1,800円以上の注文で送料無料

楽園(下) の商品レビュー

3.9

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/03/17

犯罪としての結論は出ても 人の気持ちとしてはすっきりしない。 しかし『模倣犯』を読んでないのに こっちを先に読んでしまって後悔。

Posted byブクログ

2014/10/19

『模倣犯』を読むより先に、新聞で『楽園』の連載を読んだ。後から『模倣犯』を読み、その後に改めて再読。宮部さんの本をあまり読んでいない頃だったので、少年の力について何かトリックがあるのかと思っていたが、そのまま話が進んでいくのでちょっと面食らった。でも話的には面白く、『模倣犯』より...

『模倣犯』を読むより先に、新聞で『楽園』の連載を読んだ。後から『模倣犯』を読み、その後に改めて再読。宮部さんの本をあまり読んでいない頃だったので、少年の力について何かトリックがあるのかと思っていたが、そのまま話が進んでいくのでちょっと面食らった。でも話的には面白く、『模倣犯』より安心して読める内容。前に比べて滋子の感じが違う気がするが、こっちの方が良かった。

Posted byブクログ

2013/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初期作品の頃を彷彿させる特殊能力をもってるかもしれない子ども。 彼の絵をきっかけにいっけん平凡な人々の生活に焦点を合わせていくと見えてくる様々な状況。 それは陰と陽の両方を併せ持つ人々の自然な姿。 ある人は陰に囚われその中での楽園を求め ある人は自らの欲望のおもむくままに ある人は誰かのために。 様々な状況下であがきそれぞれの楽園を求め生きる人々の世界を道先案内人役のライターがあぶり出す。 読みごたえはあるが今の私のメンタルとしては楽しくはない作品でした。

Posted byブクログ

2013/02/16

いくらでも劇的な展開に出来るだろうところが何箇所もあったが、そこをあえてありふれたストーリーで突き通した。トリックも意外な犯人も何も無い、しかし、読む手が止まらない。 おそらく、あえて中核のストーリーは平凡にしたのだろう。7.5

Posted byブクログ

2013/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

模倣犯を読んでいないと、面白さが半減する内容。 内容的にも以前(結構前で記憶が曖昧)に読んだ模倣犯を超えていない。 むしろ似ている感じがして、少々がっかり感が否めない。 模倣犯が面白かっただけに。 ファンの方、ごめんなさい。

Posted byブクログ

2013/02/11

人間が求める楽園は、各々それぞれだ。それを的確に表現した文章がある。 「誰かを切り捨てなければ、排除しなければ、得ることができない幸福がある。」(中略) 「それでも人は幸せを求め、確かにそれを手にすることがある。錯覚ではない。幻覚ではない。海の向こうの異国の神がどう教えようと、こ...

人間が求める楽園は、各々それぞれだ。それを的確に表現した文章がある。 「誰かを切り捨てなければ、排除しなければ、得ることができない幸福がある。」(中略) 「それでも人は幸せを求め、確かにそれを手にすることがある。錯覚ではない。幻覚ではない。海の向こうの異国の神がどう教えようと、この世を生きる人びとは、あるとき必ず、己の楽園を見出すのだ。たとえ、ほんのひとときであろうとも。」 楽園を求めるがゆえ、起こる不幸の連鎖。それは個人だけでなく、国家にも背負わされた永遠にある人間の果実である。

Posted byブクログ

2013/01/20

上下巻一気に読んでしまった。明るいトーンのラストシーンに救われたけれど、決してハッピーエンディングとはいえないと思う。それぞれの人たちの行動は確かに「それならじゃあどうすればよかったの?」と考えらさされる。それにしても『模倣犯』読んでるのに(2005年に読んだとBooklogに登...

上下巻一気に読んでしまった。明るいトーンのラストシーンに救われたけれど、決してハッピーエンディングとはいえないと思う。それぞれの人たちの行動は確かに「それならじゃあどうすればよかったの?」と考えらさされる。それにしても『模倣犯』読んでるのに(2005年に読んだとBooklogに登録してる・・・★5コつけてる・・・;)内容をちっとも覚えてない・・・・

Posted byブクログ

2013/01/19

宮部みゆきのミステリー。 ミステリーの感想は、内容に触れた途端にネタばれを避けられないので、内容には触れません。 非常に面白く、上巻・下巻をほぼ一気に読みました。

Posted byブクログ

2013/01/07

下巻は、超能力を持ってる少年を巡る話よりも、その少年が描いてた一つの絵にまつわる真相究明を軸にした話でした~。 その絵からいろんな事件の真相が次々に判明していくんだけど、なんか淡々とはなしが進んでいくって感じでした。 なんとなく読んでて、「ああ、こんな背景なのかな~。これが真相...

下巻は、超能力を持ってる少年を巡る話よりも、その少年が描いてた一つの絵にまつわる真相究明を軸にした話でした~。 その絵からいろんな事件の真相が次々に判明していくんだけど、なんか淡々とはなしが進んでいくって感じでした。 なんとなく読んでて、「ああ、こんな背景なのかな~。これが真相なんだろうな~」って予想がついちゃって、ハラハラ感はなかったかな。 結局、少年が超能力を持ってた持ってないということよりも、茜にまつわる殺人の真相のほうが大きくなっちゃって、私としては「んーーー」と思ってしまったんだけど。。。 私が一番好きだったキャラは少年の敏子さん。 この小説の中の登場人物たちもみんなこの敏子さんのキャラに助けられてたけど、この人が出てくると和むのにその場も引き締めてくれる素敵なキャラで、最後はほんと小さな幸せを掴めてよかったな~。って思いましたぁ。 実は、この敏子さんも等君やちやさんと同様にそういう力を持ってたというところも、押し付けがましくなく仏様のような悟った姿が伝わってきて、この残忍な背景が救われた気がしました。 やはり、子供を思う親の気持ちは何にも増して大きく、でも今の世の中、子供を誤解してしまう親の身勝手さや子供のことを知らなさすぎる親も増えてきてる。その矛盾を見せつけられた作品でした。

Posted byブクログ

2012/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある依頼を受けて、滋子は過去に起こった両親による娘の殺人事件を調べ始める。なぜ、両親は実の娘を殺さなければならなかったのか? ラストの母親の告白の部分は本当にぞっとする話で、個々に闇が集約している。 結果的には、超能力を扱うというよりも、それをアイテムとして、展開する人間ドラマ。正直、超能力を絡めなくても良かったのでは?と少し思ってしまった。

Posted byブクログ