1,800円以上の注文で送料無料

塩の街 の商品レビュー

3.9

1324件のお客様レビュー

  1. 5つ

    361

  2. 4つ

    463

  3. 3つ

    303

  4. 2つ

    78

  5. 1つ

    18

レビューを投稿

2024/11/14

事前情報なく読んだので、自衛隊シリーズとかデビュー作であるとかは後で知りました。感想としては、とても読み易く、すんなりと読み切れたといった所です。まず設定が斬新で、自分がこの状況下に置かれたらどう行動するかを考えつつ、主人公2人の行動を見守りながら読み進めていった感じです。基本的...

事前情報なく読んだので、自衛隊シリーズとかデビュー作であるとかは後で知りました。感想としては、とても読み易く、すんなりと読み切れたといった所です。まず設定が斬新で、自分がこの状況下に置かれたらどう行動するかを考えつつ、主人公2人の行動を見守りながら読み進めていった感じです。基本的には、恋の物語ですね。読む前のイメージでは、もっと悲惨な状況と人々がどうその中を生き抜いていくか、そんな内容が終始続くのかなと思ってましたが、その辺りは多くは描かれてはいないですね。しかしそんな状況下において、2人の恋の行方、どう寄り添いお互いの気持ちがどう成就されていくか、その過程は非常によく描かれていたと思います。ひとつまた新しいジャンルの本が読めた気がして楽しめました。

Posted byブクログ

2024/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

秋庭と真奈の名前のない関係が恋愛以外に発展することを期待している自分がいたが、結局恋愛小説に落ち着き、それこそ有川浩らしさであることを思い出した。 物語の設定、登場するキャラクター、どれも有川浩初期の青臭さというか癖が強くて楽しむことができた。また、会話やストーリーが進むにつれてキャラがしっかり立って生き生きしてくるのも図書館戦争シリーズを読んだ時以来ワクワクした。 個人的には、秋庭がF14に乗って塩の大結晶を撃ち落として真奈のところに駆けつけるまでのシーンが描かれてなかったのがものすごく惜しかった!あの追い込まれたシーンの秋庭の心情とか、ピンチを切り抜けるシーンとか見れたら星5だったがと思う。 有川浩の自衛隊シリーズ、1作目楽しませてもらいました。次は空の中を読もうと思います。

Posted byブクログ

2024/10/08

一章と二章が割とシリアスな感じで始まり、中盤以降から恋愛へと移行すると言う、この作者らしい作品だなと思った 明るくて軽い読み心地ながらも、所々で挟まる登場人物たちの叫びがグサッとくる。恋のかたちも、その結末も人それぞれだとよくわかる作品。感動って感じでもなかったが、さらっと読める...

一章と二章が割とシリアスな感じで始まり、中盤以降から恋愛へと移行すると言う、この作者らしい作品だなと思った 明るくて軽い読み心地ながらも、所々で挟まる登場人物たちの叫びがグサッとくる。恋のかたちも、その結末も人それぞれだとよくわかる作品。感動って感じでもなかったが、さらっと読めるので、読書苦手な人にもおすすめです!

Posted byブクログ

2024/09/22

自衛隊三部作の1つ。塩によって荒廃した日本を舞台に、自衛隊の男と少女が旅をする。 nearAutomataなどに代表されるディストピア系がお好きであれば、是非ともおすすめしたい1冊。 こういった話が書ける事実が有川浩の評価を押し上げていると思う。

Posted byブクログ

2024/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。登録してなかったのが不思議。 荒削りな部分と文章くどいと思え部分の両方が詰め込まれてる感じなんだけど、書きたい!がすごく伝わってくるのと、正面から突きつけられるまっすぐな言葉に打たれてくてたまに読みたくなる作品。かといって三部作に進むわけでもなく…。堂上教官や真壁くんが好きなので秋庭さんもよき。

Posted byブクログ

2024/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「世界とか、救ってみたくない?」という文句を最初に知っていたので、かっこいい男性たちが活躍する話かと思っていたけれど、読み終わった後ピュアな恋愛ものという印象が強く残っておもしろかった。 全編通してラノベっぽく、登場人物について具体的にイメージできなかったので、アニメなどで鑑賞したほうが楽しいかもしれない。

Posted byブクログ

2024/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学か高校のときに読んですっごく面白かった本 社会人になってから読んでもやっぱり面白かった! 現実にはありえないような人が塩になってしまう出来事。 そこに自衛隊や国のリアルな動きが入ってきて、現実味が増していた。 序盤に現れた、リュックを背負った男性。 ひたすらに海を目指していた理由は、付き合ってはいなかったが最後に想いが通じ合った人を海に返すため。 目の前で塩になった想い人の最後の願いを必死に叶える姿に心打たれた。 その男性自身も塩化が進んでおり助からなかったけど、想い人と一緒に海に還れて良かったのかも。 自衛隊員の細い目の人はいいキャラしてた。 女隊員も心強かった。 主人公がどんどん強くなるのを感じた。 特に覚えているのは、塩化現象が始まった序盤、家に一人だった主人公のもとへ近所の人が押しかけてくるシーンだ。 勝手に家に入られ、中を漁られるのは不快だったし、人間って醜いなと思った。 最後には少年と旅をするシーンがあった。 主人公を勝手に連れ出した少年に自衛隊員が怒るところ。どれほど大事に思っているかが伝わって来た。 こういうベタベタじゃない恋愛を書くのが有川さんは上手だな〜と思う。 くっついたら嬉しいけどそういう話じゃないよね〜と思っていたら、最高のタイミングでくっついてくれる!植物図鑑しかり、海の底しかり。 映画化してほしいレベルのいい話。 また読み返したい。

Posted byブクログ

2024/08/31

ある日突然、人が塩になって死んでいく世界が訪れる。高校生の真奈は襲われそうになった所を自衛官の秋庭に救われ、一緒に暮らし始める。 デビュー作だということだが、有川浩ワールドは全開で、文章の拙さもあまり気にならなかった。1人の少女を救うために世界を救うというロマンチックなストーリー...

ある日突然、人が塩になって死んでいく世界が訪れる。高校生の真奈は襲われそうになった所を自衛官の秋庭に救われ、一緒に暮らし始める。 デビュー作だということだが、有川浩ワールドは全開で、文章の拙さもあまり気にならなかった。1人の少女を救うために世界を救うというロマンチックなストーリーに、読むこちらが恥ずかしくなるくらいだったけど、面白く読めた。 人が塩になって行く様は恐ろしさよりも儚く切ない世界観だが、いつその被害に犯されるのかという恐怖と焦燥も相まっていて、無力感や絶望感も漂う深みのある世界観になっている。

Posted byブクログ

2024/08/21

2024/8/20 SF作品であるのに、人の感情に重きが置かれた小説だと感じた。愛の形は人それぞれであることを改めて感じた。 デビュー作でここまでのものを作れる有川浩先生に感服。

Posted byブクログ

2024/08/10

SFの世界観なんやけど、住んでる人間にフォーカスを当てているように感じて自分好みやった。 上から目線みたいになるけど、この人ホンマに等身大の人間を描くのが上手いと思う。

Posted byブクログ