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いつか響く足音 の商品レビュー

3.3

34件のお客様レビュー

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2011/04/19

団地を背景に、様々な人々の物語。ひとつひとつの話は、ナカナカ読みごたえ、あるけど、最終的に皆が繋がってる部分が、無理矢理な感じがした。 各々の話も、完結していないので、少し消化不良でした。

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2011/07/16

孤独な暮らしをする人々を主人公とした6つの短編とエピローグで構成された連作短編集。昭和の時代に建てられた古びたニュータウン、その寂れた4階建ての団地アパートに、家族を失った人々がひっそりと暮らしている。その人々の来し方と孤独な現在が次々と描かれるのだが、その一編毎にそれぞれのやる...

孤独な暮らしをする人々を主人公とした6つの短編とエピローグで構成された連作短編集。昭和の時代に建てられた古びたニュータウン、その寂れた4階建ての団地アパートに、家族を失った人々がひっそりと暮らしている。その人々の来し方と孤独な現在が次々と描かれるのだが、その一編毎にそれぞれのやるせない人生が詰め込まれていて、少々息詰まる思い。登場する人々に共通するのは、家族を失ったことへの自責の思いだ。配偶者や親の自殺、あるいは離別など理由は様々だが、不運ともいうべき孤独な暮らしぶりは共通する。そんな人々が、団地らしいおせっかいなコミュニケーションのおかげで、いつの間にか寄り添い酒を酌み交わし出す。『エピローグ』では、家族の結びつきを失っていた彼らが、団地暮らしを疑似的な「家族」を感じるところに救いを持たせていて語り口のうまさを感じさせる。

Posted byブクログ

2010/11/13

これは誰の話なの?家族の話?団地の話? 人はいつでも、心を通じて一つになれる。でも、一人でも歩ける。 失ったものを数えていたらきりがないけど、それでも失ったものさえ思い出の一つなのかもしれない。

Posted byブクログ

2010/10/08

ひとつ団地に住む、色々な過去を背負った人々の人間模様が、重くならずザラッと描かれている。「闇の集会」 が特に良かった。

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2010/10/02

古い団地の住民を繋いだ連作。時代と個人の生い立ちなどをテーマにしているが、人物に魅力が薄く過去に拘る言い訳はややしつこい。社会から置き去りになった人達の達観か闘いなら読み応えあったかもしれないが、諦めにたいな雰囲気。エピローグはとってつけた感じでむしろ読後感を損なう。設定は面白い...

古い団地の住民を繋いだ連作。時代と個人の生い立ちなどをテーマにしているが、人物に魅力が薄く過去に拘る言い訳はややしつこい。社会から置き去りになった人達の達観か闘いなら読み応えあったかもしれないが、諦めにたいな雰囲気。エピローグはとってつけた感じでむしろ読後感を損なう。設定は面白いんだけどな~

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2010/08/30

読み始めた時「これは…マネしたくない人生コレクション…」と思ったのですが、読了時・最後のページで彼女達が羨ましくなってしまいました…。柴田先生マジック!女性だけが語られるかと思いきや、登場する男性陣も興味深かったです(カメラマンのみ浮いてる気もしましたが…社会的には成功しちゃった...

読み始めた時「これは…マネしたくない人生コレクション…」と思ったのですが、読了時・最後のページで彼女達が羨ましくなってしまいました…。柴田先生マジック!女性だけが語られるかと思いきや、登場する男性陣も興味深かったです(カメラマンのみ浮いてる気もしましたが…社会的には成功しちゃったからかな…)。タイトルがコレなので、勝手にその後を想像してしまうのも仕掛けかな?とも。内容は全く違うのですが、村上龍の『最後の家族』をちょっと思い出しました。

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2010/07/02

口にはしない、表面からは分からない。。 女の生き様をそれぞれ綴った話。 都心から外れた住宅公団での、借金取りから逃げてる女や息子夫婦と上手くいかないばかりに虚しさを感じてたくさん料理を作りふるまう女。 結婚した男(再婚ばかり)があたかも保険金目あてかのように亡くなった女。。。 皆...

口にはしない、表面からは分からない。。 女の生き様をそれぞれ綴った話。 都心から外れた住宅公団での、借金取りから逃げてる女や息子夫婦と上手くいかないばかりに虚しさを感じてたくさん料理を作りふるまう女。 結婚した男(再婚ばかり)があたかも保険金目あてかのように亡くなった女。。。 皆、それぞれをかかえながら生きていく。 深いはなしだった

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2010/09/30

借金取りから逃げる女が息をひそめて生活している場所は 友人が住んでいる団地の一室。 外に出たくないために、飢えをどうにか凌ぎつつ 必死になって友人の帰宅を待っていたら…。 連続短編になっていて、団地に住む人達が主人公になったり 脇役になったりで出てきます。 最初の借金取りから逃...

借金取りから逃げる女が息をひそめて生活している場所は 友人が住んでいる団地の一室。 外に出たくないために、飢えをどうにか凌ぎつつ 必死になって友人の帰宅を待っていたら…。 連続短編になっていて、団地に住む人達が主人公になったり 脇役になったりで出てきます。 最初の借金取りから逃げている女の次の話が 家主の女の話。 読んでいて、確信犯か! と驚きますが 彼女の言い分を聞けば、非常に納得です。 そりゃあんな事をしたくもなるな…と。 しかしドラマというか、色々ありすぎな団地です。 まぁ人間誰しも大小の問題を抱えてますとはいえ 素晴らしい(?)ものがあるかとw

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2010/05/07

連作短編集。郊外の古びた団地に住まう人々の群像劇。どこにでもありそうなちょっと道を外してしまった人々が集う昔懐かしい団地。

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2010/04/17

図書館にて。 古びた団地に済むことになった人々の人生と、それぞれの関わりの物語。 みんな何かを抱えていて不器用で… よくある話と言えばそうかもしれないけど、楽しめた。 自分のすぐ隣で起きているような物語。

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