邪悪なものの鎮め方 の商品レビュー
著者のことは全く知らず(名前からは男女差絵も判別つかず)タイトルからオカルトチックな内容だろうと勝手に判断し、たまにはいいかと購読しました。中身と いえば邪悪なのとは、この世の中なの?という感じの感じるままの随筆集。斬新な発想には脱帽。とても興味深く最後まで一気に読めた気がする。...
著者のことは全く知らず(名前からは男女差絵も判別つかず)タイトルからオカルトチックな内容だろうと勝手に判断し、たまにはいいかと購読しました。中身と いえば邪悪なのとは、この世の中なの?という感じの感じるままの随筆集。斬新な発想には脱帽。とても興味深く最後まで一気に読めた気がする。おもしろかっ たのは、グローバライゼーションの否定。国内に十分な母国語リテラシーを持つ読者が1億人以上いるというだけで十分に飯を食っていける状況でどうしてグ ローバルに目を向ける必要があるの?という問いには、うっ、と答えに詰まってしまう。現代日本が変える課題を笑い飛ばす発想こそが真のグローバリズムかも しれないと感心した次第。もう1回読みなおそう!
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とても興味深く読んだ。 内田さん、名前は知ってるけど・・・って感じの人だったので そっかーこーゆー感じの人か、とゆーかんじ。 結構うんうん、と頷くこと多し。 好きなタイプだ。 一番得心いったのはお稽古事のおはなし。 なるほど、リスクの全くない失敗ができるところ、か。 んでもってそのひとらしい失敗しか、しない、とゆーとこに、言われてみれば、と。 そーいや私も花活けるとき、いっつも同じようなダメ出し受けるよなあ。 なるほど、なるほど。 なんかちょっとすっごく目からウロコっぽい。 人に言いふらしたくなっちゃった。 日本辺境論、読んだ時もそうだったけど、 わかるとこはわかるんだけど、 途中なんか分かるような、分からないような・・・・とゆー事態に陥る。 うーん、思考のレベルがついていけてない? さすがに知識の量の違いに・・・・。出てくる単語の意味から まず調べないと、になっちゃう。まあ調べないけど。 でもこの人のは他のも読んでみたいなあ。
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不透明な時代を生きるための裏テキスト。 作者ならどうするか。 見つけた答えは「ディセンシー」(礼儀正しさ)、身体感度の高さ、オープンマインドということであった。 ルーティンなことを好む人はたくさんいる。 なぜならば、同じ事を繰り返すことによって、「快」の感覚が生じるからなのである...
不透明な時代を生きるための裏テキスト。 作者ならどうするか。 見つけた答えは「ディセンシー」(礼儀正しさ)、身体感度の高さ、オープンマインドということであった。 ルーティンなことを好む人はたくさんいる。 なぜならば、同じ事を繰り返すことによって、「快」の感覚が生じるからなのである。 その究極が死であるということに驚いた。 愉悦の本質には読書というものがある。 既視感と全能感が発生し至福の体験ができる。 これからも活字を追い続ける中毒者でいたいと思った。
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推薦理由: 現代社会における呪いについて語り、裁判員制度の問題点を指摘し、常識とは何かを説き、婚活について述べ、草食系男子を論じる。身の回りの様々な出来事について示される独創的な見解が興味深い。 内容の紹介、感想など: 「邪悪なもの」とは何か。それは、出会った時に「どうしていい...
推薦理由: 現代社会における呪いについて語り、裁判員制度の問題点を指摘し、常識とは何かを説き、婚活について述べ、草食系男子を論じる。身の回りの様々な出来事について示される独創的な見解が興味深い。 内容の紹介、感想など: 「邪悪なもの」とは何か。それは、出会った時に「どうしていいかわからない」けど「何もしないで手をつかねておけば必ず災厄が起こる」というものであり、そういう状況である。本書は、「邪悪なもの」に出会い、どうしていいかわからない時に、正しい選択をして生き延びるための知恵だと著者が考える事についてのエッセイである。 第2章の「モラルハザードの構造」では、倫理観の欠如により「狡い事をして自分だけ得をしようとする人」は、「自分のような人間が他には居ない事」を望むのであり、それは「彼自身の消滅を求める呪い」となると戒め、第3章の「人を見る目」では、「人を見る目がある」とは、その人が「これまでにしたこと」に基づいて下される評価の精密さのことではなく、その人が「これからするかもしれない仕事」についての評価の蓋然性のことであると説き、第4章の「内向きで何か問題でも?」では、日本人が内向きなのは、「内向きでも飯が食える」からであり、闇雲に世界標準を目指す必要はないだろうと述べている。このエッセイは、科学的に証明できる事や客観的根拠に基づく事より、観念的、感覚的なものに重きを置いて語られているようだ。「日本は、アメリカに呪いをかけられていると思い込んでいる」という観点で日本の対米外交を論じた文章など、思わず「なるほど、そうだったのか」と納得したくなる面白さだ。「こんな考え方もあるのだ」と驚いたり感心したりしながら内田樹ワールドを楽しんで欲しい。
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タイトルだけみたらなんじゃこりゃ?なんですが、著者が内田樹先生だったしたまたま家にあったので読みました。 中身はブログ「内田樹の研究室」にあがってる記事を編集しただけです。つまり、まえがきとあどがき以外は全部ネットで読めます。こんなんで金とるのもどうかと思いましたが、まぁ順番入...
