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夜想 の商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

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2012/11/18

2012.11.15読了。 事故で妻と子を同時になくした男が、物に触れるとその気持ちを読み取ってしまう能力を持った女のコと出会い、その子を他の人にも知ってもらおうと奮闘する新宗教の興隆記?

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2012/10/17

交通事故により妻子を突然亡くし絶望からただ惰性で生きていた雪籐が特殊能力をもつ女子大生遥との出会いで救われ、遥の能力を人々の為にとコフリットを立ち上げ活動に生きる意味を見いだした雪籐の心の様子が良く書かれて面白く読めた。二人の周りに様々な人がが集まり、狂気の嘉子の異常性もスパイス...

交通事故により妻子を突然亡くし絶望からただ惰性で生きていた雪籐が特殊能力をもつ女子大生遥との出会いで救われ、遥の能力を人々の為にとコフリットを立ち上げ活動に生きる意味を見いだした雪籐の心の様子が良く書かれて面白く読めた。二人の周りに様々な人がが集まり、狂気の嘉子の異常性もスパイスになった。最後雪籐が自らの力で立ち直る姿に感動。

Posted byブクログ

2012/09/25

悲しみを乗り越える必要はない。楽しい気分で心を上書きすればよい。楽しいとは、他人に喜んでもらえること。自分を救うのは自分自身しかいない。自分の為に楽しみをみつけよう。 この物語の主人公・雪藤が最後に悟ったことである。新興宗教めいた言葉であるが、宗教の教えなど必要ない考え方である。...

悲しみを乗り越える必要はない。楽しい気分で心を上書きすればよい。楽しいとは、他人に喜んでもらえること。自分を救うのは自分自身しかいない。自分の為に楽しみをみつけよう。 この物語の主人公・雪藤が最後に悟ったことである。新興宗教めいた言葉であるが、宗教の教えなど必要ない考え方である。 「真沙子と美悠がいなくなったあの日以来、初めて人のために笑うことができた。」・・・涙がこぼれた。

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2012/03/03

妻と子を交通事故で亡くした男が、人の心を読む力のある女性と知り合い、救いを求めるあまり、宗教化へ突き進みやがて破局を迎える話。 人のエゴがたくさんのひとを巻き込んで本当に良いことが見えなくなっていくさまは怖い。あまり触れたくない部分をうまく書いていてそれほど不快感を感じずに読めた...

妻と子を交通事故で亡くした男が、人の心を読む力のある女性と知り合い、救いを求めるあまり、宗教化へ突き進みやがて破局を迎える話。 人のエゴがたくさんのひとを巻き込んで本当に良いことが見えなくなっていくさまは怖い。あまり触れたくない部分をうまく書いていてそれほど不快感を感じずに読めた。

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2011/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は狂ってしまったのかとおもったが,結末で救われた。 2011/11/25から読み始め; 11/18帰りの電車内で読了

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2011/10/12

デビュー作の慟哭も衝撃的で面白かったけど、それよりずっと洗練されて、重いテーマだけど読みやすかった。

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2011/09/21

処女作『慟哭』と通じるテーマである“救い””宗教”を描いています。ただ、”宗教”の部分は「慟哭」と大きく違い「内」から描かれています。テーマに比して重すぎない、だけど軽すぎない微妙なラインを渡りきった作品のように思いました。

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2011/09/12

内容(「BOOK」データベースより) 事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著...

内容(「BOOK」データベースより) 事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。

Posted byブクログ

2011/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ズゥーンと重たい方の貫井作品。やはり読んでいても なんだか精神的疲労を伴うのですが、それが決して 不快じゃないんだから、やはり凄い。 ミステリ作家の描く宗教作品の場合はどうしても カルトに寄ったものが多いイメージですが、今作は もうガチでテーマが救済だけあって、まるでイメージ したものと違ったのも自分にとっては良かったような 気がします。 本当の絶望の中から抜け出すという事。救済とは どういう事なのか。そして新興宗教というシステム。 様々な事が絡み付きながら、ゆっくりと静かに ストーリーは常に破滅ち終焉を孕みながら進んでいく様は ある意味圧巻で、ページを捲る手と目を休ませてくれません。 主人公の「雪籐」の視点のパートと、母娘関係の破綻から 家出した娘を探す主婦「嘉子」のパートが挿入されて、 展開されるのが少々疑問だったのですが、終盤にその 2つのパートが交錯し、この2人が繋がってくる時の 恐怖と驚愕は、流石ミステリ作家。救済をテーマにしながらも ただ重く描くだけではないところが流石。 500P越えの長編ですが長さを感じず、かと言って 軽く読み流せる訳ではない、貫井さんらしい楔を 打ち込むような作品。そして珍しく読後感は... 悪くないです。

Posted byブクログ

2011/05/07

事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身...

事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。

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