扉守 の商品レビュー
この土地には妙な力がある。(p.87)[内容]潮ノ道ではいろいろと不思議なことが起こる。他の本でも見かける持福寺の名物坊主、了斎さんはこの本では全作品に登場。[感想]あっさりとしたやさしさとふしぎさが心地よい作品集。どれかひとつを好きになる人なら他の作品も好きになれるでしょう。 ...
この土地には妙な力がある。(p.87)[内容]潮ノ道ではいろいろと不思議なことが起こる。他の本でも見かける持福寺の名物坊主、了斎さんはこの本では全作品に登場。[感想]あっさりとしたやさしさとふしぎさが心地よい作品集。どれかひとつを好きになる人なら他の作品も好きになれるでしょう。 ■簡単なメモ 【帰去来の井戸】由布は生まれてからの合計でも潮ノ道の外で過ごしたのは二十日間に達しないこの地の申し子のような大学生でアルバイトとして手伝っている叔母の七重の店の奥には帰去来の井戸と呼ばれる井戸があり潮ノ道を出ていく者がこの水を飲んでから行くと必ず一度は戻って来られるという言い伝えがあった。 【天の音、地の声】小学生の美咲が大好きなお姉ちゃん(お兄さん?)サクヤ(や同じ劇団天音のメンバーたち、聖、薙、樹、鈴)は「場」が語る声を聞き取ることができ幽霊屋敷と言われている「小幡屋敷」で公演する。 【扉守】高校生の雪乃は何かに見つけられ、不思議な店主がいる雑貨店「セルベル」を見つけた。 【桜絵師】絵師の行雲と了斎と高校生の早紀と絵の中の青年。《あの絵の中の人が私に譲ってくれたこの世界が、こんなにも大好きだって》p.150 【写想家】日々落ち込んでいる祥江を見て怪しい写真家? の菊川は「素敵に育ったわねえ」と言った。 【旅の編み人】了斎を大叔父(了斎の妻の梅香が祖母の妹)に持つ大学生の友香は編み物作家で方向音痴のアラクネさんの荷物からピンク色のコウモリが飛び立つのを見た。 【ピアニシモより小さな祈り】聴いたら「一生の宝物になる」演奏ができる旅するピアニスト神崎零とその専属調律師兼マネジャー兼マッサージ師の柊は、コンサートの事務仕事を一手に引き受けている静音の家にある何十年も音を出す気がないままのピアノに対峙する。
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瀬戸内潮ノ道の不思議な話。 帰去来の井戸:飲めば必ず戻って来る。戻れぬ場合迎え舟。印象深☆ 天の音:妖怪畳叩が解体工事妨害。 扉守:迷子が宿主人格を変える。 ピアニシモ:拗ねてるピアノ,切ない話。
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個人的にめっっっちゃ好き。アミの会の短編で、あれ?この話の舞台って…と気になって借りてみたら、まさにその通り。思い切り地元の言葉を使ってるので、まるでとなりでじいちゃんが本当にしゃべってるかのようにナチュラルに頭に入ってくる。そして圧巻だったのが、風景の描写だった。妖しく美しく、...
個人的にめっっっちゃ好き。アミの会の短編で、あれ?この話の舞台って…と気になって借りてみたら、まさにその通り。思い切り地元の言葉を使ってるので、まるでとなりでじいちゃんが本当にしゃべってるかのようにナチュラルに頭に入ってくる。そして圧巻だったのが、風景の描写だった。妖しく美しく、儚く悲しく強く、もう好き。
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帰去来の井戸 天の音、地の声 扉守 桜絵師 写想家 旅の編み人 ピアニシモより小さな祈り 尾道をモデルにしたファンタジー集。
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なんか不思議でなんかノスタルジックな感じがする。どの話も魅力的。妖怪、畳たたきの刑にするよ!!帰去来の井戸で、操るものがいないのに、小舟は光る水をかき分けて細い小路を危なげなく進みこちらへ向かってきたって言い回しがグッド。。
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お仕事アンソロジー「エール!」の中にあった「潮ノ道コミュニティFM」の話が面白くて、調べたら潮ノ道の本が出ていたので、関連の話が読めると思って、手に取ったが… 実際にはコミュティFMの話は全然なくて、潮ノ道に起こる不思議な話を描いた連作短編集。共通して出て来るのは寺の住職の了斎の...
お仕事アンソロジー「エール!」の中にあった「潮ノ道コミュニティFM」の話が面白くて、調べたら潮ノ道の本が出ていたので、関連の話が読めると思って、手に取ったが… 実際にはコミュティFMの話は全然なくて、潮ノ道に起こる不思議な話を描いた連作短編集。共通して出て来るのは寺の住職の了斎のみ。しかも内容は苦手なファンタジー…かなり微妙。 各章に何かしら悩みを抱えた女性が登場し、その女性を不思議な力を持つ、潮ノ道を訪れた者たちが解決するという内容。 あとがきにもあるが、潮ノ道は尾道をモデルにしており、読んでいると風光明媚な尾道の町並みが目に浮かぶよう。 内容自体はファンタジーなので、雲をつかむような話だが、読み終わった後はちょっとほっこりする、不思議な一冊。 コミュニティFMのその後が気になるんだけどなぁ…
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14:流れるようなきれいな文、目の前に瀬戸内の豊かな自然が広がるような丁寧な描写。温かくて少し切ない、登場人物たちのやりとり。声高に愛を叫ぶ作品ではないけれど、どのストーリーもじわじわと泣けて仕方ない。潮ノ道という町、ひいてはこのリアルな世界に対する、作者さんの細やかな愛情が伝わ...
14:流れるようなきれいな文、目の前に瀬戸内の豊かな自然が広がるような丁寧な描写。温かくて少し切ない、登場人物たちのやりとり。声高に愛を叫ぶ作品ではないけれど、どのストーリーもじわじわと泣けて仕方ない。潮ノ道という町、ひいてはこのリアルな世界に対する、作者さんの細やかな愛情が伝わってくる素敵な作品。お勧めです!
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- ネタバレ
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瀬戸内の潮ノ道という所を舞台にしたファンタジー。帰去来の井戸が一番好きかなあ。扉守はちょっと自分が強くないと怖いなって感じ。全体的に綺麗なイメージの短編集でした。
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不思議の世界。 大好きになった瀬戸内の尾道が舞台。 風景の記憶が甦る。 いろいろなパワーが集まるところ。
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潮ノ道という町を舞台にした不思議で幻想的な物語たち ちょっとホロリとしてしまうなもの、心が暖まるようなもの……読めてよかったです
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