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楽園(下) の商品レビュー

3.9

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2013/05/19

謎がどんどんつながってわかっていく感じが、読み止まらない! やっぱり面白い~。 一緒にすすんできた少女の話のほうが最後無理やり感があったような・・・。 超能力もいやーな感じにはならず、敏子さんの人柄かなぁ。 また次も書いてもらいたいなぁー!

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2013/05/08

〜以前書いたレビュー〜 代表作『模倣犯』のスピンオフと言える作品。 但し同窓会的な様相はあまりない。知っているとニヤリとする描写が少しある程度。 再び渦中に巻き込まれていく、 というか飛び込んでいく主人公に、 彼女の業のようなものを感じる。 『模倣犯』もそうだったが、 この世に...

〜以前書いたレビュー〜 代表作『模倣犯』のスピンオフと言える作品。 但し同窓会的な様相はあまりない。知っているとニヤリとする描写が少しある程度。 再び渦中に巻き込まれていく、 というか飛び込んでいく主人公に、 彼女の業のようなものを感じる。 『模倣犯』もそうだったが、 この世には圧倒的な“負”の存在がいるという警鐘がそこかしこで鳴らされていて、 挿入される章では薄ら寒いものすら覚えた。 収束の仕方に多少違和感はあったが、 一応伏線は張られており、 そういうものかな、と。 物語は綺麗な場面で終わるのだが、 得体の知れない(理解し難い)存在が糸を引いてしまい、 拭えない。

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2013/04/14

面白いけど、全体的に違和感を感じる。前作の模倣犯を読んだのがもう10年前というのもあるかもしれないが。話の流れがちょっと強引なのかなー・・・うーん。

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2013/04/09

16年前、娘を殺した土居崎夫妻。ろくでなしの娘・茜は何故殺されたのか?妹・誠子の為だったのか?真実を知ることは又誰かが傷つくのだろうか? 幾つもの事件、事柄が絡み合い、それがひとつになる時、納得というよりも後味の悪さが。 等の母・敏子のキャラで救われるかな。

Posted byブクログ

2013/04/08

人間ドラマ、ミステリー、超能力と、一冊で三度美味しいこの作品。素晴らしかった。いつもながら宮部みゆきが書く超能力者には陳腐な感がないのが見事。ただ自分が「模倣犯」の詳細を忘れてしまっていたので、しばしば出てくる滋子と「模倣犯」事件でのエピソードがピンと来なかったのは残念だった。

Posted byブクログ

2013/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうしようもないろくでなしの子供を持ったとき、親はどうすればよいのか? 昔(最近も?)ドラマ化された「積み木くずし」みたいに体当たりで向き合えばよいのかもだけど、最近じゃ逆に親が殺されちゃう時代になったし、それも簡単にいかないよね。 でもなんとかしたい、悪いことしてもかばってあげたい・・・それが親だと思う。 そんなことを考えさせられた本作。 茜はなにをしでかしたのか? そこに焦点はしぼられるわけで・・・。 告白の初めを読んでるとき「え?それくらいで?」と思ってしまった私はやはり現代人なんでしょうか。 でも結局生き埋めにしちゃった、ってとこでぞっとして、でも痛いよって甘えてくる茜をかわいそうに思った。 もし茜が娘だったら、初めて(?)みせた母への甘えに抱きしめたくなると思う。大丈夫よって言ってあげたくなる。 悪いことしたのを見て見ぬふりするとかじゃなくて、痛いのはちゃんと手当してあげるよって、ちゃんとおまえのこと愛してるよって、答えてあげたくなると思う。 だけど、そのあとの父親への言葉・・・。 母はその言葉を聞いただけで「ああ、だめだ」ってあきらめたんじゃないだろうか。 茜は親の愛を確かめたくて甘えてきたんじゃない、かばってほしい狡賢さを持って甘えて見せてるのではないかって。 少なくとも私にはそう感じられた。 こんなことを話させる前畑さんをやはり好きにはなれない。 愛する娘の、家族の恥をなぜ赤の他人に話さねばならないのか。 模倣犯のときも思ったけど、こういう人ほんと好きになれないなぁ。 でも敏子さんの存在がすべてを擁護してくれたような気がして、読後感は悲しいけど悪くなかった。 ってことで、★4つで。

