1Q84(BOOK3) の商品レビュー
Book3では、1,2の謎が部分的に解明されてハッピーエンド。 でも、まだまだ不思議な部分もたくさん残ってる。 村上作品はいつもの事だけどね。 リトルピープルとか空気さなぎとか、あれはいったい何なんでしょう・・・。 Book4も作られるかもしれないね。 しかし、こんな世界、たぶん...
Book3では、1,2の謎が部分的に解明されてハッピーエンド。 でも、まだまだ不思議な部分もたくさん残ってる。 村上作品はいつもの事だけどね。 リトルピープルとか空気さなぎとか、あれはいったい何なんでしょう・・・。 Book4も作られるかもしれないね。 しかし、こんな世界、たぶん終わりはないので、Book4なんていらないけど。 さて、村上作品。 Book1で挫折してしまった人は、村上作品はどれも合わないでしょう。 でも、好きな人は好きなんですよ。独特な世界観がある。 ただし、今回の「さきがけ」は実存するカルト集団を模倣してるので、そこん所が今までの作品とはちょっと違うかな。
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村上春樹の長編を初めて読んで思ったことは、圧倒的筆力だった。知識に裏打ちされた多くの引用、整えられた比喩などのレトリックに富んだ文章は非常に美しく内容の不可解さを覆い隠してしまほど読みやすかった。 キャラクターとその関係性にも魅力がある。青豆、天吾、牛河、老婦人、タマル、小松、戎野、ふかえりなど、ひとりひとり役割があり、そしてユニークだ。特に気に入っているのは牛河。生まれてから死ぬまでの間、誰のことも愛せず、誰にも愛されず、醜く、切り抜きのなんでもない世界を生きた彼は非常に哀れで、救われなかった彼はクールな追跡者で好きだった。 天吾と青豆の再会と、そこへと向かって輪が小さくなっていく話の流れは盛り上がりがあってよかった。一対の月とリトルピープルとマザとドウタとが何を暗示しているのかなんて全く分からないけれど、再会の美しさはかなり分かる。(だからこそ、帰るべき場を見つけられないまま惨めに死んだ牛河の哀しさが際立つ)
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ジョージオーウェルは未来のことを書き 村上春樹は過去のことを書いたというのは こういうことだったのかと、はっとした 看板の顔が反転していて、どこか狂ったこの世界でも 強く生きていこうというメッセージが素敵だった
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長い物語だった 牛河の回はくどいなあと思いながら読んでたが、よくよく考えるとそれが昔の中央林間の生活と相反する今の生活を分かりやすく表現してたなあと
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著者の本を昨年末から図書館で借りシリーズで読んでいる。 今回はリアルとファンタジーと2つの世界が並行して描かれ、リアルがファンタジーの世界となり、ファンタジーの世界からリアルな世界へ帰還して幼馴染の二人は結ばれる。いや三人の新たな世界がはじまるということか...。 構成がよく練られていて感心してしまうなぁ。
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青豆と天吾、そしてBOOK3からは牛河の視点からも語られた小説。 Book1と2は次が気になって仕方なかったが、最終巻は終わりが見えてきて、収束させに行っている感じがして、前までの疾走感は感じなかった。 ただ、その失速を考慮しても面白い作品だったのには変わりは無い。 初めての村...
青豆と天吾、そしてBOOK3からは牛河の視点からも語られた小説。 Book1と2は次が気になって仕方なかったが、最終巻は終わりが見えてきて、収束させに行っている感じがして、前までの疾走感は感じなかった。 ただ、その失速を考慮しても面白い作品だったのには変わりは無い。 初めての村上春樹作品で、1Q84は挫折した人が多いらしかったので不安だったが、問題なく読了出来たので、村上春樹の他の作品も読んでみたいなと思った。
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読んでいる途中、薄々勘づいていたが結局細かい設定みたいなのは読者に説明されず、「各々感じ取ってね」的なストーリー。それこそ村上節というような感じ。 結構読むのに時間かかってしまった。 もう少しボリュームない方が良かったかな。
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ノルウェイの森やダンスダンスダンスみたいに何度も戻ってきたいと思うような作品ではなかったと思う。 でも、早く読み進めたいと思った。あと、青豆と天吾の生い立ちや孤独は不条理で、でもどこかしら共感できるものもあった。 BOOK3より、「空気さなぎ」とはなにかをふかえりを通してだんだ...
ノルウェイの森やダンスダンスダンスみたいに何度も戻ってきたいと思うような作品ではなかったと思う。 でも、早く読み進めたいと思った。あと、青豆と天吾の生い立ちや孤独は不条理で、でもどこかしら共感できるものもあった。 BOOK3より、「空気さなぎ」とはなにかをふかえりを通してだんだん理解していく過程のBOOK1,2が私は好きだと思った。 月にはなにかしら惹かれるものがある。 It is only a paper moon 私たちが虚構と現実を判断する要素は一体何なのだろう。 どの要素で、これが現実だと判断できているのだろう。
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(Mixiより, 2010年) ようやく読み終わりました。非常に長い作品なので、1巻から3巻まで読んだ中で色んな驚きを感じ、たくさんのことを考えたはず、、なのですが、それすらも既に自分に消化されてしまっているようで、なんか言葉になりません。 些細なことから言うと、”春樹作品”と...
(Mixiより, 2010年) ようやく読み終わりました。非常に長い作品なので、1巻から3巻まで読んだ中で色んな驚きを感じ、たくさんのことを考えたはず、、なのですが、それすらも既に自分に消化されてしまっているようで、なんか言葉になりません。 些細なことから言うと、”春樹作品”というパッケージングから、ちょこちょこはみ出した部分。たとえば牛河が「天ぷらそば」を食べたり。天吾がカラオケで1曲歌ったり。こういう描写を避けてこそ村上春樹作品独特の「デタッチメント性」が際立っていた初期の作品に馴染んだ者として、とんでもなく新鮮でした。今回の作品は非常にわかりやすく、開けっぴろげで、一直線。「海辺のカフカ」の森にしろ「ねじまき鳥クロニクル」の井戸にしろ、理解し難い展開故の神秘性と頭がくらくらするようなメタファーの嵐に包まれていた。今回の1Q84世界はそれが愛おしくような感覚をも抱かせる。二人の感情を繋げる場所・人物もわかりやすく配置され、ひとつひとつが人生を象徴しているように見える。そして村上春樹の書く文章も、これが究極とは思わないけれど、今までのどの作品よりも素晴らしい。どこまでもわかりやすく、自然に染み込んできて、まるで自分が喋っているかのように流れる言葉の連なり。わかりやすいゆえにストーリーの不可解さも孕んでいるとは思うのですが・・・(僕は「数学者」の思考について色々思う所がありました)今回の物語の推進力はともかく「恋」。自分の中の感情を解決するというストイックさではなく、ただただ一心に永遠の恋人を探す旅。そう考えると、細かい指摘は必要ないように思えます。この世界に浮かぶ二つの月は、二人が揃ったとき一つになる。小さい月が天吾、大きい月が青豆かな。
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月を見るたび、月の数を確認するようになった。 タクシーで流れてた音楽を聴いてみたくなった。 話の内容はあまり憶えてない だけど、何か影響されてるのかな……
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