くじけないで の商品レビュー
2019.2.24読了。たまたま図書館で見つけて気分転換にと手に取ってみたけれど、読み始めてすぐに、ずっと大事にしたい本になった。新品を購入して今年90歳になるおばあちゃんにプレゼントしようと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現役100歳まで詩を書き続けてきたトヨさん。トヨさんの言葉は全て優しくて温かくて力をいただけます。私も日々まっすくに生きたいと思いました。悩んだ時はこの本に元気をもらっています。皆さんもぜひ元気をもらってください。
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90歳を超えて詩人デビューした、柴田トヨさんの詩集。100歳近くになって書かれた作品が多いので、夫にもとっくに先立たれ、一人で静かに暮らす毎日が綴られている。 とても温かく、優しい気持ちになるのは、ひらがなが多いからだろう。うまいなーと感心する詩がたくさんあった。やはり人間、晩年...
90歳を超えて詩人デビューした、柴田トヨさんの詩集。100歳近くになって書かれた作品が多いので、夫にもとっくに先立たれ、一人で静かに暮らす毎日が綴られている。 とても温かく、優しい気持ちになるのは、ひらがなが多いからだろう。うまいなーと感心する詩がたくさんあった。やはり人間、晩年は子ども(息子)の訪問が生きがいになるのか。私の祖母も103歳の大往生だったので、こういう気持ちで日々過ごしていたのかなと思いながら読んだ。 トヨさんは、とても前向きで楽天的な考え方の人のようだ。とても良い本だった。
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「風呂場にて」の息子に身体を洗ってもらいながら背後から昔自分が教えた歌を口遊む息子の声が聞こえてくるシーン、何十年も財布の中に入っていた埃だらけの「肩叩き券」の束、コロンボや古畑に世の中の事件を解決してほしいと願ったあとの「二時間あれば」の言葉などがお気に入り。 「思い出II」の...
「風呂場にて」の息子に身体を洗ってもらいながら背後から昔自分が教えた歌を口遊む息子の声が聞こえてくるシーン、何十年も財布の中に入っていた埃だらけの「肩叩き券」の束、コロンボや古畑に世の中の事件を解決してほしいと願ったあとの「二時間あれば」の言葉などがお気に入り。 「思い出II」の「あの駅あの小道は今でも元気でいるかしら」の言葉からは、やさしい夫と息子の3人で何気ない日常を過ごした日々がいかに輝いていたかが実感できる。
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短い言葉ほど、強烈にイメージが湧いてくる。とても短い文章なのに、鮮明に情景が浮かび上がってくる。 想像力の幅を持たせてくれる良い作品でした。
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悔しかったこと、恥をかいたこと、喧嘩したこと、ものすごく腸が煮えかえったことなんて人生を編集しても数ページにすぎないんだろうな。 そんな感情がわいても、再び起き上がって前を向いて歩いていこう。
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詩は、短い言葉で韻がはまるように収まりよくつくる。でもだからといって内容まで簡単かというとそうでもなくて、味わい深い。読むたびに少しずつ、あれ、これってもしかしたら、って気づく。歳をとるのも伊達じゃないね。
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遠い昔の事をつい昨日のように、鮮明に文字にする記憶。みずみずしく優しい感性。とても胸を打つ美しい詩集です。私が好きな詩は、息子と駅で夫を待つ気持ちをうたったもの、夫と子供と花の下を歩いた事は最も幸せな時だったとうたったものです。やっぱり、何を言っても、人の根底には、家族への愛があ...
遠い昔の事をつい昨日のように、鮮明に文字にする記憶。みずみずしく優しい感性。とても胸を打つ美しい詩集です。私が好きな詩は、息子と駅で夫を待つ気持ちをうたったもの、夫と子供と花の下を歩いた事は最も幸せな時だったとうたったものです。やっぱり、何を言っても、人の根底には、家族への愛がありますね。私も親孝行したくなりました。そんな気持ちにさせてくださってトヨさん、ありがとうございます。 また、今の政権の話はウェルカム、とか、年金のジョークとか、茶目っ気もたっぷりあるトヨさん。素敵です。 詩集自体は文字も少ないので、すぐ読めちゃいますが、この作品は、じっくり、ゆっくり噛み締めて読んでいただきたいです。 いつも通う耳鼻科の待合室の本棚にありまして、待っている間に読めてしまいました。涙出て止まらず、少し恥ずかしかった~
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「くじけないで」「貯金」「あなたにⅡ」が好きです。どれも、行きてるっていう力がこもっていて、でも不思議と軽やかで。日常をテーマに、詩を書きたいなぁと思いました。 トヨさんの詩、もっと読みたい。
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