鈍感力 の商品レビュー
一世を風靡した鈍感力。しかし、著者は鬼籍に入り、流行語大賞候補となったこの言葉は忘れ去られたようだ。鈍感力は天賦の才で、神経質な人が真似しようとしても身に付かないのだろう。逆に鈍感かも知れないと悩む人には勇気づけられるエッセイだ。章によって首肯できるもの、違和感を感じるものがあり...
一世を風靡した鈍感力。しかし、著者は鬼籍に入り、流行語大賞候補となったこの言葉は忘れ去られたようだ。鈍感力は天賦の才で、神経質な人が真似しようとしても身に付かないのだろう。逆に鈍感かも知れないと悩む人には勇気づけられるエッセイだ。章によって首肯できるもの、違和感を感じるものがあり、最終章の母性愛は旧い時代を懐かしむような、現代にはマッチしなくなった筆致だった。
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ずーーっと前から読む本リストに入ってたので読んでみたけど、僕自身、必要十分に鈍感だなと確認できたのでまあ良かったかな。 夜寝れなかったり、色々な事が気になっちゃう人はささっと読むと勇気もらえるかもしれないですね。
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気にしないこと、許してあげること…などなどをひっくるめて「鈍感力」。 自分本位とも違う、人の目を気にしないことか。取り入れられたらと思う。
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2017.3.22 いろいろな環境に応じてしなやかにいられることを「鈍感力」という分かりやすい言葉で表現されているのかなあと。 確かに、周りを気にしすぎないほうが幸せでいられる場面も多い。 最近は特に他人の発言やらネットの書き込みやらは鵜呑みにせず流すのがいいと思うこともあり。...
2017.3.22 いろいろな環境に応じてしなやかにいられることを「鈍感力」という分かりやすい言葉で表現されているのかなあと。 確かに、周りを気にしすぎないほうが幸せでいられる場面も多い。 最近は特に他人の発言やらネットの書き込みやらは鵜呑みにせず流すのがいいと思うこともあり。 体の仕組みや性別による強さみたいなところはそういうこともあるのか〜程度に読ませていただいた。 血液をサラサラ流す、というエピソードは、血液というか、精神的な部分というか(うまく言えないけど)、なんでも溜め込みすぎず、煮詰らせず、循環が大事だということは最近の自分の環境からも実感できるところだった。 サクッと読めた。
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・それぞれの世界で、それなりの成功をおさめた人々は、才能はもちろん、その底の、必ずいい意味での鈍感力を秘めているもの。鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、花咲かせる最大の力。 ・人間の五感など、さまざまな感覚器官において、鋭すぎることはマイナス。鋭い人より鈍い人のほうが...
・それぞれの世界で、それなりの成功をおさめた人々は、才能はもちろん、その底の、必ずいい意味での鈍感力を秘めているもの。鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、花咲かせる最大の力。 ・人間の五感など、さまざまな感覚器官において、鋭すぎることはマイナス。鋭い人より鈍い人のほうが器官を消耗することもなく、よりのんびりとおおらかに、長生きできる。 ・才能のある人のまわりには必ず褒める人がいる。次にその本人が、その褒め言葉に簡単にのる、この「図にのる、調子のよさ」は、いわゆる、はしたないことではなく、その人を大きく、未来に向かって羽ばたかせる原動力となる 小学生・中学生の子どもにはどこかいいところを見付けて必ず褒めてやるべき。子どもは甘やかしてはいけないが、いいところがあったら、すぐ褒めてやるべき。子どもは単純で調子がよくて、図にのる生き物。この修正を利用しない手はない。 ・鈍感も過ぎては困るが、ほどよく鈍感でありたいと願っている人は多い。結婚などな裏を返せば、長い長い道のり。よく、結婚の幸せを口にしたり、老後しみじみ「あなたと一緒でよかった」などというが、それは長い長い忍耐を経てきた結果のつぶやき。その忍耐の裏には、素敵な鈍感力が二人を支え、守ってきたことを忘れるべきではない。 ・あまり細かなことを気にしない、おおらかな親の下ね育てられると、その子もおおらかな性格になり、ガンになる確率は低くなる。この背景にあるのは、まさしく鈍感力。もし不幸にしてガンになったとしても性格的に楽観的で、いつも前向きに、絶対治ってみせると意欲のある人のほうが治癒率は高い。「なにくそ、こんな奴は追い散らしてやる」と焦らず悠々と構えて対処する。ときには、じゃあガンの奴と友達になって、一緒に人生を楽しむか、といった気持で明るく前向きにすすむ。これがガンの進行を止め、再発を予防し、ガンを打ちのめす最良の方法。精神的に明るく、前向きの人のほうが、予後(治療のあと)も良好である といわれている。このようにガンの予防から治療、そして社会復帰したあとまで、すべての点で大切なのは気持のもちよう、すなわち鈍感力。鈍感力に優れていれば、ガンになってもそう怯えることはない。 ・いやなことをいわれてもピリピリせず、どうして相手がそういうことをするのか、のんびりゆっくり考えて、相手の気持を察してやる。この心の広い鈍さこそ、生きていくうえでの大きな力にとなる。 ・鋭いとかシャープであることだけが才能ではない。それ以上に、些細なことで揺るがない鈍さこそ、生きていくうえでもっとも大切で、基本になる才能。この鈍感力があってこそ、鋭さやナイーブさも、本当の才能となって輝き出す。
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僕は心体ともに比較的「鈍感」な方らしく、敏感な人たちのことを「なんか大変だなぁ」と思うことが多々ある。 だから、こんな本によって、敏感な人たちが少しでも鈍感になってくれれば、そんな人たちの傍にいる僕も少し楽になる気がする。(と言っても実はさほど気にしていなかったりするのだが・...
