楽園(上) の商品レビュー
事件の調査を依頼され・・・依頼者、遺族、近所の幼馴染、学校の教師など様々な関係者に取材をして情報を集めていく。隠したがっていることやもみ消そうとしている真実を、手に入れた情報を突き付けたり口先で惑わして聞き出し、必要な証言をGET! 逆転裁判っぽい。 探偵パートが好きな人は楽し...
事件の調査を依頼され・・・依頼者、遺族、近所の幼馴染、学校の教師など様々な関係者に取材をして情報を集めていく。隠したがっていることやもみ消そうとしている真実を、手に入れた情報を突き付けたり口先で惑わして聞き出し、必要な証言をGET! 逆転裁判っぽい。 探偵パートが好きな人は楽しめる。取材をして事件の本質が見えてくる過程が体験できておもしろい。 ただ、主人公の女ライターの性格が好きになれないなぁ。人によるんだろうけど、摸倣犯の時からどこかズレた主張を一人でしてる気がしていて・・・
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The宮部みゆき!という一作。 人は良い面も悪い面も併せ持っているという、池波正太郎や藤沢周平が描く世界と通じる面があると思います。 おぞましい犯罪を行うのも人間、それを暴くのも人間、そして宮部さんの話には必ず希望の光が見えます。 「山荘の主人」でさえも楽園を見出したのです。人間...
The宮部みゆき!という一作。 人は良い面も悪い面も併せ持っているという、池波正太郎や藤沢周平が描く世界と通じる面があると思います。 おぞましい犯罪を行うのも人間、それを暴くのも人間、そして宮部さんの話には必ず希望の光が見えます。 「山荘の主人」でさえも楽園を見出したのです。人間への圧倒的な肯定、人類への信頼、生きるって素敵だねって素直に思えること。 楽園はすぐ近くに。
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あっと言う間に2巻読み終えました。 私自身、超能力がこの世に存在するとは思っていないけれど、事故で亡くなった少年のスケッチの描写部分を読む度にゾクっと鳥肌がたちました。 それでも非科学と言われる裏には現実の事実があるのだと思いながら読み進めました。
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未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少...
未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。 世間で騒がれる事件。ニュースで見なくなれば、私達の記憶の奥底にしまわれてしまう。しかし、当事者にとってそれは終わりではない。私達が知らないときまで事件は終わらない。そういったニュースでは分からない世界を書き出してくれてます。模倣藩をもう一度読みたくなる。
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3月6日~14日 未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の...
3月6日~14日 未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。
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この作品を読んでて、「模倣犯」を貪り読んだこと思い出しました。 衝撃的でした。 読後、結局どう転んでも、殺された人は戻らないし、 あの事件によってつけられた傷が完全に癒えることはない、そういうやるせない思いを強く抱きました。 今回は、「模倣犯」で事件に携わったライター前畑滋子...
この作品を読んでて、「模倣犯」を貪り読んだこと思い出しました。 衝撃的でした。 読後、結局どう転んでも、殺された人は戻らないし、 あの事件によってつけられた傷が完全に癒えることはない、そういうやるせない思いを強く抱きました。 今回は、「模倣犯」で事件に携わったライター前畑滋子が、再びとある事件に関わり、翻弄されるおはなし。 「模倣犯」で登場した人物がちらほら出てきたり、いまだに事件の爪痕は深く残っていることを思い知らされる場面はあるものの、 続編とは言えないと思います。 前畑さんいわく、これは「喪の仕事」。 「模倣犯」のときからちらっと思ってたけど、わたし、前畑さんに全く感情移入できない。・ω・ それはまだ自分が社会のこと何にも知らないぺーぺーだから…なのかな? 今回はほぼ前畑目線だったためにそれが顕著で、読むの苦痛に感じてしまった。 いちいち描写がくどい(気がする)のも、苦手だったー。 でも、ストーリーには引き込まれました。 特に等くんに関するエピソードは、あり得ないSFのようなんだけど、 全然そんな感じがしない、むしろこの作品のなかで、いちばん純粋でリアルなものになってた と思います。
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見えないものが見えてしまう苦しさ、混乱‥ 12歳の萩谷等くんにとっては抱えきれないほどの懊悩だったことでしょう。 交通事故死した等くんが描いた『風見こうもりのある家の床下で眠る冷たい灰色の少女』の絵。 死後に発覚するこの事件をなぜ生前に描くことができたのか? さらに背筋にぞわりと...
見えないものが見えてしまう苦しさ、混乱‥ 12歳の萩谷等くんにとっては抱えきれないほどの懊悩だったことでしょう。 交通事故死した等くんが描いた『風見こうもりのある家の床下で眠る冷たい灰色の少女』の絵。 死後に発覚するこの事件をなぜ生前に描くことができたのか? さらに背筋にぞわりと恐怖が走ったのは等くんのノートに描かれた《山荘とワイン》の絵。 これは著者の代表作『模倣犯』の連続誘拐殺人事件の現場ではないか! どういうことだ、いったい?宮部さんは何を言おうとしているのだろう? 等くんの予知能力の真偽・床下に我が子を埋めていた善良な夫婦‥『模倣犯』で傷を受けた前畑滋子の登場‥ 疑問を投げかけながら下巻へ進みます。
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仕事に追いまくられ完全にやばい状況になってきた。家の中は荒れ果て、お肌もぼろぼろ。でも本は読みたい。こんな時には万が一にも外れのない人を選ぶしかなかろう。で、宮部みゆき。さすが。読ませてくれますな。
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この本を読み始めたら、模倣犯ってどんなだったか気になって、結局模倣犯をさらっと読んでから、読みました。 模倣犯の内容は無視できない感じで盛り込まれてます。
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う~ん。これが宮部さんの最高到達点?普段と特にかわりないような気がするんですけど・・・。下巻読んだらまた感想かわるのかな?下巻に期待中!!
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