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南の子供が夜いくところ の商品レビュー

3.7

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2013/02/06

そこは呪術的な南洋の世界。 時をたゆたい 幻想に触れては揺れる物語。 月の光が放つ神秘的な暗さ フルーツの濃い香りが纏う艶やかさ 神秘と魔術の世界をめぐる連作短編集。 *** 今まで読んだ恒川さんの本は いつもノスタルジックで美しい和の世界を描いていたので 今までとは一味...

そこは呪術的な南洋の世界。 時をたゆたい 幻想に触れては揺れる物語。 月の光が放つ神秘的な暗さ フルーツの濃い香りが纏う艶やかさ 神秘と魔術の世界をめぐる連作短編集。 *** 今まで読んだ恒川さんの本は いつもノスタルジックで美しい和の世界を描いていたので 今までとは一味も二味も違う、南洋の鮮やかで魔術的な世界観に感動しました。 少しずつ話のリンクするオムニバスですが、3つめ、4つめ辺りのお話からその世界に引き込まれて、だんだん深みにはまっていく感じ。 とても素敵で面白かったです。

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2013/01/30

これも恒川ワールド全開で楽しかった。架空の不思議島を作り上げ、そこに纏わる多方面からのエピソードを紹介って形式。登場人物にも時代にも結構幅があって、世代を超えた繋がりとかもだんだん明らかになってきたり。この不思議感が相変わらず心地よかったす。

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2013/01/25

南洋の島々を舞台にした連作短編。 いつも通りほんの少し日常から外れたような印象の不可思議な話でしたが、舞台が外国のせいかこれまでよりファンタジックな感じでした。 とはいえ、ところどころやはり怖いところもあります。

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2013/01/20

何だかじわじわとぞわぞわくる感じ。 え?何が起こったの?こんなのが起こったら怖い…!と戦慄してしまう系統。 一番怖かったのは、くだもの頭のお話…。 最後にうわあああ、ってなってしまった。

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2012/12/25

ファンタジー風の小説かな。すこし不思議な町(島?)とすこし不思議な人達が出てくるお話。そこはかとなくホラーテイストも。

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2012/11/23
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トロンバス島という島国を舞台にしており異国感漂う作品です。これまで読んだ恒川氏の本は、和を感じる作品が多かったので新鮮でした。 まどろみのティユルさんで、「雷の季節の終わりに」に出てくる地名が出てきて思わずニヤリとしました。

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2012/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『夜市』で好きになった恒川光太郎。 夜市ほどではないけれど、 全7章が少しずつ違った感じでこれも面白いです。 不思議な南の島の、色々な出来事です。

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2012/09/16

大好きな大好きな恒川さん。短編連作7編。 現実の延長に当たり前のように不思議な世界が存在して、なんとも言えない独特の空気。沖縄がモチーフなのかな?なんとなく。全体的にどこか物悲しい雰囲気につつまれていて、でも暖かい。とても恒川さんらしい作品。 内容としては「紫焔樹の島」が好きだな...

大好きな大好きな恒川さん。短編連作7編。 現実の延長に当たり前のように不思議な世界が存在して、なんとも言えない独特の空気。沖縄がモチーフなのかな?なんとなく。全体的にどこか物悲しい雰囲気につつまれていて、でも暖かい。とても恒川さんらしい作品。 内容としては「紫焔樹の島」が好きだな。「まどろみのティユルさん」はタイトルが秀逸。

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2012/08/31

し、しみる〜。 からだの奥のほうまで、しんしんとしみてくる。 魔物と人間と神が自然と共に暮らす島。 そこでは時間も尺度を変える。 「十字路のピンクの廟」は、思わず「あ!」 となってしまった。 トイトイ様とか、シシマデウとか、名前の余韻もステキです。 恒川さん作品で読んだのはこ...

し、しみる〜。 からだの奥のほうまで、しんしんとしみてくる。 魔物と人間と神が自然と共に暮らす島。 そこでは時間も尺度を変える。 「十字路のピンクの廟」は、思わず「あ!」 となってしまった。 トイトイ様とか、シシマデウとか、名前の余韻もステキです。 恒川さん作品で読んだのはこれで3作目。 ますますハマりました。

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2012/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやーやっぱ恒川さんはいいっ。 この独特の世界観。 なんとゆーか、目に見えているものは同じでも空気が違うような、 場所も時代も空間もなにもかもがいっしょくたになって、 みたこともないような世界が現われてくる感じ。 なんか、色が、どっちかってゆーと原色っぽくて、 でもその配色がすっごく独特で、くせになる味みたい。 一番最後に読んだからやっぱパイナップル頭は衝撃的だったな。 うわー、喰ってる、おいしいんだっって。 しかもそのあとアボガド頭になって、 そうしてそのあとまた帰ってゆくんだからすごい。 なんなんだ、それは、とゆー感じ。 本人にしては相当な悪夢だ。 好きなのはやっぱユナのトイトイさまの話だろうか。 安穏と生きることは人を弱くするのだろうか。 生きるか死ぬかの中で生き続けることは確かに強さがなければできないか。 が、どちらがいいといえば私は前者がいいな。 でもそれゆえに滅んでゆくのを受け入れることは・・・・できるだろうか? うーん。 魔神はなんだか怖かったな。 あの海賊と感じが似てた気がするのだけれど関係あったりするのだろうか? そしてユナとともに旅をしていた彼は今はどこにいるのだろう。 南の、という題名にあるからか、 なんだか熱帯の島の暑さが感じられるような。 神話のような時代から、現代まで、暗闇の奥の方から眩しすぎてみえなくなるほどの光のなかまで、ものすごい濃い密度のお話を読んだ気持ち。

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