更年期少女 の商品レビュー
まだ更年期の歳ではないけど、中身が若い頃とあまり変化ないなと思ってる自分にはズキッドキッとする題名が秀逸。 最初はカタカナ名の人物把握とディープなオタクの世界に混乱したが、すぐにジェットコースターのように一気に転がり落ちてズブズブと底なし沼に搦めとられていく感覚にハマってしまった...
まだ更年期の歳ではないけど、中身が若い頃とあまり変化ないなと思ってる自分にはズキッドキッとする題名が秀逸。 最初はカタカナ名の人物把握とディープなオタクの世界に混乱したが、すぐにジェットコースターのように一気に転がり落ちてズブズブと底なし沼に搦めとられていく感覚にハマってしまった。好きを拗らせるのは恐ろしい。真梨さんお得意の、真相や正体が判明してからガラッと様相を変える登場人物(青い六人会)の更なる奇っ怪さが何とも言えぬ後味。 いくつになっても、よそ行きの笑顔の下でペロッと舌を出してる生き物だなぁ、女って。
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中年女が6人集まり、お互い、「エミリー」とか「マルグリッド」とかハンドルネームでよびあい、5千円のランチを食い、1500円の紅茶を飲みながら、少女時代に好きだったマンガ『青い瞳のジャンヌ』の同人活動をやっている。表面的には、まあ、中年腐女子の話だが、作者は登場人物をかなりいじめ抜...
中年女が6人集まり、お互い、「エミリー」とか「マルグリッド」とかハンドルネームでよびあい、5千円のランチを食い、1500円の紅茶を飲みながら、少女時代に好きだったマンガ『青い瞳のジャンヌ』の同人活動をやっている。表面的には、まあ、中年腐女子の話だが、作者は登場人物をかなりいじめ抜く。6人それぞれの内実は、DVの夫がいたり、借金まみれのサギ女だったり、ニートの49歳女だったりして、あこがれのマンガの世界との乖離がはげしい。こういうのは女の観察力描写力はすごい、男はかなわんと思うが、地に足のついたささいな描写からややこしい人間関係などが暴露され、進展し、えぐいなあと思ってるウチに人が次々と死んでいく。救いがないといえばないのだけれど、加虐趣味はみたせる。「闇金ウシジマくん」とかが好きな人なら、面白く読めるんじゃないかなあ。麻野はこの人の他の本も読みたくなった。""
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往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛するファンクラブの執行委員「青い六人会」 こじらせオバサンたちの闇と罪 次々と起こる殺人事件 さすがイヤミス 読んでいてずーーーっとゾワゾワと不快(汗 そろそろもういいかな、と思いつつ ついつい読んでしまう作家さんです
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いやもう。 登場人物がとにかく全員強烈で。 しかも「あるある」「わかる」「イラッ」の連続で気の休まる暇がない…… こんな全員オカシイってすごいな。 呼吸をするように嘘をつく人っているんだよね実際。知ってるだけに、「ヒェエエエ」と怖くなった。 人気少女漫画の打ち切りの真相と、次か...
いやもう。 登場人物がとにかく全員強烈で。 しかも「あるある」「わかる」「イラッ」の連続で気の休まる暇がない…… こんな全員オカシイってすごいな。 呼吸をするように嘘をつく人っているんだよね実際。知ってるだけに、「ヒェエエエ」と怖くなった。 人気少女漫画の打ち切りの真相と、次から次へと死んでいくメンバーの話が絶妙に絡んで(というかもつれにもつれて)とにかくノンストップで読んでしまう。 介護放棄する女性が強烈だった。 いやでも、母親がああだとこうなるわな、という……残酷…… ミステリー云々もさることながら、アラフォー女性たちの生態……怖い身につまされる……
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やっぱり怖い。ラストも思ってた怖さとまた違う展開で背筋が凍るし、最後の数ページでまたひっくり返される。 読後感も最悪。さすがと言わざるを得ない
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イヤミスとはよく言ったもので登場人物が全員嫌な人だった。 僻みと嫉妬と嘘と詐欺。 オタク心理と叔母さん心理。どちらもとても気味悪く表現している。ちょっと身に覚えがあるのでヒヤリとした。 今回も最後に種明かしされたが、またしてもまんまと騙されてました。 読んだあとこんなにも後味が悪...
