悪人(上) の商品レビュー
登場人物それぞれの生活が繋がって行く過程が細かく描かれていて、その場にいるかのように感じる。早く続くを知りたい、早く次の展開を見たいと思える。博多弁を口ずさんでしまいそうになる。
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なぜ、佑一は犯行に及んだのか気になります。 この小説は映画化もされており読了後、観てみようと思います。 以下は出会い系サイトについて --- 出版時期(2007年)に流行っていた「出会い系」と呼ばれる「サイト」は、現在はTwitterをはじめとする「SNS」や「スマホアプリ」...
なぜ、佑一は犯行に及んだのか気になります。 この小説は映画化もされており読了後、観てみようと思います。 以下は出会い系サイトについて --- 出版時期(2007年)に流行っていた「出会い系」と呼ばれる「サイト」は、現在はTwitterをはじめとする「SNS」や「スマホアプリ」に形を変え多様化しています。 以前よりも「出会い系」の理解が出てきたと私は感じます(婚活アプリで結婚した、付き合った等の友人が多くいる)が、ごく一部の利用者による悪用が後を絶たないです。 未成年者がスマホで気軽にアクセスできる現在、さらに増えているのではないでしょうか。 10年後の2030年「出会い系」は形を変えて存在していると思いますが、この様な犯罪が無くなることを願っています。 ありがちですが、友人に性格が正反対な「清水ゆういちろう」さんがいて読んでいて気になりました^^; ブログでも綴っております https://shizukuto.com
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無口な祐一。 たまたまナンパされた大学生に想いを寄せながらも、出会い系で出会う男たちとも関係をもつ佳乃。 そんな佳乃が殺害される。 犯人はどうして佳乃を殺害したのか。 見えない心の闇を感じる。 2018.1.16
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映画化もされた本作。思っていたよりは面白い内容だった。まだ前巻なのでなんともいえないが、ラストが気になる。
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博多の保険外交員として勤める石橋佳乃。彼女の遺体が三瀬峠の山中で発見され、彼女がいなくなる直前に会っていたとされる大学生も行方不明になり、警察は重要参考人としてこの大学生を追う。しかし実際に佳乃が会おうとしていたのは、出会い系サイトで知り合った土木作業員、祐一だった。 まだ上巻...
博多の保険外交員として勤める石橋佳乃。彼女の遺体が三瀬峠の山中で発見され、彼女がいなくなる直前に会っていたとされる大学生も行方不明になり、警察は重要参考人としてこの大学生を追う。しかし実際に佳乃が会おうとしていたのは、出会い系サイトで知り合った土木作業員、祐一だった。 まだ上巻しか読んでいないけど、九州の田舎から出てきた人にとってはしんどいくらい、あの閉塞感がこの本に詰まってる。九州弁リアルだなと思ったら、作者は長崎の人で納得。高校時代に感じていた「どこにも行けない感」をまた目の前で見せられている感じがする。下巻も楽しみ。
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彼は悪人なの?もちろん犯罪は駄目だが。しかも考え無しで。でも、彼女たちの方が自己中心的と思ってしまう。
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上下巻読み終わりました。登場人物それぞれが狭い世界で必死で生きている姿がとてもリアルでした。未来に対する希望も感じられずに物語全体から閉塞感を感じながら読んでいました。相変わらずこの作家さんは何気ない平凡な日常を切り取るのが上手いと思います。物語から空気感がにじみ出てきます。 ...
上下巻読み終わりました。登場人物それぞれが狭い世界で必死で生きている姿がとてもリアルでした。未来に対する希望も感じられずに物語全体から閉塞感を感じながら読んでいました。相変わらずこの作家さんは何気ない平凡な日常を切り取るのが上手いと思います。物語から空気感がにじみ出てきます。 一番感情移入したのは祐一で、その不器用さにはもっとやりようがあるだろとやきもきし、それぞれの思いが上手く伝わらず空回りしてさらに悲しい結末に繋がってしまうのはやりきれない感じがしました。最後の行動も光代のことを思った結果だとはいえ、自分が将来幸せになる可能性を選んでもよかったような気がします。辛い選択です。被害者の親や祐一のお婆さんが最後には踏ん張り前向きに進んでいく姿には自分も勇気をもらいました。今ある日常の平凡な幸せを大切にしたいと思う作品でした。
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ひさびさの吉田修一作品。 映画では、退廃とした無口な金髪イケメンの祐一に妻夫木聡キャスティング。 私のなかでは瑛太のがしっくりくるかも。 下も一気に読みたい。
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吸い込まれていく自分がわかる。ページをめくる手が止まらない。上下とも一気読みした。当分この作家さんを追っていたような気がする(本を!ですよ) 落ち着いたら再読したい、そういう本です。
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九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か―。 佳乃や祐一と関わる人たちの...
九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か―。 佳乃や祐一と関わる人たちの視点が入れ替わり立ち替わりしながら、物語は進行していく。 読みやすい文体と、引き込まれる描写に、あっという間に読んだ。 自分の親戚がみんな九州にいるので、本書の博多や長崎の方言が懐かしい。 下巻も早く読みたい!
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