王国(その3) の商品レビュー
あぁ、人に何かを条件付きで求めてしまうのはなんてばかばかしくてつまらないことなんだろう。今の自分の状況と重なって、やっぱり私は大丈夫だと思えた。
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どうしてもよしもとばななさんの作品は自分に置き換えて読んでしまうので、感情的な感想しか出てこない。 完璧なラストに思わず、ボーッとしてしまった。 文章自体は、もしかしたら今までの作品のなかでは歯切れが悪いと思う。しかし、その中にあるキラッと光ったり、ずっしり思い黒々とした石のよ...
どうしてもよしもとばななさんの作品は自分に置き換えて読んでしまうので、感情的な感想しか出てこない。 完璧なラストに思わず、ボーッとしてしまった。 文章自体は、もしかしたら今までの作品のなかでは歯切れが悪いと思う。しかし、その中にあるキラッと光ったり、ずっしり思い黒々とした石のように見えてくる文章が素晴らしいと感じた。
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数年ごとに読み返したい本。 こんな風に形に縛られず 人と繋がって生きる事が出来たらと思う反面 そういう形を受け入れてくれる人間の少なさが分かるので 弱い人間には真似出来ないなあと思ったり。 ただやっぱりカタチが特殊だと そういう環境で育つ子供にとっては 苦労は多くなってしまい...
数年ごとに読み返したい本。 こんな風に形に縛られず 人と繋がって生きる事が出来たらと思う反面 そういう形を受け入れてくれる人間の少なさが分かるので 弱い人間には真似出来ないなあと思ったり。 ただやっぱりカタチが特殊だと そういう環境で育つ子供にとっては 苦労は多くなってしまいすよね、やっぱり;
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『真一郎の亡き友が遺した見事な庭園で、友の美しい義母が妖しく微笑む。恋の行き末にたちこめる暗雲。そんなとき、祖母から届いた翡翠の蛇は、嘆く雫石に新しい時の到来を告げる。孤独の底で未来を見つめる楓、そして身を捨てて楓を支える片岡さん。雫石がふたりと結んだ絆の強さと、自分の運命に気付...
『真一郎の亡き友が遺した見事な庭園で、友の美しい義母が妖しく微笑む。恋の行き末にたちこめる暗雲。そんなとき、祖母から届いた翡翠の蛇は、嘆く雫石に新しい時の到来を告げる。孤独の底で未来を見つめる楓、そして身を捨てて楓を支える片岡さん。雫石がふたりと結んだ絆の強さと、自分の運命に気付くとき、眠っていた力が再び輝く。ライフワーク長編はいま深遠なるクライマックスへ。』
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自分も彼女と一緒に復活できる気分になれた。 高橋くんのお母さんの描写がなんでこんな伝わってくるのか不思議なんだけど、あたしまで嫌いだ!とおもった。
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その1のときの新鮮さがない気がしました。でもこのお話の雰囲気は壊れていないので、このまま次も読みたいです。
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――私は知っている。ずっとずっといっしょにいて、という願いは幻に過ぎないと。 それでもあの夢の中で、私はほんとうに真一郎くんにそう言ってみたかった。別れのときも。でも、言えなかった。 ――泣けるだけでいい、泣ける場所があるだけ。そう思った。
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3部作、その3。 気をつけていたのに、油断した。 一人称の語りに感化され、モヤモヤのところモヤモヤ感たっぷり。 恐るべし。 存外、土塊感あり泥臭さありと、なかなかに骨太で潔い。
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雫石の気持ちの変化が読み取れる巻。 人は人を傷つけたりもするけど、それ以上に、温かいものをたくさんくれる生き物。傷ついても、時間や周囲の人たちの力で癒されて回復し、またがんばっていこうって思えるのっていいいな。 宝物がちりばめられたような文章とすとんと心に納まってくれるかんじが読...
雫石の気持ちの変化が読み取れる巻。 人は人を傷つけたりもするけど、それ以上に、温かいものをたくさんくれる生き物。傷ついても、時間や周囲の人たちの力で癒されて回復し、またがんばっていこうって思えるのっていいいな。 宝物がちりばめられたような文章とすとんと心に納まってくれるかんじが読書をしていて幸せだなと癒してくれる。大好きすぎてうまくいえないけど。
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その1から通して読んできたけれど、1よりも2、2よりも3といった感じでこのお話の空気に引き込まれていく。特別大きな事件は起きたりしないけれど、ひらがなの多い柔らかい文体は体の中心に小さな元気を注ぎ込んでくれる。
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