王国(その3) の商品レビュー
久しぶりのばなな本だったが、昔のようにストーリーや情景にどっぷりひたる感じではなく 日々の暮らしに対する姿勢、こうあるべき生き方のようなものが伝わってきた。 でも押し付けがましい感じではなくて、いつもなんとなくしか感じていないので、 うっかり忘れてしまいそうだけど覚えておきたい教...
久しぶりのばなな本だったが、昔のようにストーリーや情景にどっぷりひたる感じではなく 日々の暮らしに対する姿勢、こうあるべき生き方のようなものが伝わってきた。 でも押し付けがましい感じではなくて、いつもなんとなくしか感じていないので、 うっかり忘れてしまいそうだけど覚えておきたい教訓のようなもの。 こんなストイックにはやってられないよなぁと思いながらも 忘れないように傍線をひきたい気持ちになった。
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―みんないつでも前のめりで、五分先を生きている― 突然の、けれど必然だった恋の終わり。 改めて想う、人とのつながり。 雫石と楓の危ういような、落ち着いているような不可思議な関係が、あの独特の刹那さを生んでいるのだと感じた。 雫石の王国は、古き良きヨーロッパ風の、あの家だ...
―みんないつでも前のめりで、五分先を生きている― 突然の、けれど必然だった恋の終わり。 改めて想う、人とのつながり。 雫石と楓の危ういような、落ち着いているような不可思議な関係が、あの独特の刹那さを生んでいるのだと感じた。 雫石の王国は、古き良きヨーロッパ風の、あの家だったのだろう。 二度と暮らすことのない、楓の家が。
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いやー。 久々にいいお話だった。 いのち、植物、生きること。 なんかそういうのを優しくやわらかく伝えてくれる。 こころが疲れている今、 すごく染みわたるような小説だった。 女でよかったなーとか思ったりして。 雫石ちゃんみたいに、前向きに、健康に、明るく、頼もしく生きてい...
いやー。 久々にいいお話だった。 いのち、植物、生きること。 なんかそういうのを優しくやわらかく伝えてくれる。 こころが疲れている今、 すごく染みわたるような小説だった。 女でよかったなーとか思ったりして。 雫石ちゃんみたいに、前向きに、健康に、明るく、頼もしく生きていきたいと思った。
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王国シリーズの最終巻。 読み終わる頃、「この小説はなにをいいたかったんだろう」と ふと思ってしまう。 登場人物は少なく、とても大切な人しかでてこない。 主人公が出会っていく、人生の大切な芯はなにか。 そこなのかな。 気持ちのよい仕事のありかた、やりかた、 今生の使命につい...
王国シリーズの最終巻。 読み終わる頃、「この小説はなにをいいたかったんだろう」と ふと思ってしまう。 登場人物は少なく、とても大切な人しかでてこない。 主人公が出会っていく、人生の大切な芯はなにか。 そこなのかな。 気持ちのよい仕事のありかた、やりかた、 今生の使命について。 ひとりの女性の生き方に沿って、 そのことを描いていたのかな・・・。 かな。。。でしか推し量れないけど 一気に読んだ。
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最近のよしもとばななの本、途中で読むのをやめてしまってた。 なんだか、いつも同じ話の感じがしたり、 スピリチュアルとか宗教とか、なじみでないものに入って行けなくて。 でもこの『王国』、まさにスピリチュアルなものが出てくるしいつもの調子なのだけど、要所要所はっとさせられる記述や展...