僕は心体ともに比較的「鈍感」な方らしく、敏感な人たちのことを「なんか大変だなぁ」と思うことが多々ある。 だから、こんな本によって、敏感な人たちが少しでも鈍感になってくれれば、そんな人たちの傍にいる僕も少し楽になる気がする。(と言っても実はさほど気にしていなかったりするのだが・・・) しかし残念ながら、敏感な人にこの本はさほど響かないだろう。 「鈍感な人がノンキなこと言ってるよ」と流されてしまいそうだ。 ともあれこの鈍感賛歌、僕みたいな鈍感人間には心地よい優越感と共に更なる鈍感向上心を与えてくれた。 より理想の自分に近づくためには、もっと鈍感に行動してもよいのかもしれない。 自己を過小評価して動きづらくなるより、適度に過信しながら楽しく生きたいものだ。
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小泉純一郎の発言で広く知られるようになり、流行語大賞にもノミネートされることになった本です。 打たれ強くたくましい性格が望ましいという主張を、「鈍感力」というキャッチーなことばでくくって売り出すという手法は、赤瀬川原平の『老人力』(ちくま文庫)の二番煎じですが、最近では齋藤孝が...
小泉純一郎の発言で広く知られるようになり、流行語大賞にもノミネートされることになった本です。 打たれ強くたくましい性格が望ましいという主張を、「鈍感力」というキャッチーなことばでくくって売り出すという手法は、赤瀬川原平の『老人力』(ちくま文庫)の二番煎じですが、最近では齋藤孝が「○○力」というのを乱発しているせいで、いまさら本書にケチをつける気にもならなくなってしまいました。 内容にかんしては、これといって気になるところはなかったのですが、「鈍感力はどうしたら身につけることができるのか」という問いに対し、「その第一は、まずおおらかなお母さまに育ててもらうことである」とあるのには、正直苦笑を禁じ得ません。澁澤龍彦をはじめ、性の探究においてラディカルな立場をとっていた作家が、ミソジニーという一点において保守的な傾向を示すというのは、べつだん珍しいことではないのですが、もうちょっとなんとか取り繕いようもあったのではないかと思ってしまいます。おそらくいろんなところでいろんなひとが、著者の「いうまでもなく、こうした無神経で鈍感な男は、単なる鈍感でしかない」ということばをつかまえて、ブーメランだと揶揄しているのではないかと思いますが、どうにも擁護のしようがありません。 自分では渡辺淳一の比較的良い読者のつもりでいるわたくしですが、本書にかんしては、正直にいってあまり見るべきものはないように思いました。
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飛行機に乗る時、離陸前に寝て、短時間の便だと着陸で起きるし、インド行ってもお腹壊さないし、仕事で何があっても美味しいご飯とお酒で「まーいっか!」って思える私はそれなりに鈍感!? 元気に楽しく生きられそうだ♪笑
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鈍感の方が敏感より劣っているのは限らない。シーンごとに鈍感が良いことをエピソードを添えて書いてある。でも、だからなんだ
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著者の仰ることも一理あるなぁと楽しく読んだ。私はどっちかというと悪い意味で敏感なタイプというか、考え過ぎる方なので、常々鈍感でいた方が幸せなのではないかと思っていたので。
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