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王国(その3) の商品レビュー

4.1

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2011/02/27

山を降りて、火事に合って、楓さんのアシスタントとして働き、 真一郎くんという恋人ができた、雫石の都会での暮らし。 真一郎くんに対する気持ちに整理をつけ、新しい一歩を踏み出す。 魔女修行はどこへ向かうのか。 整理の付け方が潔くてかっこいいです。

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2011/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて、彼女の作品の中で、なんかもういやねえ、と心の底をばりばりと掻いてしまいそうな男の子が出てきた気がする。けれど、こんなにもハイレベルな表現力を持ってする痴話喧嘩。近くでペンとノートを持って聞いてみたくもある。めもめも、と。どうしてこんなにも生きにくいのだろうか、雫石は。彼女が気の毒でたまらないのと同時に、ただただ眠くなるばかりで、正直、どうもこのシリーズは自分の好みではない気がする。

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2011/02/03

読み終わってしまった。すごく面白くて、引き込まれる内容だ。そして最後にまさか台湾の話しが出てくるとわ…‼やっぱり久々に台湾に行けってことかな⁇

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2010/10/10

「ありがとう、すごいことに気づかせてくれてありがとう。あなたの創ったものは私を刺激し、確かに変えてくれました。生きているうちに会えなくてとても残念でした。」 その3でした。 あっという間に世界は終わってしまうけれど、読み終わった後の不思議な幸福感は、この最後の台詞を思った時の雫...

「ありがとう、すごいことに気づかせてくれてありがとう。あなたの創ったものは私を刺激し、確かに変えてくれました。生きているうちに会えなくてとても残念でした。」 その3でした。 あっという間に世界は終わってしまうけれど、読み終わった後の不思議な幸福感は、この最後の台詞を思った時の雫石に似ているんじゃないかなぁ。 とても、優しくて、暖かかった。 しかし、今回、雫石が味わったこと。 それは、私の思っていたところとも結構重なる部分が明確にあって、突かれているようで苦しかったのだ。 あーあ、あーあ、あーあ、、 なんでなんだろう?なんてモヤモヤとしてしまったりする部分に対して、大丈夫だよって、言ってもらえているような気もしたのでした。 【8/3読了・初読・個人蔵書】

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2010/10/08

どういうラストが来るのか。よしもとばななさんのメッセージを全身で受け止め噛み締めるためにその4も読んでみてください。

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2010/09/29

雫石、楓、片岡さんの3人の関係がとってもいいです。心地よい風が流れています。 信頼できる人、あったかく毛布のような人、… いろんな人とのかかわりの中で、雫石のぐらぐらしていた足元も、しっかりしてきます。 人を成長させるのも人なんですね。そして自然がその人の持っている力を引き出...

雫石、楓、片岡さんの3人の関係がとってもいいです。心地よい風が流れています。 信頼できる人、あったかく毛布のような人、… いろんな人とのかかわりの中で、雫石のぐらぐらしていた足元も、しっかりしてきます。 人を成長させるのも人なんですね。そして自然がその人の持っている力を引き出してくれる。 身体の真ん中があったかくなる感じがしました。

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2010/09/03

吉本ばなな『王国』シリーズ三部作。 胸にすとんと入ってきて自分の血肉にそのままなるような、すごく読んでよかったなぁと実感した作品。 言葉ひとつひとつが、私が理想とする人間の感覚にすごく近くて心に残った。 私たちの日常と比べるとあまりにもスピリチュアルだけど、いつか人間が死ぬときは...

吉本ばなな『王国』シリーズ三部作。 胸にすとんと入ってきて自分の血肉にそのままなるような、すごく読んでよかったなぁと実感した作品。 言葉ひとつひとつが、私が理想とする人間の感覚にすごく近くて心に残った。 私たちの日常と比べるとあまりにもスピリチュアルだけど、いつか人間が死ぬときはこういう自然な感覚に戻っていくんじゃないかなぁ。

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2010/08/22

意味がない存在でいると、頭の中の声が大きくなってくる。頭の中でいつもぶつぶつと考えていたあの機関を経たことで私は私が生きていることが、今、どういう流れの中にあるのかはっきりと理解していた。 みんないつでも前のめりで、5分先を生きている。みんな急いでいる。無駄にエネルギーを使ってい...

意味がない存在でいると、頭の中の声が大きくなってくる。頭の中でいつもぶつぶつと考えていたあの機関を経たことで私は私が生きていることが、今、どういう流れの中にあるのかはっきりと理解していた。 みんないつでも前のめりで、5分先を生きている。みんな急いでいる。無駄にエネルギーを使っている。それはエネルギーはすぐに充電できるという幻想を持っているからだろう。 一人一人の人間がその人本来の姿に戻ったら、怖いくらいの力を発揮する。でもその力は解らずじまいで墓に行ってしまう可能性が高い。それでもいいと人々は思っているのだろう。 人の心は本当は無限に広がっていく限りないもので、風が吹くたびに、光の感じが変わるたびに世界は違う顔を永遠に見せ続けてくれる、だから果てしないものなのだ。 そのすべてが何気なく生かされるこの毎日が、いつまで続いていてもいい。それが私の人生の望みだ。 人生、そうそう何かあったりしませんよ。怖いのは自分の気持ちじゃない?

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2010/08/09

「理解できるけど、どうしてそんなひどいことが言えるのか、僕には理解できない。人が人として生きていくことを、侮辱しているように思える。そしてそれは僕にとって、君の最大の魅力でもあったんだ」

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2010/06/30

最初から分かっていた。 不倫は長続きしないことを。 「いつかバレるかもしれない」 「我々はいけないことをしている」 というスリルから来る胸の高鳴りが 恋をしているときのそれと勘違いしているんだろうなー、と。 吊り橋現象ですよ。 雫石はあれで良かったのだと思う。 もちろん真一...

最初から分かっていた。 不倫は長続きしないことを。 「いつかバレるかもしれない」 「我々はいけないことをしている」 というスリルから来る胸の高鳴りが 恋をしているときのそれと勘違いしているんだろうなー、と。 吊り橋現象ですよ。 雫石はあれで良かったのだと思う。 もちろん真一郎くんとのやりとりは好きだったけれど すぐに高橋くんの家に越した真一郎くんは 死んだ友が残した庭の管理、という大義名分を使って 初恋の人の元に行ってしまった、ということへの 嫌悪感はぬぐいきれない。 雫石は私と同じ言葉で復活する。 「彼が私を愛していたことも、2人の思い出も色あせないし、誰もその思い出をいじることは出来ない」

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