最近のよしもとばななの本、途中で読むのをやめてしまってた。 なんだか、いつも同じ話の感じがしたり、 スピリチュアルとか宗教とか、なじみでないものに入って行けなくて。 でもこの『王国』、まさにスピリチュアルなものが出てくるしいつもの調子なのだけど、要所要所はっとさせられる記述や展開があって、登場人物たちもなんだか愛すべき人たちで、すごく沁みた。 よしもとばななの小説は、現実的ではないようなきれいな台詞が並ぶので、少女マンガだとかリアルじゃないと思う人はいるかもしれないけど、それはちょっと違う。 多分彼女の小説は、伝えたい事や言いたい事を物語にのせて書いているので、それがリアルだとかそうじゃないとかいうのはちょっと視点がずれていて、その物語の奥にある厳しく大きいものを見ると、その深さにただただ感動する。
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雫石の旅の終わり。新しく世界を開き、その内側を旅して、今回は、苦しみながら、閉じなければいけない世界は閉じて、研ぎ澄ませて選び抜いた世界をつむぐための準備。 見ないふりをすることもできるのに、不器用に傷つきながらも、自分の感覚を信じて潔く自分の周りを取捨選択していく。まっすぐ、...
雫石の旅の終わり。新しく世界を開き、その内側を旅して、今回は、苦しみながら、閉じなければいけない世界は閉じて、研ぎ澄ませて選び抜いた世界をつむぐための準備。 見ないふりをすることもできるのに、不器用に傷つきながらも、自分の感覚を信じて潔く自分の周りを取捨選択していく。まっすぐ、正直に。ほんとは、そのほうが自然で、最終的には絶対楽なのに、それをできない人がどれだけ多いのか。 いろいろと、取捨選択したい気分になりました。いろいろ相当大変だけども。
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なんでもないところにすごくはっとするような文章が書いてあるのがこの人の作品の特徴なのかなー、と思う。 とても普通に日常のことを書いてる日記にしてもそんな感じだから、多分つくるもの全てが作品になってしまう人なのかも。 それってすごく楽しくて大変なことだよなー。 雫石というひとは間違...
なんでもないところにすごくはっとするような文章が書いてあるのがこの人の作品の特徴なのかなー、と思う。 とても普通に日常のことを書いてる日記にしてもそんな感じだから、多分つくるもの全てが作品になってしまう人なのかも。 それってすごく楽しくて大変なことだよなー。 雫石というひとは間違いなくよしもとばななさんそのものだと思う。
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物語としてはちょっともの足りない感じなんだけど、傷ついてるときに読むときっと癒されるんだろうなぁと思う。 今この傷から立ち直った状態で読んでしまったので、冷静にあのときのことを分析しながら読んでしまった。
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再読。ハードカバーで読んだときの印象は、時を経ても変わらなかった。作者の、世の中に対する否定的な感情が、色濃く反映されすぎているのだと思う。山を降りた雫石がみたもの。かんじたこと。生まれたての子供のような無垢な魂。 大きな展開はなく、ただ観念的なモノローグが続くだけの物語には閉塞...
再読。ハードカバーで読んだときの印象は、時を経ても変わらなかった。作者の、世の中に対する否定的な感情が、色濃く反映されすぎているのだと思う。山を降りた雫石がみたもの。かんじたこと。生まれたての子供のような無垢な魂。 大きな展開はなく、ただ観念的なモノローグが続くだけの物語には閉塞感を感じる。わたしは割と熱烈なばななファンだと思うけど、「王国」だけはどうしても肌馴染みが悪いのだ。苦手。
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読み終わりました。 最後は、主人公が恋人との別れを乗り越え、 自分を見つめ直し、再生してく物語。 登場当初から、謎多き存在だった真一郎君でしたが、 ここにきて、このためにいたのかと思えました。 真一郎君が選んだ相手にはちょっと驚きましたが、 2人の結末は予想どおりの展開だとい...
読み終わりました。 最後は、主人公が恋人との別れを乗り越え、 自分を見つめ直し、再生してく物語。 登場当初から、謎多き存在だった真一郎君でしたが、 ここにきて、このためにいたのかと思えました。 真一郎君が選んだ相手にはちょっと驚きましたが、 2人の結末は予想どおりの展開だといえましょうか。 一方、片岡さんが、どんどんイイ男になっていくのは、 全くもって予想外の展開でした。 楓と雫石という浮世離れした存在を 現実につなぎとめる大切な重しとしての存在。 マジで格好いいな、片岡さん。 ばなな女史の作品で、男性に惹かれることは 本当にめったにないのですが、片岡さんはイイ!
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