ハッピー・リタイアメント の商品レビュー
慎ちゃんとベンさんがおりなす天下り喜劇。 最初は冴えない二人が、葵女史の思いつきで世紀のミッションを開始する。 痛快にして爽快、まさにこれがハッピーリタイヤメントですな。
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浅田次郎氏の「蒼穹の昴」読んだ時には、凄い作家だと感心したのだが、・・・乱作を続けるとこんなになるのか…
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浅田二郎の本って個人的にすごく好きだけど、これは作者の得意な自衛隊ものと笑いネタをふくませながら、サクサクっと書いたような感じ。おおお、という感動や読んで良かった感は少なかった。
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これを読むと本当にこんな感じで腐った外郭団体って多いんやろなーとおもう。 内容はあまり覚えてないけどあんまし面白くなかったかな。 キャラの立たせ方がイマイチ。
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【ハッピー・リタイアメント】 浅田次郎さん 日本の職場の伝統は終身雇用と年功序列による累進だ。 官庁の統廃合により役所内に行き場の失ったノンキャリアの 財務省実務官僚・樋口慎太郎はJAMS行きを命じられた。 これは出向ではなく再就職だ。 また、同じ頃ノンキャリアのたたき上げ自衛隊高級幹部・ 大友勉もJAMS行きを命じられた。 JAMSとは全国中小企業振興会1951年財閥解体後の 振興事業育成のためGHQによって作られた。 無担保・無保証人の零細事業主の債務保証を代行するコトに よって公平なビジネスチャンスを拡大するコトが目的に作られた 金融保証機関だ。 彼らはJAMSの神田分室・整理部へと着任した。 肩書きは主査である。 しかし、彼らが着任したJAMSは本来の目的を喪失し、 今や役人専用の天下り機関と化していた。 仕事はしなくてよい、ただ、定時に入社し、定時に帰宅 しさえすれば、後は何をしていてもよいのである。 そして、数年先には二度目の退職金をいただけるという 天国のような職場であった。 その天下り機関JAMSを牛耳るのが樋口の元上司 財務省理事の矢島純彦だった。 根が小心で生真面目な彼らは他の天下り役員のようには JAMSにはなじめなかった。 そんな不器用な彼らにJAMS神田分室の秘書兼庶務係・立花葵 は本来の業務を行うことを持ちかけた。 本来の業務とは、既に時効の過ぎている債権の整理である。 ☆ 仕事が忙しく、ゆっくりと本を読む間がありませんでした。 この本も少し読んでから、次に読み始めるまで間があいたので イマイチ集中して読むことができませんでした。 それなりに面白かったのですが、ちょっと物足りないと 感じるのは間があいたせいかな???
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無駄を切り詰めれば数兆円。かの政党がそんな金はなかったと下を向いているのはうそっぱち。そう思える内容。戦後脈々と築きあげられてきた確固たる強固なシステム。ちょっとそっとでは崩せないんだろうな、彼らは政治家の数枚上手に違いない。諦観。新人リタイア組の活躍はよかったけれど。
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ハッキリ言って期待外れ。 古本屋で600円で買ったから何とかガマンしよう。 理屈が多すぎる。 もっと痛快な物語にもできたはず。
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きんぴかと少しかぶる印象。軽い話なのでサラッと読めるが全体的に中途半端だった。 突然透明人間の視点で描写されるのはいまいちついていけない(プリズンホテルでもそういう描写があった気がする)。 天下りは、天下ってどんなおいしい思いをしているのか、結局自分は何もしらないなぁと読みな...
きんぴかと少しかぶる印象。軽い話なのでサラッと読めるが全体的に中途半端だった。 突然透明人間の視点で描写されるのはいまいちついていけない(プリズンホテルでもそういう描写があった気がする)。 天下りは、天下ってどんなおいしい思いをしているのか、結局自分は何もしらないなぁと読みながら思った。
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著者らしき人物から融資を回収する場面から始まります。 天下り・・・なんて恵まれたシステム。人生の勝ち組。 それをよしとしない男2人が本来の仕事を全うしようとする真摯な姿が清々しい。 最後までいさぎのよい二人の未来こそハッピーリタイアメントの姿なんだろうな。 ラストは意外などんでん...
著者らしき人物から融資を回収する場面から始まります。 天下り・・・なんて恵まれたシステム。人生の勝ち組。 それをよしとしない男2人が本来の仕事を全うしようとする真摯な姿が清々しい。 最後までいさぎのよい二人の未来こそハッピーリタイアメントの姿なんだろうな。 ラストは意外などんでん返しだったけれど、まあそれもよし。 すっきりしないけれど、こうじゃなきゃね。
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本作の執筆ヒントがプロローグにありグイット引きこまれました。 ハピーリタイヤメント!もし国家中央公務員であれば私もボチボチお年頃、近し・・・主人公の天下り先はイヤハヤ私など凡人にとっては羨ましい限りであります。浅田次郎氏の作品ではメインテーマとは別にサブテーマとして必ず散りばめられている”禍福は糾える縄の如し”であることと、精神文化的な”マイノリティ”は強靭にして優しさあり、であることだと感じる。本作もそれらが二つがキッチリ綴り込まれていて二人の公務員の退官後の職業と生き方の機微を面白く読ませていただきました。 読後感=ハッピーリタイアメントとは職へのしがらみと職業概念から離脱する時と見たり・・・
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