誰かと暮らすということ の商品レビュー
セージに「お前が好きだって言うのに時間がいるから、ちょっと一緒に待ってて」と言われて、知加子が困惑しながらも 「…うん、じゃあ一緒に待つ」って返事をするくだりが好き。
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じんわりあたたかい気持ちになる小説。 自分が人生の主人公だけれど、 家族や知り合いまでいかなくても、 よくいくお店の店員さんや図書館で出会う人だって、 みんな、それぞれの人生がある。
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「君は普通に大学にいって、普通に就職しなさい。だって君は、普通にしているときが一番魅力的だから。[...] 当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。」(158ページ) 一人で過ごしているときには気づかないものが、 二人になると見えるようにな...
「君は普通に大学にいって、普通に就職しなさい。だって君は、普通にしているときが一番魅力的だから。[...] 当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。」(158ページ) 一人で過ごしているときには気づかないものが、 二人になると見えるようになることがある。 自分一人では気づかない自分というのは、たぶん、本当の自分だ。 二人いるから見えるものや、気づくもの。そんな話。
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内容は一般的に有るような物語。 私は今、一緒に暮らしてる者達とこれから先…なんて思うだけで変わらないんだろうな いや、途中でストレス溜めない様にと暮らし始めたんだ。
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特に派手でもない普通の暮らしのショートストーリー。各物語の人物は別の物語の人物とどこかつながりがあったりする。 さっき出てきた人物が別の物語に出てくる。 誰かと暮らすとは同じ家に住むことだけでなく、同じ社会を生きることとも捉えられる。 接近したり疎ましがったりしながら、人との...
特に派手でもない普通の暮らしのショートストーリー。各物語の人物は別の物語の人物とどこかつながりがあったりする。 さっき出てきた人物が別の物語に出てくる。 誰かと暮らすとは同じ家に住むことだけでなく、同じ社会を生きることとも捉えられる。 接近したり疎ましがったりしながら、人との距離を探りあう。大人になったら人と付き合うことなんて朝飯前になるのだと思っていた。でもこの本を読むと、いい年の大人も人との付き合いに悩んでいると分かる。 誰かと暮らすって、難しい!!!
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これは、面白い。 虫壁とせいじの、凸凹というか、破れ鍋に綴じ蓋というか、間合いが絶妙すぎて、二人ともどちらかというとネガティブな存在なんだが、清々しくもあり、小気味がいい。
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当たり前なことですが、いろんな人がいてその中で気の合う人、縁のある人、、、 何組かの夫婦、恋人、親子、会社、、それぞれの中にドラマというか出来事がありそれぞれの心のぶつかり合いが有るのは当たり前ですが、これもそれも当事者はその時は分からなかったり、不安になったり、、、 生活の...
当たり前なことですが、いろんな人がいてその中で気の合う人、縁のある人、、、 何組かの夫婦、恋人、親子、会社、、それぞれの中にドラマというか出来事がありそれぞれの心のぶつかり合いが有るのは当たり前ですが、これもそれも当事者はその時は分からなかったり、不安になったり、、、 生活の中にこそ本当のその人がいるのか、そうでもないのか、、、 生きるとは生活することに他ならないです。 と、とりとめのないことを考えてしまう。
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もうそんなに若いわけでもないけど、でもまだけっこう若い、というような年代の人たちの織りなす群像劇。虫壁さんの不器用さに思わず共感してしまいました。じんわりいい話で読後感も穏やかですが、人生甘いばかりじゃ無いよというのもきちんと描かれている良作。
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街の寂れたレンタルビデオ店を介して繋がる連作短編集。これから一緒に暮らし始める一組のカップルを軸に、間に既に一緒に暮らしている(もしくは別れた)夫婦の話が挟まる。ただし、どれも幸せで希望のある話。 誰かと一緒に暮らすなんて億劫で窮屈にしか思えない私にとっては目から鱗な世界観… 久...
街の寂れたレンタルビデオ店を介して繋がる連作短編集。これから一緒に暮らし始める一組のカップルを軸に、間に既に一緒に暮らしている(もしくは別れた)夫婦の話が挟まる。ただし、どれも幸せで希望のある話。 誰かと一緒に暮らすなんて億劫で窮屈にしか思えない私にとっては目から鱗な世界観… 久しぶりに別の作品を読みたい作家さんに出逢いました!嬉しい!!
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同僚同士の知加子とセージが愛を育む様子と、同じ地区に暮らす人たちのエピソードを交えた連作短編集。 二人の様子がとっても良いです。 地味めだけど、微笑ましい。 セージに対してだけ強気でちょっとわがままな知加子が可愛いし、鈍感だけど寛大なセージが頼もしい。 これからの2人をもっと見...
同僚同士の知加子とセージが愛を育む様子と、同じ地区に暮らす人たちのエピソードを交えた連作短編集。 二人の様子がとっても良いです。 地味めだけど、微笑ましい。 セージに対してだけ強気でちょっとわがままな知加子が可愛いし、鈍感だけど寛大なセージが頼もしい。 これからの2人をもっと見たいなと思いました。 間に織り込まれた別の夫婦のエピソードも、切ない話ばかり。 どれも好きでしたが、「サッチの風」が良かった。 著者の作品2作目。 大好きな作家さんに決定です。
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