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悪人(上) の商品レビュー

3.7

429件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    153

  3. 3つ

    135

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    4

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2021/05/24

2021.05.24 2年以上積ん読していた「悪人」をやっと読む気になれた。 客観的な視点でどんどん話が進んでいくのが新鮮。 最初はあーこういう女子いるいる。若いってこういう感じよねなんていう感じで読み始めたけれど気付いたら上巻読み終わってた。 無口だけれど優しさが滲み出てる...

2021.05.24 2年以上積ん読していた「悪人」をやっと読む気になれた。 客観的な視点でどんどん話が進んでいくのが新鮮。 最初はあーこういう女子いるいる。若いってこういう感じよねなんていう感じで読み始めたけれど気付いたら上巻読み終わってた。 無口だけれど優しさが滲み出てる祐一はきっと犯人ではないと思う。犯人であって欲しくない。きっと下巻でどんでん返しがあるはず。 佳乃と増尾が出てくる最後のシーンでがぜん下巻を読むのが楽しみになった。 15年くらい前の時代の設定なのかな?「メール」とか「出会い系」って言葉が少し時代遅れに感じた。

Posted byブクログ

2021/03/14

第127回芥川賞作家にして山本周五郎賞作家でもある吉田修一を初読。本作品は毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞。 2002年1月6日、長崎市郊外に住む若い土木作業員の清水祐一が、 福岡市内に暮らす短大卒21才の保険外交員の石橋佳乃を絞殺し、その死体を遺棄した容疑で長崎県警に逮捕され...

第127回芥川賞作家にして山本周五郎賞作家でもある吉田修一を初読。本作品は毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞。 2002年1月6日、長崎市郊外に住む若い土木作業員の清水祐一が、 福岡市内に暮らす短大卒21才の保険外交員の石橋佳乃を絞殺し、その死体を遺棄した容疑で長崎県警に逮捕された。 容疑者・清水祐一は、幼い頃に母親に捨てられ、祖父母に引き取られていた。 性格は非常に大人しく、悪く言えば暗い。彼の興味は車にのみ注がれ、 普段の暮らしは祖父母の手伝いに多くの時間を割かれていた。 しかし、彼は何かを求めて出会い系サイトに登録し、そこで出会った女性に尽くすようになる。 一方の被害者・石橋佳乃は、自分の価値観が絶対だと信じ、 出会い系サイト経由で男から送られてくるメールの数が一つのステータスだと思っていた。 そんな二人が、ある日の夜に会う約束をしていたのだが。。。 非常に期待して読み始めたのだが、とても普通だった。 もちろん、まだ上巻なので結論を出すには早過ぎるのだが、もっとグイグイ引き込まれたかったのだろう。 物語は非常に淡々と進んでいく。 あるシーンでは佳乃がメインとなり、他のシーンでは祐一がメインとなり、 違うシーンでは彼らの友人・知人などがメインとなる。 こうして色々な角度から事件の周辺が理解できるようになっているのだが、 一方でなかなか進展しない物語に若干もどかしさも感じる。 舞台が九州である為、基本的に皆九州弁で喋る。 なので、少し理解しずらい部分もある。(逆に九州出身の人なら馴染みやすいのかも) ともあれ、地方における若者の娯楽の少なさが感じられ、 そういう背景の元に出会い系サイトが繁盛するのも少しわかる気がした。 あと、佳乃のような女の人は正直ウザい。 自分が望んでいる物を常に相手に求めている部分や、 自分が常に他人よりも上に位置していないと気が済まない部分が。 下巻でこの淡々とした物語がどう動くのか、楽しみではある。

Posted byブクログ

2020/10/22

正直最後まで読み切れるかと思った。 物語の展開があまりに遅すぎるし、本筋以外の情景描写が多すぎてそれが物語をイメージし易くしているとも思えない。 最後のほうでやっと動き出した感あり。 結局何が言いたい作品なのかに興味は沸いてるので下巻に突入!

Posted byブクログ

2020/09/29

構成やテーマが宮部みゆきに似てるなと思った。 読むのが遅すぎたせいだけど、2000年代初め頃は、本作のような、現代社会の人間関係の希薄さとか、ネット社会の闇とかマルチ商法とかを描いた、暗い小説が多かったなあと。

Posted byブクログ

2020/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

深津さんがモントリオール世界映画祭で女優賞を取ったので、原作を読んでみました。 映画『悪人』のHPをみてみると『誰が本当の『悪人』なのか?』ってことらしい。うん。確かに。主人公より憎いキャラはいるね。 でもって、舞台は長崎とか佐賀とか福岡とか、九州の北のほうです。そして主演の妻夫木君は福岡出身。深津さんは大分出身なのね。素の方言が出ているのかな。こりゃー、映画がみてみたい。途中で出てくる呼子のイカのお店。行ったことあるんじゃないの?って感じながら読みきりました。 本を買った時に、この映画の予告編のプロモが流れていて、買った時は何も感じなかったけど、読み終えてから見た時、柄本さんの雨のシーンで泣きそうになってしまった。一応、おいらも娘2人の父親なのでね。

Posted byブクログ

2020/04/26

「悪人」上巻読む。下巻があるから感想は後ほど。この本はダンナが買ってきてくれて、でも内容的に手が伸びず、かれこれ10年ずっと積ん読棚にあった。やっと手が伸ばせた、と思う。こんにちは、本。ごめんね、ずっとほったらかしにして。君はいい本だよ。

Posted byブクログ

2020/03/23

ついに読んでしまった。 哀しい。。。 一晩で一気に読んだ。 読み終わってしばらくしてもまだ考えてしまう。

Posted byブクログ

2020/01/17

10年前に見た映画の印象が未だに残っていて、懐かしくて読んだ。一気読み。 善悪とは何か。何かの歯車が少しズレたことによって、悪人になってしまったり、本当の悪人が何事もなく生きていたり、するのかも知れない。

Posted byブクログ

2019/11/15

全体的にけだるい雰囲気の中で繰り広げられる博多弁(祐一は長崎だから長崎弁?)の会話が印象的。 いろいろな人の視点で物語が進んでいくけど、全員が悩みやエゴや傲慢や何か鬱々としたものを抱え、またそれがすごくリアリティを感じる。 下巻これから読みます。この後の展開がすごく気になる。

Posted byブクログ

2019/11/05

あらすじ 九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か-。

Posted byブクログ