Posted byブクログ

2013/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻は展開が早く、先が気になって気になって。 なるべく厚い本は持ち歩かないようにしてるけど(重いから)、これは鞄に入れて外出先でも読みました。 メインの事件が解決したのはよかったんだけど・・・。 等は山荘の事件をいつ、誰から「見た」のか? それが判らないまま終わったのが釈然とせず、もしかして読み飛ばしたか?と思いページをペラペラとさかのぼってしまいました。 だけどやっぱり、それについては答えが出てないんですよね。 うーん。 等は未来に起こるトラック事故の絵も描いていた訳だから、誰かと接することで記憶が移るという単純な図式ではないのかもしれない…と自分を納得させたりして。。。 「模倣犯」と繋がりの深い作品なだけに、山荘の絵の件もスッキリさせて欲しかったなぁ。 重い事件のなか、滋子と昭二の仲の良いやりとりに何度かホッとさせられました。

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2013/03/30

宮部みゆきの作品で一番泣いた作品かも知れません。 人の死、とは、どういう意味を持つのか。 往々にして人の死に意味はなく、ただ生きて死ぬという事は本当に当たり前の事。 その死に方が如何に劇的であっても、「死」そのものに意味を見いだすのは難しい事だと思います。 でも、人の作った物...

宮部みゆきの作品で一番泣いた作品かも知れません。 人の死、とは、どういう意味を持つのか。 往々にして人の死に意味はなく、ただ生きて死ぬという事は本当に当たり前の事。 その死に方が如何に劇的であっても、「死」そのものに意味を見いだすのは難しい事だと思います。 でも、人の作った物語ならば、そこに意味を見いだしたいと思うのは当然だと思うのです。 けれど、特にミステリでは「死」がそもそもの始まりであり、物語の着火点として以外の意味はそんなに見いだされる事はありません。 「等」の死も、そんな着火点のひとつにすぎない…それは当然だと思っていました。 でも。でもそれじゃ悲しすぎる。お母さん思いで、本当に良い子の等君が、ただの物語のワンピースとしてだけ生きて「死んだ」という事実だけでは、本当に悲しいな、と思っていたのです。 だから… ラストの…どんでんがえしというわけではないんですが、「…?」と思わせといて「!!」と思う瞬間が私的にはドンピシャでした。電車の中で息をのみましたよ。隣で座ってた旦那がビビってたwww 子供の死は悲しいけれど、それでもあのラストのために等君の死があったとしたら… 何の意味のない死ではなかった。少なくとも、お母さんにもうひとつの形の幸せを運んでくることができた、と思えるような気がして、少しだけ救われたような気分になれるのです。

Posted byブクログ

2013/03/30

宮部みゆきの本を平日の夜に読んではいけない、ということを思う。引き込まれてしまう。 しかも、内容が重いから負担がかかる。 これを「楽園」と表現する、その心はちゃんと理解できていない気がする。

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2013/03/18

上巻に散りばめられたパズルのピースが、一つ一つ集まって絵になる感覚を久々に味わう。この感覚がミステリの醍醐味だと思った。そして、人々が抱えている業のような物は重いが、読後感は模倣犯よりは爽やかで良かった。救いが無い部分も確かにあるが、変えることは出来るかもしれないと思える部分があ...

上巻に散りばめられたパズルのピースが、一つ一つ集まって絵になる感覚を久々に味わう。この感覚がミステリの醍醐味だと思った。そして、人々が抱えている業のような物は重いが、読後感は模倣犯よりは爽やかで良かった。救いが無い部分も確かにあるが、変えることは出来るかもしれないと思える部分があるだけ良いように感じた。ただ、異能を肯定出来るか出来ないかで、この話を楽しめるかどうかが変わってくるような気がする。

Posted byブクログ