タイトルだけみたらなんじゃこりゃ?なんですが、著者が内田樹先生だったしたまたま家にあったので読みました。 中身はブログ「内田樹の研究室」にあがってる記事を編集しただけです。つまり、まえがきとあどがき以外は全部ネットで読めます。こんなんで金とるのもどうかと思いましたが、まぁ順番入れ替えてテーマごとにまとめる程度には編集してあるし、この手の本はよくあるし、(自分で買ったわけじゃないし)、そこいら辺を突っ込むのはやめときましょ。 ここの記事はそんなに分量がないので、暇つぶしに読むにはもってこいでした。 そういう「考え方」(方法論としての)もあるのかーって感心することも結構あります。 いかんせん内容にまとまりがないのがアレですが、まぁそこはしゃあないですね…。 あとこの程度の分量の本だったら、もう少し薄くしてほしいです。行間広すぎ。持ち歩くには結構邪魔になるでかさでした。
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童子-秩序にまつろわぬもの 読みたくなった本リスト 村上春樹「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に 出会うことについて」 池谷 裕二「進化しすぎた脳」「脳は何かと言い訳する」 グレゴリー・ベイトソン 内田樹「若者よ、マルクスを読もう」 廣松 渉「今こそマルクスを読み返す」
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この本は自分で求めたわけではなく、ある人からいただいたものなので、まさに向こうからやってきた本です。 というような感想を抱かせるような本が本文にもあるようにいい本で、わたしはよい読書体験をしたということなのだと思います。
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内田先生は本当に神戸女学院大学が好きなんだなあと思いました。入ゼミの面接で学年の1/3の学生と面談したと書いてありました。面接時間は一人10〜20分。12時間経過してもまだ残り20名ほどいたとか。大変な人気ゼミです。他者との妥協にあらず、誰とでも友だちになる精神の共生がなせるわざ...
内田先生は本当に神戸女学院大学が好きなんだなあと思いました。入ゼミの面接で学年の1/3の学生と面談したと書いてありました。面接時間は一人10〜20分。12時間経過してもまだ残り20名ほどいたとか。大変な人気ゼミです。他者との妥協にあらず、誰とでも友だちになる精神の共生がなせるわざ。誰もが魅力を感じるセンセイだったのだなあと思いました。
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タイトルにひかれて手に取ったのであるが、タイトルずばりを求めて読む本ではない。途中で、本の題名などどうでもよくなってしまった。 内田先生、おもしろい!ときに「いたた」と言いたくなるようなすぱっと切れ味のいい言葉もあるが、そんな風にかっこよく切ったあとはたいてい思わず噴き出してしま...
タイトルにひかれて手に取ったのであるが、タイトルずばりを求めて読む本ではない。途中で、本の題名などどうでもよくなってしまった。 内田先生、おもしろい!ときに「いたた」と言いたくなるようなすぱっと切れ味のいい言葉もあるが、そんな風にかっこよく切ったあとはたいてい思わず噴き出してしまうようなユーモアを忘れない。 本に傍線を引いたり、付箋を貼ったりするのは嫌いな私であるが、思わず蛍光ペンを手に取りたくなるような文章がいくつもあった(借りた本だから我慢したが)。
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「邪悪なもの」と遭遇したとき、人間はどうふるまうべきか? 「どうしていいかわからないけれど、何かしないとたいへんなことになる」極限的な状況で、適切に対処できる知見とはどのようなものか?
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