イヤミスとはよく言ったもので登場人物が全員嫌な人だった。 僻みと嫉妬と嘘と詐欺。 オタク心理と叔母さん心理。どちらもとても気味悪く表現している。ちょっと身に覚えがあるのでヒヤリとした。 今回も最後に種明かしされたが、またしてもまんまと騙されてました。 読んだあとこんなにも後味が悪いのに何故か真梨さんの本を手にとってしまうんだなぁ。
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更年期なのに少女って面白いタイトルだなぁ。 女はいくつになっても若くありたいってことかしら(笑)。 とある漫画に入れ込んでいる人たちの話。 漫画の世界であろうがそれ以外の世界であろうが、夢中になれる何かがあるっていいなと思う。それで何かが満たされて気分がよくなるんじゃないのかな。...
更年期なのに少女って面白いタイトルだなぁ。 女はいくつになっても若くありたいってことかしら(笑)。 とある漫画に入れ込んでいる人たちの話。 漫画の世界であろうがそれ以外の世界であろうが、夢中になれる何かがあるっていいなと思う。それで何かが満たされて気分がよくなるんじゃないのかな。家庭不和であったとしても、そんなに夢中になれる世界があり、それに没頭できるなら幸せなこと。そこで理想の自分を演じればいいんだもの。そうでもしないと精神の均衡を保てないってこともあると思う。だから、それについて奇妙に思えても、他人は意見しちゃいけないのだと思う。そっと見守る。 そんな世界あたしにもあるといいな。
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初めて読む作家さんなのでストーリーがどのように転がるか全く予想がつかなかった。少女趣味のアラフォー主婦が日常をグダグダと過ごすのだろうと、こちらも緩く読んでいたのだが、途中から想像を超えた恐ろしい展開になり、嫌な後味を残したまま読了。全く期待していなかったが、まずまず面白かった。...
初めて読む作家さんなのでストーリーがどのように転がるか全く予想がつかなかった。少女趣味のアラフォー主婦が日常をグダグダと過ごすのだろうと、こちらも緩く読んでいたのだが、途中から想像を超えた恐ろしい展開になり、嫌な後味を残したまま読了。全く期待していなかったが、まずまず面白かった。が、幾つか釈然としないままの謎が残っていたので、ちょっとモヤモヤ。ん~、ガブリエル!騙されたわ。
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この作者のイヤミスは、本当に嫌な感じをさせつつ、面白い。考えられないおばさんばかりが登場して、とんでもない展開へと突き進む。こういうの好きだなぁ。
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+++ 池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体...
+++ 池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。 +++ タイトルと装丁でなんとなく内容は想像がつくが、そう思って読み進んだのは初めの方だけで、物語はその後どんどん泥沼にはまり込んでいく。往年の人気漫画「青い瞳のジャンヌ」のコアなファンクラブの会員たち、ことに「青い六人会」と呼ばれる幹部たちは、自分たちの世界に入り込み、場の空気を読まずに会合を開く姿は、傍目からは滑稽以外の何物でもないのだが、本人たちはいたって真剣なのがなおさら痛々しい。そんな彼女たち、それぞれが日常生活では、自らにも家族にも様々な問題を抱えており、もがき苦しんでいるのである。そのギャップがホラーのようでもあり、さらに痛々しく、目を逸らしたくなる。いつものミスリードもあり、やはりまんまと騙されてしまう。そう思って読めば、腑に落ちることがたくさんあるのに。またまた厭な後味の一冊である。
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