マーケティングを学ぶ の商品レビュー
マーケティングに関する書籍は、アカデミックに特化したものか企業の現場に特化したものの両極にしか出会ったことがなかった。 これは非常にバランスよく、理論と実践が取り上げられている。 さすが、流通科学大学学長。 企業はユーザ視点で健全で真摯な取組が必要という当たり前のことを今更...
マーケティングに関する書籍は、アカデミックに特化したものか企業の現場に特化したものの両極にしか出会ったことがなかった。 これは非常にバランスよく、理論と実践が取り上げられている。 さすが、流通科学大学学長。 企業はユーザ視点で健全で真摯な取組が必要という当たり前のことを今更ながら再認識した。
Posted by
大学院の授業「マーケティングⅡ」の指定教科書だったので、たまには(ごめんなさい)マジメに読んでみました。 STPとかブランドの話とか、基本的なことを体系的に整理しつつ、比較的最近の事例も取り入れて、分かりやすい本です。 いろいろ書いてあるけど、詰まるところはお客さんをどれだけ...
大学院の授業「マーケティングⅡ」の指定教科書だったので、たまには(ごめんなさい)マジメに読んでみました。 STPとかブランドの話とか、基本的なことを体系的に整理しつつ、比較的最近の事例も取り入れて、分かりやすい本です。 いろいろ書いてあるけど、詰まるところはお客さんをどれだけ具体的に設定できるかが、特に日本のようにモノが溢れるようになった市場では大事ということかな、と思いました。 ただ、この本含めてマーケティングというと、大抵、消費財中心で話が進んでしまうので、生産財の方に関わりが強い人間としてはちょっと残念ではありました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第6章の「コーポレートブランドを経営する」と第8章「ポジショニングを通じてブランド・エクイティを確率する」が面白かった。ソニーとパナソニックの戦略の違いも興味深かったが、中でもP&Gの、「ニッチを狙ったファブリーズの市場導入」の部分が、今の仕事にも為になりそうな内容だった。 確かに消臭剤と言えば、「ファブリーズ」と自然と出てくる。これは考え抜かれたP&Gの戦略、ということがうなずける。 更にカルビーのポテトチップス、コカ・コーラ、フジッコのおまめさん、明治ブルガリアヨーグルト、アサヒスーパードライ、なども、同様に生活者に確固としたポジションを築いている。 だけど、ファブリーズはそれに留まらず、「布の臭いをとることで、部屋の臭いをとる」とメッセージを工夫して新たな商品と生活者との関係を築いた。 「きっと勝つ」にかけた「キットカット」もその例、とのこと。 そして、技術上のイノベーションと対比させ、そういった試みのことを「コマーシャル・イノベーション」と言うらしい。 メーカーのマーケッターは日々こういったことを考えているんだろう。どんなところにヒントが隠れているかわからない。けれど、自分が関わった自社製品って思い入れがあるんだろうな。そこが代理店とメーカーとの大きな違いだ。サービスと商品は、目に見えるか見えないかで大きいし。
Posted by
マーケティングをわかりやすく説明し、新書という形で手軽に楽しめる一冊である。 具体的な例はもちろん、日本におけるマーケティングの特徴も指摘されている点が大きい。コトラーのマーケティングに限らず、石井氏のマーケティングも勉強することで、色々な見方ができるようになると思う。
Posted by
流通科学大学学長によるマーケティング入門書。豊富な事例を盛り込むが、ある程度マーケティングを学んだ者にとっては物足りないかもしれない。 戦う市場を細分化し、ブランドを確立させ、顧客数の声を聞きながら、ブランドを育てる。
Posted by
現在のように品質が消費者の期待以上になるような製品が多い時代では、会社は「誰のために何をしたいか」という意図をはっきりさせること。そしてその分野ではトップになれるようにし自社製品のブランド化を図ること。そしてブランド価値を継続するためには常に正確な市場情報をつかめるように情報リテ...
現在のように品質が消費者の期待以上になるような製品が多い時代では、会社は「誰のために何をしたいか」という意図をはっきりさせること。そしてその分野ではトップになれるようにし自社製品のブランド化を図ること。そしてブランド価値を継続するためには常に正確な市場情報をつかめるように情報リテラシーを確立すること。
Posted by
この本を読む前は、マーケティングという言葉をなんとなくイメージで理解し、マーケティングはなんとなく大切なんだろうなぁという理解だったが、読んだあととなっては、マーケティングなしに商品を売り続けていられる企業は単に運がいいだけなんだと思うようになった。 いまの自分の職場から見て、...
この本を読む前は、マーケティングという言葉をなんとなくイメージで理解し、マーケティングはなんとなく大切なんだろうなぁという理解だったが、読んだあととなっては、マーケティングなしに商品を売り続けていられる企業は単に運がいいだけなんだと思うようになった。 いまの自分の職場から見て、いまの会社はあまりマーケティングをしているように思えないのが残念。ただ、これからマーケティングを行おうとがんばってはいるのかな。 ちょっと話を変えて、文系・理系の話。 自分は今まで文系・理系という言葉を思い浮かべるときに、なんとなく、感性的・論理的といったようなイメージで対比させていたのだが、このマーケティングの話をする上でもそうだが、文系では論理がさほど重要ではないというイメージは大きく間違っている。むしろ、理系よりも文系こそ、論理を重視せねばならない。理系の学問においては、論理を組み立てる根拠が比較的確固としている場合が多いように思うが、文系の学問においては、論理を組み立てる根拠が理系ほど客観に確固としていない場合が多いように思う(確率的にある程度の憶測や主観を含む)。よって、根拠の、その、ときに不十分な確からしさを補って余りある論理立てが必要なのだと思う。 マーケティングを行う上での根拠も十分確からしいと言えない場合が少なからずあるのではないかと思う。よって、それを補う明確な論理立てが必要なのだ。
Posted by
具体例が多く盛り込まれていて読みやすいマーケティングの本。ブランドスイッチのしやすいトイレタリーメーカーのマーケティングの強さに改めて驚かされた。 ブランドエクイティを作るのは広報や宣伝の仕事だと思っていたけど、仕掛けや作りはマーケティングが整備しなきゃなんだなぁ。。もう少しちゃ...
具体例が多く盛り込まれていて読みやすいマーケティングの本。ブランドスイッチのしやすいトイレタリーメーカーのマーケティングの強さに改めて驚かされた。 ブランドエクイティを作るのは広報や宣伝の仕事だと思っていたけど、仕掛けや作りはマーケティングが整備しなきゃなんだなぁ。。もう少しちゃんとマーケティングをしたいと思った。
Posted by
ここ数週間はマーケティング本の集中期間。その中でももっと味わい深いマーケティングの解説書であった。構成そのものがマーケティング発想だ。マーケティングを初めて学ぼうとする人にはどのようにプレゼンすればよいだろうかとの観点で、ケーススタディを解釈し、学ぶぶべきことを最後にまとめるスタ...
ここ数週間はマーケティング本の集中期間。その中でももっと味わい深いマーケティングの解説書であった。構成そのものがマーケティング発想だ。マーケティングを初めて学ぼうとする人にはどのようにプレゼンすればよいだろうかとの観点で、ケーススタディを解釈し、学ぶぶべきことを最後にまとめるスタイル。そしてマーケティングを経営の根幹にまで押し広げる説得力は、大変わかりやすいし興味が湧いた。広く勧めたい本だ。
Posted by
ユーザとの交流の「架け橋」としてブランドを作る。そのブランドをマネジメントすることでユーザの生活を豊かにし、企業も成長していく。創造的適応を可能にするマーケティング。
Posted by