晩夏に捧ぐ の商品レビュー

大崎梢【著】

2011/03/06

成風堂シリーズ第二弾、出張編。とにかく本屋への愛が伝わってきました。本屋ってただ居るだけで楽しいですよね。
それはともかく。
本屋に出没する幽霊の謎を解くという設定は良いですね。キャラクタも魅力的。ミステリとしては今一つだったけど、全体には満足です。

2010/10/12

本屋さん探偵のシリーズの長編。短編では本屋さんでの日常の謎を扱っていたのに、こちらでは過去の殺人事件に端を発する地方都市の本屋さんの幽霊騒ぎが中心に据えられます。意外と普通に本格ミステリな展開に驚かされつつも、これはこれで楽しく読みました。過去の事件を扱うミステリは独特の感覚があり、それは好きですしね。また本屋の現状への憂いと希望も書かれており、その部分も楽しめました。本屋さんへの愛が詰まってます。

2011/07/16

好評だったデビュー作の「配達あかずきん」は短編集だったが、今回のシリーズ二作目は長編もの。副題は「成風堂書店事件メモ（出張編）」ということで、成風堂の名探偵コンビ・杏子と多絵は信州へと向かう。前作は「日常の謎」を解くというほのぼのタッチのミステリだったが、今回は27年前に起きた陰惨な殺人事件の謎解きという本格物。しかし、舞台となるのは地方都市の老舗書店ということで、本屋で起きる事件の謎解きというところは共通だ。一見、まるで関係なさそうな事柄を次々に手掛かりに、真相へと到達する多絵。その経過を見ていながらちんぷんかんぷんな杏子と読者はイライラ。終盤のスリルを感じる謎解きまで、ずっと引っ張られる感じ。まあ、それなりの面白さ。ちょっと本格殺人ミステリをアレンジして料理してみようかという狙いがね、、、

2010/09/17

書店員が日常の謎を解くコージーミステリの２作目。いつもの成風堂が舞台ではなく個人が営む信州の本屋さんまで出掛けて行きます。３日間で幽霊騒ぎと27年前の殺人事件の両方を解くという、設定はやや強引なものの語りがうまいし本屋さんの向き合ってる現実などの解説も興味深く、楽しく読了。とはいえ謎解きの方はあまりすっきりできず不完全燃焼。でも番外編のアウェイでの話で謎も日常どころか殺人だし仕方がないことかもしれず、本編よりも最初に出てくるアリバイのエピソードの方が面白かったのも当然かもしれない。

2010/09/14

長編なんだけど、こんなに長くする必要はあったのかなぁ？という感じ。オチがもうすこし大きければ途中の長すぎる調査編も苦にならなかったんだろうけど…人にオススメはできないです。

2010/08/26

順番に読んでるつもりだったのに、前後してた。不覚。ま、読む上で何の不都合もなかったけど（笑）

初の長編。
んー。感情豊かな女性がナレーターの役割をすると、地の文も散漫になるんだよね。たぶんそれは、誰が書いてもそう。
その散漫になる描写を上手くまとめて、人間味もストーリー進行もバランス良くこなすって、実はとても難しいことなんじゃなかろうか。そんなことを思った。

2011/02/14

最後のオチはあんまりだけど、中盤まではすごい良かったなー。

これは番外編だから、本編？を読みたい。

2010/06/29

信州の老舗書店で起こる幽霊騒動。２７年前に起こった凄惨な殺人事件とも絡んだ『本屋の謎』を、若い女性書店員の二人が追ってゆく長編ミズテリー。

面白かった！

解決編に入って改めて気づかされる、些細な、しかし重要なミスリード。
こういう、「騙される」ことを目的にミステリを読んでいる者としては非常に楽しめました。

作者氏の描く文章は、情景描写も心理描写も綺麗ですね。語彙の使い方も自然で大変読みやすかったです。

前作を読了してから手をつけ始めるとなお良し。

2011/04/15

出張番外編。まるう堂さんみたいな本屋さんが
近所にあったら毎日通うと思う。
謎解きものとしては、ちょっと弱い。
メインキャラ含めて人物像がつかみにくい。

2012/04/19

5月7日読了。
おもしろかったけど本編の方が好きかな。でも「まるう堂」の描写が想像できてなんだかワクワクしました。本当にこんなお店があるなら行ってみたい。