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孤宿の人(下) の商品レビュー

4.3

196件のお客様レビュー

  1. 5つ

    91

  2. 4つ

    65

  3. 3つ

    22

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2010/02/23

※上巻と同じです 「この世の大切なもの。尊いもの 」 涙が止まらない 多分人は多くのものを失いながら生きていると思います 子供のころには持っていた心 いつの間にかそれを失って生きてきました この小説の主人公・ほうはそれを失っていません 人の思惑や欲に左右されず、自分の心に正し...

※上巻と同じです 「この世の大切なもの。尊いもの 」 涙が止まらない 多分人は多くのものを失いながら生きていると思います 子供のころには持っていた心 いつの間にかそれを失って生きてきました この小説の主人公・ほうはそれを失っていません 人の思惑や欲に左右されず、自分の心に正しく生きています 大人になってしまうと、いつの間にか忠司ことを言えなくなってしまいます この小説の中でも”藩のため”、”家のため”で口をつぐむ人たちがいます その人たちはみんな、新しい時代が来る、素直になんでも言える時代が来ると言っていますが そんな時代は本当にやってきたでしょうか 今も“立場”とか”世間体”のために口をつぐんでいる人だっている気がします だからこそほうの無垢さにみんな、心打たれるのではないでしょうか

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2010/02/14

天災や目に見えざるものへの恐れが、 皆を飲み込んでいく。 ほうという小さい存在も、その流れに飲み込まれていくけど、 流れの中で一番強い揺るぎない存在だなあと思った。 加賀様とのやり取りの場面が印象深い。 人間味あふれる、想像してたより悲しい話でした。

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2010/02/13

上巻ではどういう結末に向かっていくのかわからず、話にのめり込むのに時間がかかってしまったけれど、下巻に入って生身の加賀様が出てきてからは、どんどんページを捲る手が早くなった。 前半までの、丸海藩についての丁寧な描写や伏線が、後半の展開に厚みを持たせていて、久しぶりに深みのある物...

上巻ではどういう結末に向かっていくのかわからず、話にのめり込むのに時間がかかってしまったけれど、下巻に入って生身の加賀様が出てきてからは、どんどんページを捲る手が早くなった。 前半までの、丸海藩についての丁寧な描写や伏線が、後半の展開に厚みを持たせていて、久しぶりに深みのある物語をじっくり読んだ気がする。 どの登場人物も、弱さもあり強さも見せる、どこにでもいそうな人。宮部みゆきの描く人物は、いつもひりひりするほどのリアリティを感じる。 その中で、幼いほうの持つ純粋さ、清らかさには、まさに人間の中にある善を見る思いだ。 結末の辺りは涙が止まらなかった。 「人の心の中に神はおわす」という和尚の言葉が、最後の最後になってどすんと心に響いた。 やっぱ宮部みゆきの時代物はいいなあ。

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2010/02/05

2010年2冊目。 う~。小説として楽しめるのは楽しめるのですが~…… ここまで重いのもどうかと……。 あまり人が死ぬ小説は、好きではないのです~。

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2010/02/05

一体どうなってしまうのかと気になって、2日で読み終える。 時代背景はなじみのないものだったけれど、恋とか忠誠心とか、大切なものに気づくことができた。 心の澱がたまったときに、また、涙を流すために読みたい。

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2010/02/04

本当に、宮部みゆき作品はグイグイ読ませるなあ!と改めて思った作品。上巻は少ししんどかったのですが、下巻はほんとに止まらなかった。宮部さんの時代小説は初めてだったのですが、他も読んでみようかな~。

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2010/01/29

時代物。 舞台は江戸。 なぜ時代物はこんなにも人が死ぬのか。 でも、なんだか面白かったのですんなり読めました。

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2010/01/15

(20100115:読了) 上・下巻を読み終えて、一番心に残ったのは”命の重さ”について。 権力に振り回される命。誰かの尻拭いをさせられる命。理不尽な道理の中で、たくさんの命が散って行ったこの時代。やるせない気持ちになるけれど、最後の最後、加賀様からの贈り物によって「命」にズシっ...

(20100115:読了) 上・下巻を読み終えて、一番心に残ったのは”命の重さ”について。 権力に振り回される命。誰かの尻拭いをさせられる命。理不尽な道理の中で、たくさんの命が散って行ったこの時代。やるせない気持ちになるけれど、最後の最後、加賀様からの贈り物によって「命」にズシっと重みが加わった。今までペラペラと軽かった人の命が、大地にしっかり根を張った。――そんな気がします。 上巻から読み進めてきて、たくさんの人の生き様を見て、改めて人の命は尊いんだなぁ、と再確認しました。

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2010/01/15

泣ける 一生懸命で。純粋で。 自分だけじゃどうすることもできない外圧 真実より立場を守る選択 大切な人を大切に想う気持ちとその形 人間の心の弱さと欲望 命の重さ それでも人は生きるんだと 教えてくれる本 3年前に初めて読んで以来何度も読んでしま...

泣ける 一生懸命で。純粋で。 自分だけじゃどうすることもできない外圧 真実より立場を守る選択 大切な人を大切に想う気持ちとその形 人間の心の弱さと欲望 命の重さ それでも人は生きるんだと 教えてくれる本 3年前に初めて読んで以来何度も読んでしまいます。 ボリュームも全然気にならない。 やっぱこれって思える宮部時代劇の最高峰! 号泣ものです・・・

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2009/12/30

 全体としては面白かったと言えるが、とにかくラストでカタルシスを感じない。結局何も解決してない、という話を描きたかったのかもしれないが、事前にそれを知らずに読むとかなり欲求不満になる。構造的には単純な勧善懲悪にはなりようがないわけだが、それにしてもこれで良いのか、と思わされてしま...

 全体としては面白かったと言えるが、とにかくラストでカタルシスを感じない。結局何も解決してない、という話を描きたかったのかもしれないが、事前にそれを知らずに読むとかなり欲求不満になる。構造的には単純な勧善懲悪にはなりようがないわけだが、それにしてもこれで良いのか、と思わされてしまう。  ヒロイン(?)に問題があったのかもしれない。まあ本人はこれで良いのかもしれないが、頭を使わない、目の前のことしかやらないような人間は魅力的とは思えない。その役割は宇佐が担っていたのかもしれないが、それならそれでもう少し何とかしてほしかった。  

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