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四十九日のレシピ の商品レビュー

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406件のお客様レビュー

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    106

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/05/18

題名から何か毎日新しい料理でも出てくるのかと思っていたら違った。亡くなった母親が皆の明日を生きていけるために用意したレシピだった。 テイクオフボード、そんな生き方が出来れば良いし自分も誰かにしてもらっているのだろうな。 亡くなった母親を皆でそれぞれが思い、一緒にも思い過ごす49日...

題名から何か毎日新しい料理でも出てくるのかと思っていたら違った。亡くなった母親が皆の明日を生きていけるために用意したレシピだった。 テイクオフボード、そんな生き方が出来れば良いし自分も誰かにしてもらっているのだろうな。 亡くなった母親を皆でそれぞれが思い、一緒にも思い過ごす49日。 母親の愛情は皆に届いた素敵なお話でした。

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2022/05/14

継母の四十九日までの、様々な人間模様と、父と娘の心の揺らぎ、幅広く、そして少し不思議なエピソードにより、家族とは、夫婦とは、と考えさせられる作品。 途中までは少し冗長な印象もあったが、多彩で緻密なエピソードが、終盤に巧みにまとめられ、とても良くできた物語と思う。読後感が抜群に良い...

継母の四十九日までの、様々な人間模様と、父と娘の心の揺らぎ、幅広く、そして少し不思議なエピソードにより、家族とは、夫婦とは、と考えさせられる作品。 途中までは少し冗長な印象もあったが、多彩で緻密なエピソードが、終盤に巧みにまとめられ、とても良くできた物語と思う。読後感が抜群に良い。

Posted byブクログ

2022/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イモちゃん、乙母だったのかなー。 あたたかいよいお話で、胸に響きました。 個人的には、百合子ちゃんのご主人の浩之さん、その姉妹にはかなりイラっときました。百合子ちゃんと浩之さんが最後は元に戻ってよかった?のかな。幸せになってほしい。 49日に、みんなとの大宴会、年表が全部埋まって、熱田さんも幸せな気持ちになってよかった。乙母も、あの世から熱田さんを心配していたから、安心したかなー。 熱田さんと乙母さんの馴れ初めもよかったなー。 辛いけど、幸せな気持ちになりました。

Posted byブクログ

2022/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分が亡くなってから夫が困るだろうと思って雇ったリボンハウスからやってきたイモさん。明るく素っ頓狂で熱田さんは生活を取り戻していく。この話はよかった。49日の宴会に向けて掃除してハルミさんもでてきて、あしあと帳、すてきだった。ただ、娘、百合っちの不倫されて戻ってきた話は辛かった。特に親戚のおばさんの心をえぐる発言は姪が可愛いだけで許されるとは思えないほど辛辣で辛すぎた。テイクオフ・ボード飛び箱の踏切板の話はよかった。飛ぶ前の世界を思い出さなくていい。ここに救われる人はいるだろう。

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2022/02/24

残された家族へ 亡くなった乙美が残した 四十九日の暮らしのレシピ。 そのレシピで残された家族は 少しずつ立ち直り、前を向いてゆく。 何気ない暮らしの中で、 いつまでも続いてゆくと信じて疑わない 何気ない暮らしの中で、 些細な喧嘩がその人と交わした最後の会話 になってしまうこと...

残された家族へ 亡くなった乙美が残した 四十九日の暮らしのレシピ。 そのレシピで残された家族は 少しずつ立ち直り、前を向いてゆく。 何気ない暮らしの中で、 いつまでも続いてゆくと信じて疑わない 何気ない暮らしの中で、 些細な喧嘩がその人と交わした最後の会話 になってしまうこともある。 どんなに忙しくても どんなに感情的になっても 笑顔で『いってきます』『いってらっしゃい』と 送り出すことは大切なんだろうなあ。 自分の配偶者や母親が亡くなったらー、 その時が来てしまったらー、 私自身も抜け殻のようになってしまうんだろう。 しかし、残された人々は前を向いて 歩いていかねばならない。 なんだか最近見ている妻が小学生に なって夫と娘の元に現れる、あのドラマと 伝わってくるものが似ている気がする。 自分がいなくなっても これから先、残された家族が しっかりと生きていけるように 前を向きなさいと 背中を押してくれる物語。

Posted byブクログ

2022/02/20

伊吹有喜さんは雲を紡ぐから二作目。 タイトルから、誰かが亡くなって四十九日の間のお話なんだろうなぁとは思い、また装丁が穏やかなのほほんとした感じだったことに…騙されたっ。。 熱田家の母、乙美さんが突然の死を迎えます。家はゴミ屋敷、抜け殻のようになった父と、事情を抱えて帰省した...

