パイは小さな秘密を運ぶ の商品レビュー
化学好きの少女の家で起きた殺人事件。 はたして…。 主人公の女の子があまり好きになれなかった。
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世界に入り込むまでに、なかなか時間がかかった。 前半は、カタカナと地名と薬品名が多いので、どうしても頭がついていけずに何度かページを戻してみたり。 後半に差し掛かり、ようやっと入り込めて 11歳のおんなのこの脳みそにはついていけませんでした・・・。 苦手な種類の翻訳かな、と思...
世界に入り込むまでに、なかなか時間がかかった。 前半は、カタカナと地名と薬品名が多いので、どうしても頭がついていけずに何度かページを戻してみたり。 後半に差し掛かり、ようやっと入り込めて 11歳のおんなのこの脳みそにはついていけませんでした・・・。 苦手な種類の翻訳かな、と思ったんですが 1巻を読み終わり、結構おもしろく。 シリーズ2巻を読みたいと思いました!
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化学大好きの11歳の少女が日常生活の中に突然入り込んできた死体の謎を解き明かす物語で、自分の知識と推理と子供ならではの行動力とで少しずつ事件の本質に迫っていく過程は、あれっどっかで似たような感覚を…と思ったら、カッレくんか!カッレくんに似ている。久々に子供時代のあの興奮を味わった...
化学大好きの11歳の少女が日常生活の中に突然入り込んできた死体の謎を解き明かす物語で、自分の知識と推理と子供ならではの行動力とで少しずつ事件の本質に迫っていく過程は、あれっどっかで似たような感覚を…と思ったら、カッレくんか!カッレくんに似ている。久々に子供時代のあの興奮を味わった。ああ、カッレくんは私の青春だった!舞台は1950年のイングランドで、イギリス文学や歴史的背景がふんだんに散りばめられた絢爛な文章は読むのに時間がかかる。悩み事があったらミステリを読め(意訳)と言ったのは江國香織だったか。現実の心配事より本の中のジョンやメアリーの心配で頭の中を埋めるのだと。そういう意味でこの本は最適。最初からフレーヴィア(なんて個性的で魅力いっぱいの少女!)に釘付けになるのだけれど、文章のあらゆるところで引っかかりながら読むので時間がかかる。つまりそれだけ長い間現実の心配事を忘れていられる。犯人がわかっても子供探偵は逮捕できない。むしろ力づくの反撃にはなす術がない。大人の助けを借りなくちゃ。そういうところもカッレくんを彷彿とさせる。最後の切手の行方は素晴らしかった。シリーズ物になる予定らしいので、楽しみです。
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海外ミステリーは古い翻訳しか見たことがなく、文体や情景の想像しにくさから苦手だったが、これは読み易く面白かった。 主人公が好奇心旺盛な少女で、ミステリというより冒険物の児童文学のような読感。
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著者のブラッドリーは、なんと70歳の新進作家だ。しかし、作品は全く年齢を感じさせることはなく、むしろ若々しく瑞々しい。なんといっても主人公がすこぶる魅力的だ。フレーヴィア11歳、化学実験が大好きで多感な少女だ。本書は一応はミステリーなのだが、謎解きの妙味は薄い。ひとえにフレーヴィ...
著者のブラッドリーは、なんと70歳の新進作家だ。しかし、作品は全く年齢を感じさせることはなく、むしろ若々しく瑞々しい。なんといっても主人公がすこぶる魅力的だ。フレーヴィア11歳、化学実験が大好きで多感な少女だ。本書は一応はミステリーなのだが、謎解きの妙味は薄い。ひとえにフレーヴィアの感受性こそが物語を支えている。超希少種のいわく付きの切手と、少女の冒険(それは行動においても、感性においてもだ)。そして、化学もまた見事にプロットに組み込まれている。シリーズ化される構想もあるらしいのだが、大いに楽しみだ。
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化学…特に毒物が好きな11歳の少女が主人公という所に惹かれて購入。 結果、面白かった。 なんだかとっちらかった感じで読み辛い部分もあったけれど、思考があっちこっちする頭の回転の良い、こまっしゃくれた、でもちょいドリーミーな所もある…複雑な女の子の語りらしさが出ていたのかなぁと。 ...
化学…特に毒物が好きな11歳の少女が主人公という所に惹かれて購入。 結果、面白かった。 なんだかとっちらかった感じで読み辛い部分もあったけれど、思考があっちこっちする頭の回転の良い、こまっしゃくれた、でもちょいドリーミーな所もある…複雑な女の子の語りらしさが出ていたのかなぁと。 のっけから、幼い妹に猿轡噛ませて両手縛って閉じ込めるなんてどんな姉達?父親は無関心??と主人公を気の毒に思っていたけど、結構な仕返ししてるし、最後の方ではやっぱり家族なんだな~とホッとしたり。 肝心の推理の方も、自宅の庭で死んだ男の事件から、父親にまつわる過去の事件まで解決してスッキリ。 使用人達や刑事さん達も味があってなかなか素敵だし、事件の解決もモチロンだけど、人間関係の進展なんかも気になるので続きも購入予定。
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11歳の少女・フレーヴィアは「化学」と運命的な出会いを果たし、今は実験と毒に夢中。いじめた姉に復讐するにも化学を使う。 時にいじらしく、時には少女の仮面をかぶり、そして化学の知識で犯人に迫っていく少女探偵のシリーズです。11月に④サンタクロースは雪の中 が出ました。
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すごく丁寧に進む小説だな、という印象。 11歳で、化学実験に熱中する日々をすごしている主人公なんて、新しい!笑 私は理科が大の苦手なので、化学薬品等についてペラペラ喋る主人公が格好良くて羨ましい…
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70歳のデビュー作にぶったまげた…! 日本の作家さんに例えるなら北村薫さんとか加納朋子さんとか、そのあたり系にピリッとしたスパイスと紅茶の香りが漂うようなミステリ。 小粋で小気味が良い。こういう主人公は姉妹も含めて好き。 酸っぱいキャンディはサワーキャンディなのかなぁ。 続巻も手...
70歳のデビュー作にぶったまげた…! 日本の作家さんに例えるなら北村薫さんとか加納朋子さんとか、そのあたり系にピリッとしたスパイスと紅茶の香りが漂うようなミステリ。 小粋で小気味が良い。こういう主人公は姉妹も含めて好き。 酸っぱいキャンディはサワーキャンディなのかなぁ。 続巻も手に取りたいです。
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舞台は1950年英国。探偵役の主人公は11歳の化学大好き少女。主人公の一人称で語られていく物語は、牧歌的な雰囲気で、読んでいて楽しくなる。 主人公は自宅に当時としてはかなり本格的な化学実験室を所有しているという設定で、「毒」の話が大好きという独特の嫌みではないアクの強さと、化学大...
舞台は1950年英国。探偵役の主人公は11歳の化学大好き少女。主人公の一人称で語られていく物語は、牧歌的な雰囲気で、読んでいて楽しくなる。 主人公は自宅に当時としてはかなり本格的な化学実験室を所有しているという設定で、「毒」の話が大好きという独特の嫌みではないアクの強さと、化学大好きならではの好奇心旺盛なキャラは魅力的と思う。 殺人には有機化合部が使われている。 物語としてはなかなか楽しめるがミステリとしは凡庸過ぎる。無鉄砲な11歳少女の冒険小説。
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