感応連鎖 の商品レビュー
なるほど。 始まりから、どぅまとめるんだろう?と期待るす作品だった。なるほど、すっきりと着地。 まぁ面白い。ちゃんと伏線が回収される心地よさと、ちゃんとした文章。 色々ちょうどいい
Posted by
母親から「セシル」と呼ばれる16才のふっくらした節子が主人公かと思えば、次々と個性的な登場人物が出てきて笑ってしまう。 節子が色々感応させて、連鎖させた最後は、 子供に「アリス」と呼ぶ母親に繋がって行く。 大人のおとぎ話のような、不思議な読後感。
Posted by
感想 理想と夢想。理想が叶わないと悟った時人間はどうするべきか。現実を受け入れ理想を切り捨てるか。それとも少しでも実現できるように足掻くべきか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とってもおもしろかった。 「理想の少女」になりたいと思う。 それに近づくべく努力するものだし、 なり得ない時には、別の可能性を見出す。 墨川節子にように異形の自分を作り出し、 じぶんの役割を見出すことはよくあることだなと感じた。 ひととして恐ろしいと感じたのは「秋澤初美」だった。 子供の時の体験はそれは気の毒と思う。 「君はこういうことが好きなんだ」 「そういう人間なんだ」 と大人に言われてしまえば 子はそうなのかもと素直に思ってしまうのもめずらしくない。 それを損得勘定で「お駄賃」と受け入れることで心の安定をはかり、大人になった今でもその考え方から抜け出せないのはひどくかわいそうだと思った。 いちばんよくわからないのは佐藤絵里香 一種の能力のように描かれているのは どういう訳かわからないままだった。 そして残念なことに、28歳で亡くなってしまった。 他人に隠しておきたい秘密を特殊能力によって あきらかにしてしまう佐藤さんは邪魔な存在であるだろうし、周りからも自身でも疎ましかったに違いない。 共感や親しみを覚えたのは新村(島田)由季子 「理想の自分像」が明確にあり、 それを本気で演じているところに 強い共感を覚えた。
Posted by
「肝、焼ける」「田村はまだか」二冊しか読んだことないが とても面白かった。いや、面白すぎた。 期待値が上がりすぎてしまったのか。 上記の作品はたんたんと進む展開にも関わらず印象に残った。 本作品はとても凝ったテーマになっていて前半引き込まれた。 しかし失速して中だるみ。面白さが...
「肝、焼ける」「田村はまだか」二冊しか読んだことないが とても面白かった。いや、面白すぎた。 期待値が上がりすぎてしまったのか。 上記の作品はたんたんと進む展開にも関わらず印象に残った。 本作品はとても凝ったテーマになっていて前半引き込まれた。 しかし失速して中だるみ。面白さが持続しなかった。 上記の作品はたんたんと進む展開にも関わらず印象に残った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女たちの内側で、何かが蠢く。 肥満を異形とする節子か、他人の心が読める絵理香か、自意識に悩む由希子か。 交錯する視点、ぶつかり合う思惑。 真実を語っているのは誰? (アマゾンより引用) 由希子が一番性格悪そう(;・д・) 結局絵理香は何で死んだんだろう??? 最終的に結構疑問の残る物語
Posted by
夫が好む映画は バクダッドカフェ 私と同じだ! うーむ「田村はまだか」を超える作品は まだか
Posted by
よくも毎回、これほど薄気味悪い女たちのありさまを質感ゆたかに描き出すことだ、と感じ入っています。 一頁めを開き、女が現れて語りだし、その輪郭がくっきりと立ち上がってくる過程の鮮やかさ、不気味さは何度体験しても舌を巻く。 そんな不気味な登場人物を、でもいつの間にか手に汗握って応援...
よくも毎回、これほど薄気味悪い女たちのありさまを質感ゆたかに描き出すことだ、と感じ入っています。 一頁めを開き、女が現れて語りだし、その輪郭がくっきりと立ち上がってくる過程の鮮やかさ、不気味さは何度体験しても舌を巻く。 そんな不気味な登場人物を、でもいつの間にか手に汗握って応援したくなるほど魅了されるのがたまらないのですが、今回は訳が違いました。 徹底的に異質。 章立てされている四人の女たちの、感応連鎖。 とても現実には存在しないだろう、存在してほしくはない、と思わせる女たちですが、でも、するかもね、とも思わされるのですよね。こわい。
Posted by
少女同士の意地悪な視点、描写に 「それはいいすぎだよ~よくないよ~」と 思いつつ、「でもあるよな」と共感する自分の ダークな部分を認識させられる作品。 全体のテイストは、ユーモラスで軽いが その奥に潜む問題は(人類普遍?)大きく、 癖になりそうな小説だった。 最近言われる、...
少女同士の意地悪な視点、描写に 「それはいいすぎだよ~よくないよ~」と 思いつつ、「でもあるよな」と共感する自分の ダークな部分を認識させられる作品。 全体のテイストは、ユーモラスで軽いが その奥に潜む問題は(人類普遍?)大きく、 癖になりそうな小説だった。 最近言われる、スクールカースト(学級内の 階級制)だって、昔からあるのだと、考えたり した。
Posted by
いわゆる、ブラックかすみさんのほう。チャプター毎に主人公が変わるけど、ストーリー展開に沿っているから、各登場人物の目線で見られておもしろかった。オムニバスよりこういう方が好きだな。
Posted by