[映]アムリタ の商品レビュー
映画製作のお話。 大学生がワイワイ楽しく映画を作る話かと思ったら全く違った。 このお話では天才が出てくるが、どのように天才かというのはあまり掘り下げられない。抽象的な説明が多く、説得力を求める人には合わないだろう。 ただし、これはどちらかと言うと天才ではなく得体の知れないもの。あ...
映画製作のお話。 大学生がワイワイ楽しく映画を作る話かと思ったら全く違った。 このお話では天才が出てくるが、どのように天才かというのはあまり掘り下げられない。抽象的な説明が多く、説得力を求める人には合わないだろう。 ただし、これはどちらかと言うと天才ではなく得体の知れないもの。ある意味での神様なので問題ないと思う。 それと文章から得体の知れないものと対峙した時の興奮や緊張などの雰囲気がしっかりと出ていて惹き込まれるのでむしろ良い。 登場人物ひとりひとりの性格にあまり意味はなく、物語を楽しく読み進めるために設定されたようだと思う。 荒唐無稽な設定や、無意味なボケのやり取りなど正にライトノベルなのでそれを前提とした上で読むべき。
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天才こえー。いわゆるライトノベルなんだけれども、ライトノベルでしかかけないものなんだけれど、怖い。 これは小説だからできることだなぁ。アニメ化とか実写化したら……見たい(笑)
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ハヤカワのknowから入りましたが、デビュー作からぶっ飛んだ作品とは思いませんでした。大学生の映画製作小説からやがては天才・最原最早のサイコミステリへ。「天才とはそういうものだ」をまさに体現した作品。
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『2』を読み終わった後に『[映]アムリタ』を読んだので 読み方としては間違ってるのだけど、 遡るような読み方をしたことで、 『2』というのはこれまでの野崎まど作品の集大成というより 『[映]アムリタ』→『2』という流れをなす一つの幹があって、 他の著作はその根幹から付随した枝葉と...
『2』を読み終わった後に『[映]アムリタ』を読んだので 読み方としては間違ってるのだけど、 遡るような読み方をしたことで、 『2』というのはこれまでの野崎まど作品の集大成というより 『[映]アムリタ』→『2』という流れをなす一つの幹があって、 他の著作はその根幹から付随した枝葉という位置づけなんだろうな という思いを持った。 それくらい作品構造としては、 『[映]アムリタ』と『2』は似通っていると思った。 主演男優が物語の語り手で、天才映画監督・最原最早が作る 映画という概念を覆す映画の撮影にまつわる話が展開され、 出来上がった映画がどう作用していくのかという展開は 2作ともほぼ同じ。 唯一と言っていい違いは最原最早の描かれ方で 『[映]アムリタ』ではどちらかというと 天才的な悪魔という扱いなのに対し 『2』では母という側面が大きいように思う。 そこがちょっと読後感の違いを生んでいるような気がした。 こっちはちょっと後味が悪い終わり方だったけど、 『2』は未来につながるというような終わり方だった。
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またしても野崎まどにしてやられた。彼の作風は理解しているつもりなのに、僕は何も考えずに読み進めてしまうから、普通の人が一瞬で気が付くことも読後になって気が付く。作者の思うが儘になっているのかと思うといささか悔しいような気もするが、その分作品を楽しめているのでまあ良しとしよう。 ...
またしても野崎まどにしてやられた。彼の作風は理解しているつもりなのに、僕は何も考えずに読み進めてしまうから、普通の人が一瞬で気が付くことも読後になって気が付く。作者の思うが儘になっているのかと思うといささか悔しいような気もするが、その分作品を楽しめているのでまあ良しとしよう。 しかし不思議な作家である。面白いことは面白いのだが、☆5つかと聞かれたら首を傾げてしまう。理屈では面白いはずなのだが、☆4つくらいが妥当かなといつも考えてしまう。読んでいる最中はあんなに楽しんでいるのにもかかわらずだ。 多分彼の作品の作り方(というかどんでん返し)にその原因は帰せられると思うのだが…… 不思議だ。 次の作品こそは☆5つの作品となることを期待しよう。 あ、ちなみに僕は最原さん大好きです!
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デビュー作。 天才といわれる女性に誘われ自主映画に出ることになった主人公。 サイコかホラーか、奇妙な作品。 軽妙な会話に騙されて映画作りの話かと思っていると、とんだ落とし穴にはまる。 読後感は良くないが、この作家は気になる。 (図書館)
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あなたは映画で泣けますか。 怖い。まず出てくるキャラが、ライトノベル的なのにどっか狂気的。真相というか、話には、まんまとはめられました。怖い。ぞっとしました。 映画の神様がもし存在するなら、それはそれは怖い。
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表紙の最早とタイトルに映画とついていたので、思わず手にとり買ってしまったった本。これを読んで以降、メディアワークス文庫ばかり買い漁るようになるのは別の話だ。 本作。映画好きの人も勿論そうだけど、バカヒロイン(精神的に)とか突拍子も無い話、最後のどんでん返しとライトノベル、SF、ミステリのいい所ばかり寄せ集めましたって感じ。作家さんの名前で言うなら更伊俊介さん・三崎亜記さん・米澤穂信さんみたいな。そんなように美味しいところをとって物語として成立してるかというと、きちんと綺麗なほどになっている。そこは流石賞を獲っているといったところ。ミステリといえばミステリなんだけどファンタジーといえばファンタジーみたいな。うまく説明できなくてすみません。それでもこの物語は美しい、精巧に作られた開かれている世界ということは断言できる。 ということでアムリタ。きっとこの作者さんはとある作品が好きなんだなとか思ってしまったのは勘違いではなく、小ネタであるといいな。
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この前読み終えた”2”に登場していた キャラクター達のお話。 (と言っても、各キャラの話が土台にあっての”2”だったみたいですが) 主人公とヒロイン。 やっぱりヒロインは天才でしたね。 演技のアプローチの方法で こういうのもアリだと思います。 ってか、こういった方法も使用...
この前読み終えた”2”に登場していた キャラクター達のお話。 (と言っても、各キャラの話が土台にあっての”2”だったみたいですが) 主人公とヒロイン。 やっぱりヒロインは天才でしたね。 演技のアプローチの方法で こういうのもアリだと思います。 ってか、こういった方法も使用していきたいですね。 自分も表現する人を目標にしていますので…
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ちょっとホラーっぽい話。テンポの良い展開でページを捲る手がとめられなくなってしまった。クセのある文章だが、読みやすい。最原さんのキャラはずるい
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