孤宿の人(下) の商品レビュー
12月29日~2010年1月1日 加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。妻子と側近を惨殺した咎で涸滝の屋敷に幽閉された加賀殿の崇りを領民は恐れていた。井上家を出たほうは、引手見習いの宇佐と姉妹のように暮らしていた。やがて、涸滝に下女として入ったほうは、頑なに心を閉ざす加賀殿と...
12月29日~2010年1月1日 加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。妻子と側近を惨殺した咎で涸滝の屋敷に幽閉された加賀殿の崇りを領民は恐れていた。井上家を出たほうは、引手見習いの宇佐と姉妹のように暮らしていた。やがて、涸滝に下女として入ったほうは、頑なに心を閉ざす加賀殿といつしか気持ちを通わせていく。水面下では、藩の存亡を賭した秘策が粛々と進んでいた。著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。
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この人の巻き返す力っていうのは凄すぎです。上巻だけなら☆3つくらいなんですが、下巻はページめくるのがもどかしいほど面白かったです。宮部作品にしては少しご都合主義観の残る作品でしたが、優しさはあっても甘さがないのはさすがです。
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面白かったー。やはり人情ものはよいね。加賀様のくだりは泣ける。...でも宇佐は亡くならなくてもよかったと思う。
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読了。久しぶりにしゃくりをあげて泣いてしまった。 宮部みゆきの描くキャラは、みんな弱かったりずるかったり、自分勝手だったり卑怯だったりするけど、それでもみんな懸命に生きているので嫌いになれない。懸命に生きているのが伝わってくるから、その命が理不尽に奪われると、とても悲しい。彼女に...
読了。久しぶりにしゃくりをあげて泣いてしまった。 宮部みゆきの描くキャラは、みんな弱かったりずるかったり、自分勝手だったり卑怯だったりするけど、それでもみんな懸命に生きているので嫌いになれない。懸命に生きているのが伝わってくるから、その命が理不尽に奪われると、とても悲しい。彼女には生きていて欲しかったなぁ。 せめてほうには幸せになってほしいと思う。末永く。
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最後は少し涙しました。 読み終わって思うのは、宇佐も渡部さまも加賀様も幸せになって欲しかった。 でも「ほう」の純真さにふれて、みんな少しは幸せだったかな。だったらいいな。
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2009/11/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/3/12〜3/18 切ないなあ、この結末は。分かりやすい伏線だったので、予想はしていたが、それにしても切ない。今は亡き、児玉清さんの解説もなんだか切ない。
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