勝間さん、努力で幸せになれますか の商品レビュー

勝間和代(著者),香山リカ(著者)

2010/04/24

香山さんが「勝間和代を目指さない」と発言していることは知ってました。
別に私は勝間派でも香山派でもないです。
（というか著書をそんなに読んでいません）
この本の面白さは、この２人の議論が成り立っていないこと。
価値観と言ってしまえばそれまでなのですが、
そもそもの議論の前提が違うんで噛み合わないのです。

勝間さんの主張
「自己啓発に取組み、小さな努力を積み重ねることは、
　結果として幸せの最短距離」
香山さんの主張
「怠け者の私はあんまりやる気ないし、努力したくないんですけど、
　そんな私でも、存在は許されますよね？」

香山さんが（たぶんわざと）でも～！って核心に詰め寄っていくくのですが、
それに対する勝間さんの回答がとてもクリアで「ごもっとも！」
もう否定しようもないし、私もその通りだと思うけど、
でもそれが出来ない人もいるわけで。
この本を読んだメリットといえば、自分自身がやっていることが
「これが出来たら自分的に満足度が高いな（＝幸せ）という事へ
　無意識のうちに“最短距離”を選びとっていたのかな？」と思えたことです。
ところで香山さん、自分のことを“Ｂ級感が強い下降のカヤマ”と言うけれど、
そもそも医者になっている時点で、その努力が『出来る』人であるわけだし
十分に勝ち組なんだと思うんですけど…。
だからリアリティがあるようで、ちょっと…な感じも否めないなと思ったり。。。

2010/10/07

普段の生活は完全に香山先生よりの私でも、勝間さんの「努力が大切、努力する過程も楽しい」という考え方もよくわかる。そして、勝間さんの本を鵜呑みにして無理してつぶれて香山先生の所に駆け込む女性が多いのも想像がつく。答えがひとつでは無いことに対する議論は有用なんだと実感した。自分と違う人がいるということがわかるだけでも意味があると思う。両者のあとがきの方向性の違いがまた面白かった。

2010/04/21

非常に考えさせられる本でした。
「幸せ」とは何か、ということ、
努力することは必要なのか、努力しない、出来ない、
したくない人がいても良いんじゃないか、など
自分の価値観ではどう思っているんだろうと考えました。
私は努力は趣味とも言える性格なので、
どちらかといえば勝間さん的ですが、
そうではない、みんながみんな努力しなくても
良いんじゃないか、という香山さんの意見も
尤もではあると感じました。

幸せや努力について
自分の軸を確認したい人にオススメだと思います。

2010/04/14

勝間和代さんがどんな考えを持って本を出版してるかが垣間見れた。これを読んだ上で勝間本を改めて読むと新たな発見がありそう。

2010/04/10

香山のあとがきで、私はこっち側でやっていく どうぞお元気で で締めています。この本の内容を表していると思う。途中からむしろ気持ち良くなるくらいの会話？に感じる 本屋で自己啓発に置く本のではないと思う。

2010/04/29

相対的な考え方のふたり・・・
というか・・・
香山さんは勝間さんを批判しているけど、そもそも勝間さんが提案する以前の問題を提議しているので、若干論点が違うような気もします・・・

2010/04/06

妙に香山さんが絡んでいくのが、理解できて、そのくせ、最後までぜんぜん歩みよれてないのも、仕方ない感が面白かった。

2010/03/31

勝間和代はきっと分からない。
努力が楽しいなんできっぱり言い切れる人は、健全すぎて前向きすぎて立派すぎて。

議論は平行線で噛み合わなかったけれど、簡単に結論が出るものではないのでこれは仕方ないと思う。
ただお互い議論の立場がぶれずに最後まで意見を戦わせていたのがすごいです。
特に勝間さんは今までの経験があるとはいえ、そんなに真っ直ぐに信じているものを行動に移せるものかと。
ミスドを食べたり安い部屋着を着たりの件は、私は普通の人なんですよという証明（釈明？）なのでしょうが、発信されていることが普通ではないのでそんなに意味があるのかな？

でも考えるきっかけには絶対なるのでこの評価です。

2010/03/30

姉にしたいのは香山さんで、従姉妹にいて欲しいのが勝間さん！
勝間さんの意見は正しいし刺激になる。
でも、こんな完璧な人が姉妹だったら、常に比べられて自分がダメな人間に思えて凹みそう・・・
だから、憧れの従姉妹のお姉さん位がちょうど良い♪
香山さんが姉だったら、自慢の姉です！とは、周りに紹介できないかもしれないけど、自分が本当に元気がない時に「そんなに頑張らなくても良いんだよ・・」って包んでくれそう。
お二人の意見は、どこまで行っても平行線だけど、読み手がそれぞれのソースを自分なりにMix出来れば良いのだと思う。

2010/03/27

読む前は、おそらく香山さんに共感しつつ読むんだろうなぁーと思っていたのだけど、意外にも勝間さんの発言の方に納得してしまった。
まぁ、香山さんの場合、自分でも勝間さんの言い分はわかるけれど、香山さんの患者はそれじゃ納得しないしできないのよ！というのがあって、代弁者っぽい感じで対談しているのだと思う。読んでると香山さんの発言がややイタイ。
あとは年齢的な問題もあるのかも。香山さんは（というか、香山さんの方が）若く見えるけれど、実際は勝間さんより７つくらい上だったかな。時代が違うというのも、発言内容に出るのではないだろうか。氷河期でもなんでも、少なくとも女性が働くという点では時代が経つほど理解が深まっていると思うし（理解なのか、社会的な流れだからねと男性陣も慣れてきたというか）、がんばりがあまり目減りせずにキャリアなり生活なりに反映されるようになってきたのではないだろうか。

そのせいで、がんばっても報われない感があると余計につらくなるのかなぁ。

がんばろうががんばろうまいが、自分が幸せならそれでいいって話ですかね。がんばった先に幸せがあると思わず、自分が幸せを感じる方法は自分で模索すればいいんです。多分。