孤宿の人(下) の商品レビュー
ほうと加賀様が対面する場面で既にボロボロ涙が。最後も涙涙涙涙。 久しぶりにこんなに泣ける小説に会いました。人間の汚い部分をたくさん描きながらも、なんと美しい物語に仕上がっていることか。ほうの純粋さを見習いたい。
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「死んではいけない人が死ぬ」という噂を聞いていたので、無意識に遠ざけていた本。 読み終わった今、感動はあるのだけど、ひたすら悲しい。死んではいけない人が、というよりそもそも死が多すぎる… 中でもあの人には幸せになってほしかった。 ほうの名前に関するエピソードは予想できてしまったので残念だけど、それでも温かい気持ちになった。 宮部さんの書く幸せはものすごくあたたかく、不幸は本当に辛いから、読むと体力使います。解説にあったが、宮部さん自身この作品を書くのは大変だったよう。 モデルとなった場所と人についての話を読んでみたい
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ほうと加賀様の交流がよかった。 上下巻で、ページ数はあるものの 読み出したら止まらず、 一気に読んでしまいました。
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多くの人が亡くなり複雑な心境ですが、不器用ながらも、多くの人に助けられながら成長していくほお。彼女の純粋無垢な気持ちに何度も泣かされました。 上巻で加賀様が登場することがなかったので、存在を疑いましたが登場してくれました。加賀様を家族や家臣を殺めたことで鬼や悪魔に違いないと思っ...
多くの人が亡くなり複雑な心境ですが、不器用ながらも、多くの人に助けられながら成長していくほお。彼女の純粋無垢な気持ちに何度も泣かされました。 上巻で加賀様が登場することがなかったので、存在を疑いましたが登場してくれました。加賀様を家族や家臣を殺めたことで鬼や悪魔に違いないと思っていたほうですが、その加賀様から読み書きそろばんを習う。なくした子供と重なる部分があったのかなと思いましたが、ほうの身の上と自分の身の上を重ねたのかもしれない。自分の死期を悟り代わりに、ほおにその後の丸海や日本の姿をその目で見てもらいたかったのかなと。 ほう→方→宝という名前の変遷とともにほおの生き方を導く、その粋な計らいに泣かされました。 加賀様はほおに出会えたことで大いに救われたと思う。 最後、うさとの再会が悲しい結果となり、人知れず泣くほうの姿とともに、自分も涙腺が緩んでしまいました。 悲しいですが、納得行く小説でした。
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前半話の展開が読めずドキドキ、後半やや間延びした感じがした。でも、やっぱり時代小説は面白い。2回続けて児玉清さんの解説にあたった。
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時代物。最初は抵抗があったけど、話が進むにつれ引きつけられ読めた。加賀様はウワサされるような鬼じゃなかった。泣けました。
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「孤宿の人」下巻、読了。大きな権力の前に無力感に苛まれる宇佐と渡部。悪鬼と怖れられる加賀とほうの奉公。二つの軸で物語は進められる。人々の話から次第に明らかになる真相。読後、人の弱さと噂の怖さを感じつつ、切なくて温かい余韻に浸りました。巻末の児玉清さんの解説も素晴らしかった。感動し...
「孤宿の人」下巻、読了。大きな権力の前に無力感に苛まれる宇佐と渡部。悪鬼と怖れられる加賀とほうの奉公。二つの軸で物語は進められる。人々の話から次第に明らかになる真相。読後、人の弱さと噂の怖さを感じつつ、切なくて温かい余韻に浸りました。巻末の児玉清さんの解説も素晴らしかった。感動した。オススメ♪
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とにかくいい味の登場人物があっさり死んでいく。あまりにあっさりしているので、実は死んでないのではと思ったがちゃんと(?)死んでいた。 彼らが死んだ理由は何なのか。鬼のたたりなのか。 オカルト的な物を匂わせる上巻と、何かに対する恐れが異様な事態を巻き起こす下巻のつながりが素晴らしかった。加賀様という異質な存在を受け入れたために、人々に負の感情が満ちていく。その感情が更なる負の自体を巻き起こす…。まさしく負の連鎖である。 ほうのもらった「方」という名前は己の向かうべき方向に進むと言う事。方向を間違わないと言う事。これは負のオーラの中にあっても周りに流されない、という事なのではないかと思う。 そしてそれを守ったからこそ、最後に「宝」という名前をもらえたのだろう。 加賀様とほうのささやかな繋がりが温かく、それだけに最後はとても切なかった。せめて宇佐だけでも生きていてくれれば良かったのに。 非常にまとまったよい作品。
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宮部みゆきは、ミステリーは何冊か読んでいて好きな作家の一人です。特に多くの人が認めるミステリーの傑作「火車」や大作「模倣犯」は、私のオールタイムベスト10に入れられるくらい好きな作品ですし、心動かされました。 そんな宮部みゆきの時代物はこれまで一度も読んだことがなかったので、...
宮部みゆきは、ミステリーは何冊か読んでいて好きな作家の一人です。特に多くの人が認めるミステリーの傑作「火車」や大作「模倣犯」は、私のオールタイムベスト10に入れられるくらい好きな作品ですし、心動かされました。 そんな宮部みゆきの時代物はこれまで一度も読んだことがなかったので、どちらかと言うと長編好きの私は評判の高い「孤宿の人」を文庫で購入した次第。 しかし、最初の期待が大きかったせいなのかどうなのか、全く泣けなかったし、そんなに大きな感動も・・・(・0・)? 確かに良くできた話ではあると思いますし、ストーリーテラーとしての宮部みゆきは健在ですが、それほど心に強く響くものがありませんでした。時代物が嫌いというわけではないですが・・・
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ただただすごい作品としか言えない。暗く悲しい話ではあるが、後味は悪くない。むしろ読んだ後は心が洗われる。登場人物の心理描写が見事で、一度読み出したら続きが気になって一気に読んでしまった。どんな事が起きても懸命に生きるほうの姿には心が打たれます。
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