いつか響く足音 の商品レビュー
2021.10.10 読了 昔は人がいっぱいだった団地に住む 何人かの話。 連作短編になっていて、 それぞれの視点で物語が進み、交錯する。 いろんな人生があり、ここにいる。
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*「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点。著者会心の傑作連作集* 面白かったー! 一見、優しくて善意...
*「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点。著者会心の傑作連作集* 面白かったー! 一見、優しくて善意ある人々が実は…と言う展開が良かった。 各々が抱える不幸や不運や自業自得を淡々と受け入れ、消化しつつ、その上でゆるやかな優しさを他者に向けられる登場人物たち。善悪混合、きれいごとだけではないのに、良きものを見せてもらったお話たちでした。
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柴田よしきさんの短編集。 【家族】をテーマにした6つの短編とエピローグで構成された連作集です。 借金まみれのキャバクラ嬢、猫の集会を探し求めるカメラマン、夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…etc それぞれの人物の描写が巧みで自然に物語の中に入って行けました。 連...
柴田よしきさんの短編集。 【家族】をテーマにした6つの短編とエピローグで構成された連作集です。 借金まみれのキャバクラ嬢、猫の集会を探し求めるカメラマン、夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…etc それぞれの人物の描写が巧みで自然に物語の中に入って行けました。 連作集ですが、短編としても楽しめ、奥が深い作品に仕上がっています。 1人1人の孤独・寂しさの中でも、何故かしらこの団地に暮らす人と人との繋がりで、どこかほっとする優しさ・安らぎを感じられて読後感も良かったです。
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寂れたニュータウンの団地に住む人々。ブラック金融から借金して、取り立てから夜逃げした絵里は友人の朱美を頼ってこの団地に転がり込んできた。そこで知り合った人々は、それぞれひとりにならざるを得ない過去があった…。 上手く行かない人生、愛する人との別れなど、辛い出来事が多いけど、誰も恨...
寂れたニュータウンの団地に住む人々。ブラック金融から借金して、取り立てから夜逃げした絵里は友人の朱美を頼ってこの団地に転がり込んできた。そこで知り合った人々は、それぞれひとりにならざるを得ない過去があった…。 上手く行かない人生、愛する人との別れなど、辛い出来事が多いけど、誰も恨まず妬まず淡々と生きている人たちが妙に清々しい。古臭い近所付き合いの団地が羨ましく感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
安定の柴田よしきさん(^^) よしきさんの本は事件性のあるものも多いので、最初の子(名前忘れた)の章から、もうどんな事件になるのかと! 思っちゃいましたが(笑) 団地に住む人達ひとりひとりの人生にフォーカスした、ちょこっと物悲しく、胸がホワ~と暖かくなったお話でした。 「人生いろいろあるよね」みたいな…(笑)
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不幸のオンパレード。 読んでいて憂鬱な気持ちになることも多々。 根っからの悪人は出てこない。誰しもが何かを抱えていて、何かのきっかけで それが不幸のスパイラルへと落ちていく、すぐそばの闇を描いている。んだけど・・・。 正直ね、“誰でも落ちかねない闇”とは思えない。 もちろん...
不幸のオンパレード。 読んでいて憂鬱な気持ちになることも多々。 根っからの悪人は出てこない。誰しもが何かを抱えていて、何かのきっかけで それが不幸のスパイラルへと落ちていく、すぐそばの闇を描いている。んだけど・・・。 正直ね、“誰でも落ちかねない闇”とは思えない。 もちろん、思いがけない悲しみが重なってやってきたとき、それを難なく乗り越えられるなんて思っていないけれど、今回のこの本では、“誰でも”という部分を強調して普遍的にとらえさせたい、という意図が見え隠れ・・というよりあからさまに見えて不快だった。 キレイにまとめすぎず、それでも小さな救いがあるところはこの筆者らしい。
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あたしはどうなるのか、この先の人生がどこに向かうのか、何もわからない。 わからないけど、とにかく、あたしはまだ生きている。
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今最初の 最後のブルガリを読んでいる 朱美のオンぼれマンションで留守の絵理は お金も食べ物もない いよいよ 最後のブルガリを売るしかない おまけに借金を踏み倒して夜逃げして追われる身だ なんかおかしな気配がする 捕まったら売り飛ばされて--- と ハラハラさせておいて 一気にパッ...
今最初の 最後のブルガリを読んでいる 朱美のオンぼれマンションで留守の絵理は お金も食べ物もない いよいよ 最後のブルガリを売るしかない おまけに借金を踏み倒して夜逃げして追われる身だ なんかおかしな気配がする 捕まったら売り飛ばされて--- と ハラハラさせておいて 一気にパッと目出度しめでたしになるのが面白い ところが読み進めるうち状況がちがってきた5000円おいていくの忘れたふりして朱美は絵理を飢餓状態になるようしむけて彼と旅行 帰ってきてごめんごめんだ 夫を電車に轢き殺させた静子 などが出てきて 人生の道を踏み外した人が住む吹き溜まりのような団地が浮かび上がってきた やたらに飛び降りたり風呂で手首を切って自殺する人が出てくる それも夫か男ばかり 人生の岐路を踏み外て筑後40年の団地にたくましく生きる女ばかりでてくる 根暗向きの本だね
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借金まみれのキャバクラ嬢。 猫の集会を探し求めるカメラマン。 夫に先立たれ一人暮らしの未亡人。 何故だか結婚についていない女性。 どこにでも居そうな、普通に地味に暮らしている人たち。 別に血なんか繋がってなくても、家族でいいんだ この団地全部、家族でいいんだよ 寂れた団...
借金まみれのキャバクラ嬢。 猫の集会を探し求めるカメラマン。 夫に先立たれ一人暮らしの未亡人。 何故だか結婚についていない女性。 どこにでも居そうな、普通に地味に暮らしている人たち。 別に血なんか繋がってなくても、家族でいいんだ この団地全部、家族でいいんだよ 寂れた団地で暮らす彼らが「家族」になって強く生きていく物語。
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久しぶりに読んだ柴田よしきさん。相変わらず面白かった。 ある団地に住む、壮絶な過去を持った人達の人間模様。どの人生を見ても自分とは違うのですがどこか自分の事のように感じてしまうのは、きっともしかしたら自分の身にも起こりうるようなことだから? 読んでてすごくせつなく、悲しいので...
久しぶりに読んだ柴田よしきさん。相変わらず面白かった。 ある団地に住む、壮絶な過去を持った人達の人間模様。どの人生を見ても自分とは違うのですがどこか自分の事のように感じてしまうのは、きっともしかしたら自分の身にも起こりうるようなことだから? 読んでてすごくせつなく、悲しいのですが、どこか暖かくもあり。。。離別、死別、家出、とやたらと「別れ」と言うキーワードが飛び交います。その「別れ」からたどり着いた場所、そこがあの魔法の団地。。 ここに住み着く人はみんな自分の過去を隠し(と、言うよりは無視して)生きてます。決して順風満帆ではないけどそれでもそれなりの幸せを噛み締めて。 決して大きな事件とかサスペンスとか無いのだけどとてもそれでも退屈せず、最後までほっとする読み方が出来る。 柴田ファンはこういうの好きなんじゃないかな~個人的には、息子さん家族と疎遠になってしまった、里子さんのお話、「遠い遠い隣町」がせつなくて良かったです。
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