ハッピー・リタイアメント の商品レビュー
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図書館にて。 爽快に読めた。オジサン2人をだんだん好きになっていった。 ラストシーンもらしくて好きだけど、うーん…やっぱりそうなるか、という感じ。 あのまま大金せしめてがっつり豪遊してほしかったな。 この人たちならそのお金を元手に面白いことができたかもしれない。
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ある種、価値観や哲学だと思う。全てを定量化しようとすることでしか判断軸が作りづらい世の中において、善意というものがそれらを超越することがある。 天下りによって寝てれば給料を貰える。そんな環境から性善説を説いたってかんじでしょうか。
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元財務相の樋口慎太郎と元自衛隊の大友勉は, 天下りで何もしなくてよいという仕事に就く。 しかしどうも納得できない2人は,秘書兼庶務係の立花葵とともに, 仕事をすることを計画する。 浅田次郎なのでところどころで泣かせる箇所はあるものの, 全体的にはちょっと悪ふざけな印象。 ラスト...
元財務相の樋口慎太郎と元自衛隊の大友勉は, 天下りで何もしなくてよいという仕事に就く。 しかしどうも納得できない2人は,秘書兼庶務係の立花葵とともに, 仕事をすることを計画する。 浅田次郎なのでところどころで泣かせる箇所はあるものの, 全体的にはちょっと悪ふざけな印象。 ラストもいまひとつ盛り上がらない。
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プロローグの、返済金の穴埋めに書いたってのは、もしかしたら事実かも(笑)浅田作品としては駄作の部類。笑える場面もあるが、「きんぴか」から人物を持ってきて、「オーマイガッ」より展開がのろく、せめてラストのどんでん返しを期待したが、弱い。もちろん浅田作品としてで、一般基準としては面白...
プロローグの、返済金の穴埋めに書いたってのは、もしかしたら事実かも(笑)浅田作品としては駄作の部類。笑える場面もあるが、「きんぴか」から人物を持ってきて、「オーマイガッ」より展開がのろく、せめてラストのどんでん返しを期待したが、弱い。もちろん浅田作品としてで、一般基準としては面白い方に入る。ふと思ったが、浅田次郎と森博嗣を足して2で割ったら東野圭吾になるかも(爆)
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久々に読んだ浅田作品。プリズンホテル系の裏切らない展開が好きです。作中にまさかの著者登場という冒頭のくだりも面白かった!私的には競馬大当たりの人の話でほっこり。人生は何だかんだんでこのように平等であってほしいな、と思う。
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通勤電車内で、クスクスと笑いながらあっという間に面白く読めました。 元自衛官の大友さん、最高に可笑しい。いちいち笑える。 大友さん以外の登場人物、同僚の樋口さんも、秘書の葵さんも、嘱託のヒナさんも、みんなとってもいい味。債務者たちとのやりとりも面白い。会話がとっても楽しいんだよね...
通勤電車内で、クスクスと笑いながらあっという間に面白く読めました。 元自衛官の大友さん、最高に可笑しい。いちいち笑える。 大友さん以外の登場人物、同僚の樋口さんも、秘書の葵さんも、嘱託のヒナさんも、みんなとってもいい味。債務者たちとのやりとりも面白い。会話がとっても楽しいんだよね。 さてラストは、主人公たち3人のこれから先はいったいどうなるんでしょうね。どんな結果になったとしても、あんまり暗くて悲しい予感はしないので、やっぱり「ハッピーリタイアメント」なんでしょうね。 浅田次郎さんの本、何冊か読んでますが、こういう軽めの楽しい本もとってもいいですね!じんわり泣かされる系もモチロン好きですが。
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腐った天下り先より皿洗いの方がいいと、おっさん二人の決意は良しとしても、3億5千万円のお金の行方は気になるな〜。 ラストはハッピー??読後感はすっきりしない。 やくざまで使う天下り理事をなんとかして欲しいな〜。
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お役所の天下りを お笑いドラマにした一冊です。 財務省と自衛隊からの二人が天下った先は、 全国中央企業振興会。 ここで、昔の不良債権の確認作業をしていく中で、 教育係の秘書と共謀して事件を起こすという物語。 ■金曜サスペンスになりそうなストーリーでしたが、 天下り官僚の...
お役所の天下りを お笑いドラマにした一冊です。 財務省と自衛隊からの二人が天下った先は、 全国中央企業振興会。 ここで、昔の不良債権の確認作業をしていく中で、 教育係の秘書と共謀して事件を起こすという物語。 ■金曜サスペンスになりそうなストーリーでしたが、 天下り官僚の雰囲気が笑えました。 オチが今一でしたが、 気軽に読めるのではないでしょうか。 浅田さん良い本をありがとうございました。 貧乏ヒマなし、とは言うけれど、 実は貧乏はヒマなのである。 金がなければ何もできないのだから当たり前だ。(p116) 以前、東京に住んでいたときに 感じたことがあります。 それは、お金がないと 好きなことができないということです。 ■東京には、カッコいい服を売っている店も、 おいしいレストランも、 楽しい遊びもたくさんあります。 しかし、そうしたものは、 それに応じたお金を払わなくては ならないのです。 ■そういう意味では、現代社会では、 人の役に立つことをしてお金を稼いで、 そのお金を使ってサービスを買う 社会なのでしょう。 この本で私が共感したところは次のとおりです。 ・そうした使いものにならぬ膨大な天下りを、 どうにかこうにか一般企業が養って、その見返りとして 何らかの利 益を得ている、というのが社会の実態なのであろう(p78) ・人間誰しも、年齢とともに垢抜けてくるのは 焼香の作法と屁の音である。(p188)
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久々の浅田本 天下り先で時効になった債権を回収する話 エンディングがどう消化すればよいのか よくわからない ハッピーエンドなの?バッドエンドなの? お金に執着しない2人の場合はハッピーなのかな?
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浅田次郎作品は大真面目で壮大な歴史小説と、人情ものの時代小説と、ぐっと気分転換しておやじギャグ連発のおちゃらけ小説に分かれるが、この作品は三番目のジャンルにあたるのかなぁ。 それでも省庁天下りの現実とか、戦後GHQの政策とか、お勉強になるところもいっぱい。果たしてGHQが作ったと...
浅田次郎作品は大真面目で壮大な歴史小説と、人情ものの時代小説と、ぐっと気分転換しておやじギャグ連発のおちゃらけ小説に分かれるが、この作品は三番目のジャンルにあたるのかなぁ。 それでも省庁天下りの現実とか、戦後GHQの政策とか、お勉強になるところもいっぱい。果たしてGHQが作ったというJAMS(全国中小企業振興会)は実在したのかは定かでないけれど、実在したとすればなんと素敵な政策なんでしょう。夢を抱く若者にお金を貸して(ていうかあげて)夢実現の可能性を与えてあげるなんて・・・・・。 今のこのせちがらい世の中じゃ、ありえない政策ですね。
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