伊吹有喜さんは雲を紡ぐから二作目。 タイトルから、誰かが亡くなって四十九日の間のお話なんだろうなぁとは思い、また装丁が穏やかなのほほんとした感じだったことに…騙されたっ。。 熱田家の母、乙美さんが突然の死を迎えます。家はゴミ屋敷、抜け殻のようになった父と、事情を抱えて帰省した娘の元に現れたのは、乙美さんの元教え子だという金髪ギャル(←年代)の井本さんという女の子。 自分の四十九日までの間、家を整えて法事の代わりの大宴会をするために、生前乙美さんにお願いされたと(契約金支払済)あれよこれよと世話を焼いていきます。 最初は困惑する父と娘も、イモちゃんの人柄や乙美さんの思いを理解していくうちに…。 人が亡くなった時、あの時ああしてれば、こんなこと言わなければ。これが最期だとわかっていれば…と思うものです。 父の後悔と妻への想い、娘の母への想いと現在の家庭の問題。そして、乙美さんが生前お手伝いに行っていた施設でしていた事。 それぞれの思い出の中の乙美さんしか出てきませんが、生前の乙美さんの落とした水滴が波紋となって周りの人へ、亡くなった後も受け継がれていく、そんな物語でした。 そしてまた、女性としての生き方、家族の意味、特に子どもについては物語の重要なキーワードでした。 『レシピ』に込められた本当の意味。 悲しくて、苦しくて…はらはらと涙が溢れる、というよりも咽び泣いて化粧が全てハゲ落ちてしまった一冊。 悲しかったけど、すごく人を大切にしたくなるお話でした。

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2021/12/23

熱田さんは、井本チャンの元気でいきかえった。  私よりダンゼン元気。 百合子さんも浩之さんとヨリを戻し、乙美さんもホットしたでしょう。 私の田舎では、49日の法要に納骨します。

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2021/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2010.9月に、この「四十九日のレシピ」で伊吹さんデビューをしていたく感動しまって、伊吹さんがファンになり追いかけてきた。 感動した本ベスト3に入っていたが、再度読み直してビックリ!11年前の自分と今の自分の感想が全然違う。 11年前の自分は、「最高に爽やかで心温まるいい本!黄色いビートルも素敵すぎる!」 とこの本に救われたが、 今は、亜由美の女として生きたい宣言とその自己顕示欲強さや我儘な行動が気持ち悪くて仕方ない。放任されて育ってきた環境を考慮しても、カイト君がそう扱われていい理由にはならないと思う。 亜由美もカイトもハワイで幸せに暮らしていることを願う。(あまり深く考えずにいたい。) エピローグがなかったらうまく消化できなかったなぁ~。 これからも伊吹さんの作品は追い続けると思う。 それぞれ持っている人の弱さが、嘘っぽくなくていい。さすが伊吹さん。物語に温かさがあるのもやはり好きだ。 10年後自分がどう感じているのか楽しみにしつつ、これからも読書ライフを楽しみたい。

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2021/09/25

乙母さんー料理上手で太陽のように明るい継母が亡くなった。 娘の百合子は子供に恵まれず、夫は浮気中。父は意気消沈。 そこに乙美の教え子だという子ギャルの風貌のイモトが現れ、四十九日には宴会をしなければと言う。 ブラジル人の青年ハルミも一緒に、乙美が残したレシピを元に準備をしながら、...

乙母さんー料理上手で太陽のように明るい継母が亡くなった。 娘の百合子は子供に恵まれず、夫は浮気中。父は意気消沈。 そこに乙美の教え子だという子ギャルの風貌のイモトが現れ、四十九日には宴会をしなければと言う。 ブラジル人の青年ハルミも一緒に、乙美が残したレシピを元に準備をしながら、傷付いていた心が癒されていく。 乙美の元同僚、聡美さんの言葉が印象的だった。「世の中は無数の匿名のテイクオフボードで成り立っている」テイクオフボードとは跳び箱の踏切板のこと。板を踏み切って箱を跳んだら、もう思いださなくていい。誰かが前に進む手伝いをする。

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2021/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021/09/19 読了 よかったです。 失って気づく大切さ 読む前はそのタイトルから49日分のレシピが書き置きされてるのかなって思ってましたが、49日で家族が立ち直る処方箋としての書き置き 読後本のタイトルに対するイメージが変わりました。

Posted byブクログ