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通天閣 の商品レビュー

3.6

143件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

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2014/09/27

再生の物語レビューに書かれるほど、大袈裟な内容ではないかな… 自分にも起こり得そうな、感じ得そうな「ストレス」から、自力で解決の糸口を見つけるのに、ほっとさせられる。少し元気をもらう。 普段はなんとも思わない大阪弁が、この物語ではすごくイイ!

Posted byブクログ

2014/09/14

街に一つ、タワーがあることはいいことなんかもしれない。 通天閣は今やタワーと言えるんかどうかわからんぐらいに低い塔やけど、 それでも通天閣と東京タワーは、人間味を感じるというか、なんとなく人間くさい。 そういう塔がある街は、街自身が帰っていく場所みたいなもんがある幸せな街なんか...

街に一つ、タワーがあることはいいことなんかもしれない。 通天閣は今やタワーと言えるんかどうかわからんぐらいに低い塔やけど、 それでも通天閣と東京タワーは、人間味を感じるというか、なんとなく人間くさい。 そういう塔がある街は、街自身が帰っていく場所みたいなもんがある幸せな街なんかもしれん。 通天閣の下に、誰にも頼まれてないのにいつも立ってるおっちゃんがおる。 そのおっちゃんが肯定される場面がとても好きだ。 ニューヨークに行ってしまった男が残した女に言う別れの言い訳が分かりすぎて笑た。 そんなこと言われても何のフォローにもなれへんし、余計に傷つけるだけなんやろうけど、 それはぼくもこの歳になってきたからそれが分かるだけのことで、 これぐらいの夢見てる男ってそういうことを言いがち(笑) 小さな女の子が言う短い言葉が、素直で、かわいらしすぎて、泣ける。 大人になっても実は変わらんのかもしれへんけど。 とてもいい小説でした。

Posted byブクログ

2014/08/31

あーあるある、と思わず共感する大阪ポイントが満載。それだけでも読む価値は少なからずありそうですが、話の内容も好きでした。二人の主人公のダメダメな生活。ダメダメな中でも必死にもがいて生きていこうとする姿は、ときにおかしく、そしてときに切なくもあり。人間って、なかなか一歩ずつ進めない...

あーあるある、と思わず共感する大阪ポイントが満載。それだけでも読む価値は少なからずありそうですが、話の内容も好きでした。二人の主人公のダメダメな生活。ダメダメな中でも必死にもがいて生きていこうとする姿は、ときにおかしく、そしてときに切なくもあり。人間って、なかなか一歩ずつ進めないもんだよなぁーと共感し、たまに涙するようなお話でした。

Posted byブクログ

2014/06/04

図書館で。 つまんない人生…と本人が一番思ってそうな男女が主役なので面白いことがおこるはずもなくそれでもライフゴーズオンな感じでダルダル生きている。そんな話ですかね、簡単に言うと。個人的にはマメ君は彼女から逃げて良かったんじゃない?とか思います。別にきらきらする必要はないと思うけ...

図書館で。 つまんない人生…と本人が一番思ってそうな男女が主役なので面白いことがおこるはずもなくそれでもライフゴーズオンな感じでダルダル生きている。そんな話ですかね、簡単に言うと。個人的にはマメ君は彼女から逃げて良かったんじゃない?とか思います。別にきらきらする必要はないと思うけど彼女は本当にマメ君が好きな訳ではない気がするし。側に居て寄り添って居たいから彼に固執してたんじゃないのかな。という訳で評価は1以下…と思っていたら通天閣でママの一言が良かったので少し評価を上げました。あれが無かったらホント、時間のムダだったなあ~と思うような本でした。

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2014/03/27

二人の主人公(40代しなびたおっさんと20代彼氏に置いていかれた女性)の繋がりに全然気づかず、後半にはいって突然合点がいった マメがニューヨークですきな人ができた、日本人で、と電話してきたときそれに対して主人公の女性が怒り狂うときの、怒りのポイントがリアルだなと思った 登場人...

二人の主人公(40代しなびたおっさんと20代彼氏に置いていかれた女性)の繋がりに全然気づかず、後半にはいって突然合点がいった マメがニューヨークですきな人ができた、日本人で、と電話してきたときそれに対して主人公の女性が怒り狂うときの、怒りのポイントがリアルだなと思った 登場人物は無茶苦茶な人ばかりだけど読んで良かった

Posted byブクログ

2014/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

通天閣周辺で暮らす20代の女と44歳の男の話。どちらもくすぶって生きてます。毎日をただ時間を過ごすだけの二人。44歳の男が、どういう経過を辿って、こうゆう状況になったのかが描かれていても、いいのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2013/09/17

過去を引きずって、だらしなく、怠惰な暮らしをする、二人の主人公。交わりそうで、交わることのない物語が続き、半分ほど読んだところで放置していた。 数ヶ月ぶりに途中から読み始めた。 そして、思いがけないラスト。 それまでのストーリーが、このためにあったのかと、希望をもらえるような、...

過去を引きずって、だらしなく、怠惰な暮らしをする、二人の主人公。交わりそうで、交わることのない物語が続き、半分ほど読んだところで放置していた。 数ヶ月ぶりに途中から読み始めた。 そして、思いがけないラスト。 それまでのストーリーが、このためにあったのかと、希望をもらえるような、でも、これからもこのままなのだろうなという、おかしな安心感。 端から見たら、どうしようもない、救いようもないもの。知らんおっさん同士の愛とか、汚いと言いきってしまいつつも、そのなかに美しさを感じさせてしまう。それが西加奈子の小説のテーマとしてあるのかなと思い、そこに共感した。

Posted byブクログ

2013/09/14

生きてるだけで尊い。たとえ惰性で、こなしてるだけの日々であっても。 心からそう思えれば、楽になれるし、優しくもなれるでしょう。

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2013/09/06

きらきらとした夢をもって、それを追いかけているのがすばらしい人生か。というと、決してそうじゃないよなあということは、この年になると理解してくる。ろくでもない世の中で、ほとんどの人は、冴えない自分の人生を情けなく思いながらも、なんとかかんとか日々をやり過ごしながら生きているのだろう...

きらきらとした夢をもって、それを追いかけているのがすばらしい人生か。というと、決してそうじゃないよなあということは、この年になると理解してくる。ろくでもない世の中で、ほとんどの人は、冴えない自分の人生を情けなく思いながらも、なんとかかんとか日々をやり過ごしながら生きているのだろう。 それは、いいとか悪いとかの判断ができるものではないと思う。どんな境遇にあっても、いま自分の前にある道を、まわりが何と騒いでいようが、自分の思うように歩く。それが自分の人生になる。 主人公2人と、その周辺の人々の人生の一場面に遭遇しながら、そういうことを考えさせられる本。

Posted byブクログ

2013/06/18

こんなにもダメな主人公達に感情移入したのは初めてだ。 こいつらイイ奴なんだよ。根は本当にイイ奴。 「ダメでもいいから生きてこう」って思える小説でした。

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