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前巷説百物語 の商品レビュー

4.4

68件のお客様レビュー

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2012/08/01

又市が江戸で御行となるまでの物語。 白装束と錫と、百物語の原点。 まだ若く青い又市がやるせない事件に巻き込まれるたび考える。何を生かし何を犠牲にするのか。百物語シリーズのシステム構築に関わる思想の過程が描かれており、本書を読んだ後シリーズを読み返してみると大変感慨深いものがある。

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2012/05/27

巷説シリーズ四作目。 若い又市もまたよし。ちらっとだけ百介もいるよ!長耳さんはあれアニメのあの人じゃね?

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2012/05/12

ちょっと今までに出ているシリーズよりは 読みやすさ、と言う観点でどうしても落ちてしまいます。 だけれども貴重な作品ではあるのですがね。 そう、ある人物のまだ「青かった」時期が 描かれていますので。 とにかく彼は青いのです。 シリーズ通してのあの感情とは まるで異なるもの。 そん...

ちょっと今までに出ているシリーズよりは 読みやすさ、と言う観点でどうしても落ちてしまいます。 だけれども貴重な作品ではあるのですがね。 そう、ある人物のまだ「青かった」時期が 描かれていますので。 とにかく彼は青いのです。 シリーズ通してのあの感情とは まるで異なるもの。 そんな時期があったのですね。 黒幕がいたりと謎もはらみます。 いったい黒幕とは…?

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2012/01/17

又市が又市になる前の話。相変わらず物語の構成がうまい。ほかのシリーズにつながり、あれはそうだったのか、という部分もある。出版順でなく、物語の時系列でもう一度読み返すのもいいかも。

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2011/09/01

(そう複雑でもないと思うが)誰か人物相関図と年表まとめてください。 今のとこ2作目の『続巷説百物語』が一番不気味で好き。

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2011/08/08

いやあ又市が若いですなあ。そりゃ始まりの物語だから当たり前と言えば当たり前なのですが。これがあっての、あの御行の又市なのかと納得。刊行順に読むのが面白味増すけれど、これを読んだら前のシリーズを再読したくなりますね。 妖怪に擬した仕掛けの面白味ももちろん、身分制の持つ重みや人の生き...

いやあ又市が若いですなあ。そりゃ始まりの物語だから当たり前と言えば当たり前なのですが。これがあっての、あの御行の又市なのかと納得。刊行順に読むのが面白味増すけれど、これを読んだら前のシリーズを再読したくなりますね。 妖怪に擬した仕掛けの面白味ももちろん、身分制の持つ重みや人の生き方を語っているんですね。しかもそれすらもきちんとエンターテインメントとして仕上げているのが、京極夏彦の凄さでしょうね。

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2011/07/30

寝肥 周防大 二口女 かみなり 山地乳 旧鼠 又市がまだ御行装束を身に包む前の話。ただの嘘で騙すのではなく、一見ありそうもない妖怪の存在を信じさせる。そして、他人の面倒までみようとする又市。 (2011/7/28)

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2011/06/22

巷説百物語の前物語。スターウォーズで言えばエピソード1。巷説、後巷説が先に出て、次にこれを読ませる構成の妙! やっぱエピソード1は6まで見終わってから見るべきよね。そんな納得感。 京極夏彦は、本当に安心して読める作家さんなんだけど、他人に勧めるには一冊が重過ぎる(物理的な意味...

巷説百物語の前物語。スターウォーズで言えばエピソード1。巷説、後巷説が先に出て、次にこれを読ませる構成の妙! やっぱエピソード1は6まで見終わってから見るべきよね。そんな納得感。 京極夏彦は、本当に安心して読める作家さんなんだけど、他人に勧めるには一冊が重過ぎる(物理的な意味で)のが難点。。

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2011/05/19

巷説シリーズの第4段。 だけど、始まりのお話なのですよねー。 又市が、まだ又市じゃない時のお話。 かなり壮大な感じなんだけど、私は好きなのよねー。 巷説シリーズ、これから読むのはアリだけど やっぱり出た順番に読むべきかなー。

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2011/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巷説シリーズ。 又市が裏の世界に染まる前、百介と出会うより以前のお話。 続巷説で詳らかにされなかった又市がしくじったというヤマの全容がようやく明らかになります。 今までのシリーズが百介視点だったから、怪異が起こる→種明かしっていう順番だったけど、今回は依頼されるとこから始まるから、怪異の内容が初めから何となくわかるというのもちょっと変な感じでしたわ。 又市がとっても青臭くて熱くて若いのも不思議な感覚。 妖怪仕掛けも今までのシリーズと比べるとどうも上手くない。 これ狙って書いてるんだろうから、京極先生本当すげえですよ。 祇右衛門の話が出てくる続巷説を読んだのが大分前で内容忘れてたので、結局誰が黒幕だったけな、と思って「孤者異」再読しました。 前巷説読んだあとだとすんごいさらっと終わってしまってるような気がしたけど、続巷説→後巷説→前巷説と読んだらそうは思わなかったから構成の妙なんでしょうね。 個人的には「かみなり」、「旧鼠」が好き。 「かみなり」の「ないけど、在るもの」ってのは、シリーズ全体に生きてくるお話だなあ、と思って読んでた。 山崎さんが好きだったので、「旧鼠」の展開は結構ショックだったわ…。

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