1000の小説とバックベアード の商品レビュー
韻を踏み反復するラップ調文体はリズムよく読めるけど、あまりに多用しすぎていると胡散臭い。わかったようなわからないような、上手く誤魔化された感じ。 それでもわかったこと。時々ふと自覚していたけど気付かないふりをしていたイタイとこを突かれたので恥ずかしくなったけど、たぶん自覚すら羞...
韻を踏み反復するラップ調文体はリズムよく読めるけど、あまりに多用しすぎていると胡散臭い。わかったようなわからないような、上手く誤魔化された感じ。 それでもわかったこと。時々ふと自覚していたけど気付かないふりをしていたイタイとこを突かれたので恥ずかしくなったけど、たぶん自覚すら羞恥心すら抱かない人だって沢山いるだろうに……だとしたら、自分はマシなのか!? マシだ、マシ♪ と思ったけどもとい! それより最悪かもよ……知ってて逃げてた、からね。 うし!!! 『日本文学』敬遠解禁o(`^´*)
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最初の、もはや著者近影から、目次、小見出し、文字数を合わせられた文章、超展開、最後の引用元明示まで、すべてにおいて明示的。どこからでも「これが僕の考えた『小説』です」という意識が読んで取れる。つまりはこれが著者自身の決意表明、「片説」ではなくて「小説」を書く、小説を信じるという決...
最初の、もはや著者近影から、目次、小見出し、文字数を合わせられた文章、超展開、最後の引用元明示まで、すべてにおいて明示的。どこからでも「これが僕の考えた『小説』です」という意識が読んで取れる。つまりはこれが著者自身の決意表明、「片説」ではなくて「小説」を書く、小説を信じるという決断をゆるぎないものにする作業なのかなーと思った。そこに「何々に似ている」「つまらん」という評価は意味を成さない。そういう意味では読者は置いてけぼりなんだけど、それを読者も引っ張れるのが三島賞になった理由なのかな。僕は楽しめた。
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サッパリ意味不明。小説を書くことの大事さなのかな、言いたいことは。言葉が、文章が武器となったり、喜怒哀楽をコントロールできたりする部分は、ハーモニー(だったかな?)に似ているなぁというのが唯一の感想。合わなかったなぁ。
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とても軽い。 一冊の本の中で『小説』を語るという自負が、軽薄で、そしてあまりに清々しい。 矮小な存在としての自分と、巨大な小説世界を強引に語り尽くした印象。 試みの浅はかさに、作者の野望が僅差で判定勝ち。 いい本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館のなかに不思議な世界観を作り出しているのは、色んなレビューで言われている通り「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と似ていた。 小説は何なのか、元片説家の主人公・木原がもがき苦しみながら向き合う。一人前だと思われているけど、27歳でも安定せずに不安定な気持ちを持っていることにはすごく共感した。石川啄木は27歳で亡くなっているのにあんなに実績を残しているのはすごい。
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依頼人一人のためにグループで分業して物語を創作する「片説(へんせつ)家」をクビになった木原は、失踪した妹を捜す配川ゆかりから小説の執筆を頼まれる。ミステリーを軸に「小説」と「小説家」について考察した小説。 *** 「1000の小説」と「バックベアード」がこう繋がるとは! 完全に理...
依頼人一人のためにグループで分業して物語を創作する「片説(へんせつ)家」をクビになった木原は、失踪した妹を捜す配川ゆかりから小説の執筆を頼まれる。ミステリーを軸に「小説」と「小説家」について考察した小説。 *** 「1000の小説」と「バックベアード」がこう繋がるとは! 完全に理解できたかどうかは怪しいが、佐藤氏のレクチャーを受けたかのよう(奇妙な節タイトルもしかり)。 「小説」の力を疑ったり信じたり、言葉の可能性に挑んだり、27歳の青年期の苦悩を描いたり、いろんな魅力に詰まった清々しい作品だった。
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こういうとなんですが、村上春樹っぽかった。 1000の小説とバックベアードによって全ての小説家は救われる。 まぁ、きっと名作なんて気負って書けるもんじゃないんだろうから、そういう風に思ってもらうことに文句はない。
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片説家 27 誕生日ご愁傷様 バックベアードは、アメリカの妖怪。巨大な黒い円形に枝のような物が放射状に生えており、中心に目が付いた姿をしている。夕方、ビル街に出現する。その巨大な一つ目で睨まれると強烈な目眩を起こすため、ビルの屋上などにいると落されてしまう。光化学スモッグのよう...
片説家 27 誕生日ご愁傷様 バックベアードは、アメリカの妖怪。巨大な黒い円形に枝のような物が放射状に生えており、中心に目が付いた姿をしている。夕方、ビル街に出現する。その巨大な一つ目で睨まれると強烈な目眩を起こすため、ビルの屋上などにいると落されてしまう。光化学スモッグのようなものが正体だと指摘する書籍もある 御茶ノ水 明治大学 山の上ホテル 弥生人にマシンガンを渡すようなもの 探偵 こじつけ 一ノ瀬 川端康成 大江健三郎 配川ゆかり つたえ 日本文学 チビスケ 介護 ティエン•トゥ•バット 石川啄木27没 社長水口 アンチ オールデンの革靴 浄水場 京王プラザビル 玉川上水 太宰治 循環
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とても爽やか。 終わりが爽やか。 とてもいい。 知らなかったけど三島由紀夫賞受賞作 行進と更新をかけるのが好きな佐藤さん。
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子供たち怒る×3があまりにグロかったので(過去レビュー参照) この人ムリかもと思ってたけど面白かった!! プロットが巧い。三島由紀生賞受賞作です。 読後感は意外と地味なんだけど。 小説が好きな人はくらっちゃうテーマ。 佐藤氏自身たくさん本よんで自分でも書いてて感...
子供たち怒る×3があまりにグロかったので(過去レビュー参照) この人ムリかもと思ってたけど面白かった!! プロットが巧い。三島由紀生賞受賞作です。 読後感は意外と地味なんだけど。 小説が好きな人はくらっちゃうテーマ。 佐藤氏自身たくさん本よんで自分でも書いてて感じた葛藤とか皮肉とかぶつけてるのかな。 SFメタよくわかんない系ってか ありえない話をありえそうに書くみたいな。村上春樹でもないけど。 芸術の耐久度というものを考えます。
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