誰かと暮らすということ の商品レビュー
独りよがりが二人よがりになっていく過程が微笑ましく、優しい気持ちになれた。 一つの街並みとそこに住む人々が穏やかな流れに包まれているような話。よかった。 引用 君は普通に大学にいって、普通に就職しなさい。だって君は、普通にしてるときが一番魅力的だから。
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「誰かと暮らすということ」伊藤たかみ◆彼らが住むのは、潰れかけのレンタルビデオ店のある町。それぞれの暮らしに小さな出来事を少しずつ積み上げていく。連作短編集ですが、メインとなる虫壁さんとセージがとても好きだったのでこの二人の話をもっと読みたかった。虫壁さんと友達になりたい。
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+++ 当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。うまく気持ちを伝えられない不器用な男女、倒産寸前の店を抱える夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性…ひとつの町に浮かび上がる、著者新境地のハートウォーミング・ストーリー。 +++ 表題作のほか、...
+++ 当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。うまく気持ちを伝えられない不器用な男女、倒産寸前の店を抱える夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性…ひとつの町に浮かび上がる、著者新境地のハートウォーミング・ストーリー。 +++ 表題作のほか、「セージと虫」 「子供ちゃん」 「やや」 「サッチの風」 「イモムシ色」 「アンドレ」 「サラバ下井草」 +++ 物語の本流は、職場の同期で、存在感のない虫壁知加子と安藤正次が、お互いをなんとなく嫌いではないところから、次第に近づいていく過程である。そこに、彼らが暮らす下井草で、ほんの少しずつかかわった人たちのエピソードが挟み込まれ、緩やかな連作になっている。誰かと暮らすことの自由さと不自由さ、気楽さと窮屈さ、そしてし幸福と少しずつの我慢などをしみじみと思ったりしてみるきっかけになりそうな一冊である。
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ほんわか…確かにそんな感じの、それぞれの人達の物語だった。 「子供ちゃん」では、なんだか胸が締め付けられる思いがリアルに伝わって来た。
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んーなんだかほんわかしてしまいました。ハッピーエンドばかりではもちろんなかったんですけども。自分と重ねて色々考えてしまいました。誰かと共に暮らすというのは1+1=2になるようなことではないんやろなーとか思いながら。
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短編集。セージと虫壁の距離感が良くて、さらっと読めた。 それぞれ違う人物にスポットを当てた短編集のようなのに、舞台である下井草の街でどこかで繋がっている人間模様が面白く、センスを感じました。
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とっても読みやすかった。 いろんな事に疲れていた時に読んだのだけれど、さらりと読めて心はなんとなく深呼吸したような感じになれた。
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8つの小品から成る連作短編集。 日常のささやかな生活の中で起こるささやかな出来事。 さらっと読めたけれど、内容もさらっと過ぎた。
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急行の停まらない都内の街に住む主人公たちの『誰かと暮らすということ』についての物語。比較的、女性が好きな作品かなと思う。誰かと暮らすことはそれなりに気苦労もあるけれど、一人は寂しい。そんな人たちの日常を描いた作品。ちょっとした会話の中に、誰かと暮らすことのヒントを感じるかも。
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短編集の間に挟まれるようにセージと虫の恋が描かれている。関係ないと思える短編集に出てくる人物が二人に少し関連しているところもおもしろい。誰かと暮らすことの嬉しさ、悩み等、色々と考えさせられる作品。
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