を頼まれた実の母「みどり」です。 実年齢55歳のみどり。 代理母について、医者の娘から説明を受けますが、 イマイチ納得がいきません。 「お腹の子どもの母親はいったい誰?」と、出産間際まで悩みます。 精子卵子の提供者が実の親と法律では定めていても、 日本では正式に認められていない、代理母出産。 生みの母は私よ、 こんな不道徳なことはおかしい。 55歳のみどりは、ひとり葛藤します。 そして帝王切開で生まれた双子の親権は・・・。 『ジーン・ワルツ』が不妊で悩む女性の味方のように 医療チームの目で書かれているのに対し、 『マドンナ・ヴェルデ』は、代理母を任された方の視線で描かれています。 両方読んで見ますと・・・・ うーん、「代理出産」とは、なんと奥深い問題なのでしょう。 医学の進歩を許せば、人としての道徳が置き去りにされるのです。 あとでこの作品のタイトルを調べたら、 「マドンナ・ヴェルデ」は「聖母みどり」の意味でした。 な・る・ほ・ど !!
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ジーン・ワルツの裏側。 ジーン・ワルツの衝撃が大き過ぎて、こちらはサラーっと読んでしまった感じ。なんかもったいなかったな。
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ジーンワルツの後に読みました 理恵が冷徹の魔女ぶりには嫌な感じをずっと持ち続けての読書は しんどかったです 最後にその理由を教えられるのですが もうすこし優しい理恵を見たかったです 双子の運命も簡単に決められているように感じました ジーンワルツよかったのに惜しいです
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ジーンワルツにおける代理母出産の話。 医師である曽根崎先生は病気により子供が産めなくなった。それで、実の母である山咲みどりに代理母となってもらい、子供を出産する。 日本では、代理母出産の定義がまだ確率されておらず、海棠尊の医療業界への問題提起である。 日本の法律では、種の子...
ジーンワルツにおける代理母出産の話。 医師である曽根崎先生は病気により子供が産めなくなった。それで、実の母である山咲みどりに代理母となってもらい、子供を出産する。 日本では、代理母出産の定義がまだ確率されておらず、海棠尊の医療業界への問題提起である。 日本の法律では、種の子供ではなく、産んだ人が母親であるというなんとも奇妙なことになっている。
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図書館で借りて読了。 読み味はサクサクしてよかったけど、言い回しの難しさや言葉の難解さがたまにあって立ち止まることがあった。 展開が早いので好き。 だけど序盤に出てきた俳句との絡みが最後で収束していなかったのが残念。 顛末もぼくにとっては不完全燃焼でした。
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娘で産婦人科医の理恵の子供を産む代理母をすることになったみどりとその周囲のお話。 ジーン・ワルツのサイドストーリー、らしい。前に読んだけれど話の内容忘れちゃったな、ジーン・ワルツ。 とにかく理恵のやり方が嫌。みどりがかわいそうになっちゃった。 最後はめでたしめでたし、みたいに...
娘で産婦人科医の理恵の子供を産む代理母をすることになったみどりとその周囲のお話。 ジーン・ワルツのサイドストーリー、らしい。前に読んだけれど話の内容忘れちゃったな、ジーン・ワルツ。 とにかく理恵のやり方が嫌。みどりがかわいそうになっちゃった。 最後はめでたしめでたし、みたいに終わってるけど、なんか腑に落ちないのは理恵のみどりに対する態度があまりにも気に入らなかったからだろうな。 他のこのシリーズにはめずらしく、なんだかおいしそうなご飯描写があって、好き。
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代理出産の話。 産婦人科医であり遺伝子的な母である理恵とその母であるみどり。 母親になるとはどういうことなのか。 考えさせられる内容だった。
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「ジーン・ワルツ」 と裏と表のような作品 ぜひ 先に ジーンを読むと 本当に見事に繋がっていて面白い 意見おだやかな母と思われる みどり だが なかなかどうして 最終的には強さが浮き出る 母と娘の駆け引きと戦いのような作品でもある
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代理母出産について。 理恵の身勝手さにイライラした。親がいなければ子供は生まれて来られない、だから生まれてきた子は親の主義主張のために使われる事も受け入れなければならない…そんな考えの親のもとに生まれても不幸なだけ。周りにまともな人がいたことが救い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
姉妹作であるジーン・ワルツを読んだ後にこの作品があることを知り即購入。 この作品ではジーン・ワルツにでてきた登場人物の山咲みどりが主役となっており ジーン・ワルツの裏側というか登場人物の真意などさらに詳しく物語を知ることができます。 ジーン・ワルツでは代理母出産、人工授精、中絶といったのが主なテーマでしたが 今作品では代理母出産のみが主なテーマだったように思います。 途中で代理母出産を頼まれたもう一つの理由を知ったみどりは娘の理恵にお腹にいる子供は渡さないと思うようになります。 そしてみどりのお腹にいる子供が本当は誰の子供なのか。 ジーン・ワルツで最後に双子の子供は片方が理恵に、もう片方がみどりが育てることになったのですがそれの経緯 などなど、ジーン・ワルツを読んだ人なら更に楽しめると思います。 ジーン・ワルツは評価を☆4にしたのですがこの作品ではさらに奥にのめり込めて読むのが楽しみになりました。☆5で
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