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ブラバン の商品レビュー

3.3

126件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    3

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2013/02/12

私自身がブラスバンドをやっているということもあり、この本を手に取りました。読んでみると、音楽にはさほど深入りしませんが、ブラスバンド部を舞台とした人間ドラマで面白かったです。現代と過去を行き来しながら、本当の青春とは何なのか。突き詰めた作品だと思います。ブラバンは、人数が多い部活...

私自身がブラスバンドをやっているということもあり、この本を手に取りました。読んでみると、音楽にはさほど深入りしませんが、ブラスバンド部を舞台とした人間ドラマで面白かったです。現代と過去を行き来しながら、本当の青春とは何なのか。突き詰めた作品だと思います。ブラバンは、人数が多い部活なだけに、さまざまな人がいて、それぞれのストーリーがある。この本を読んで、改めてブラバンが好きになりました。

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2013/01/31

特に何も事件は起こらず、淡々と話が進んでいくだけなのに、なぜか先が気になりやめられない。 各所各所でたった1行の表現が次への期待を生んでいる。 ちなみに私は吹奏楽は全く知らないし、出てくる楽器もあまりわからない。 他作者ではあるが、なかなか何も起こらず暇だった「道尾秀介:ラット...

特に何も事件は起こらず、淡々と話が進んでいくだけなのに、なぜか先が気になりやめられない。 各所各所でたった1行の表現が次への期待を生んでいる。 ちなみに私は吹奏楽は全く知らないし、出てくる楽器もあまりわからない。 他作者ではあるが、なかなか何も起こらず暇だった「道尾秀介:ラットマン」の印象(http://booklog.jp/users/ms-k/archives/1/4334748074)と全く逆。 いたって普通なのになぜか感じる文体の綺麗さ、章の終わりと始まりが魅力的なのでそうなのだろう。

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2013/01/28

まったくの別角度からの、私の「Change」本です。 純粋な「小説」ですが、大人数の「ブラスバンド部」の過去から現在までのうねりのような変化。主人公のファシリタティブな目。知情意の情の部分が大きく感じられますが、それもまた現実と感じます。

Posted byブクログ

2012/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジャズを愛する筆者の自叙伝を思わせる。吹奏楽部員だった過去と、現在の織り交ぜ方が絶妙。文章も嫌味なく好き。振り返る高校時代に甘酸っぱいエピソードがあり、読んでいて楽しい。これ、「スウィングガールズ」が映画になっていなかったら、映画にできたね!

Posted byブクログ

2012/11/07

地元の方言にブラバンってことで私は読みやすかったけどな。 穏やかでない部分もあり、求めていた爽やか青春回顧ではないけれどアリ。

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2012/11/06

自分の青春もブラバンだったので買いました。言葉とかシチュエーションとかわかって懐かしかった。単純にハッピーエンドでなく、人なら当たり前に年を取る事とか人生をどうやって重ねてるのかとか、いろんな登場人物を通して読めました。自分も音楽で人と繋がってたからまたバンドで音楽をやりたくなり...

自分の青春もブラバンだったので買いました。言葉とかシチュエーションとかわかって懐かしかった。単純にハッピーエンドでなく、人なら当たり前に年を取る事とか人生をどうやって重ねてるのかとか、いろんな登場人物を通して読めました。自分も音楽で人と繋がってたからまたバンドで音楽をやりたくなりました。

Posted byブクログ

2012/10/01

啓文堂のオススメ!とかだったかな。良い感じ。僕は語り手がけっこう好きだったよ。感情抑え気味に、観察が先立って、望まれるものになろうとするところがいい。 音楽好きは年をとると蘊蓄くさくなるねぇ笑 その辺が味だと思う。そういうのから始まる、高校時代の思い出話全体にほとばしる郷愁感・寂...

啓文堂のオススメ!とかだったかな。良い感じ。僕は語り手がけっこう好きだったよ。感情抑え気味に、観察が先立って、望まれるものになろうとするところがいい。 音楽好きは年をとると蘊蓄くさくなるねぇ笑 その辺が味だと思う。そういうのから始まる、高校時代の思い出話全体にほとばしる郷愁感・寂寥感を共有できる人におすすめ。 あと語られない物語にも癖がある。ちょっと漫然としてるというか。語るべきでないから語らないというより、語りたくないから語らない。というか。個人的にはフェンダーの行方は聞きたかったかな。と思ったり。

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2012/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あの頃の僕らにはもう戻れない。 先輩の結婚式のために、高校の吹奏楽部のメンバーを集めて、ブラバンを再結成する。けれど、過ぎた歳月はそれを許さない。 1980年という高校生時代を振り返りながら話が進む。登場人物が多いのと、過去と現在の転換が唐突で、少し入りにくかった。ブラバン経験者ならもっとすんなり入れるのだろうか。 あの頃も決して輝いていた、とはなぜか言い難く、今も輝いているとは言い難く、総じてもどかしい。それはある意味現実感があるのかもしれないが。どういう風に捉えていいのかがわからなかった作品。

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2012/09/17

タイトル、あらすじをみると、 25年前の高校生の頃を思い出した、 甘酸っぱい青春系の物語かと思ったら、 若干(かなり?)、想像とは違いました。 たしかに、25年前の高校生の頃を思い出して、 懐かしく感じているのですが、 その懐かしい高校時代は、甘酸っぱいだけではなく、 超酸っぱ...

タイトル、あらすじをみると、 25年前の高校生の頃を思い出した、 甘酸っぱい青春系の物語かと思ったら、 若干(かなり?)、想像とは違いました。 たしかに、25年前の高校生の頃を思い出して、 懐かしく感じているのですが、 その懐かしい高校時代は、甘酸っぱいだけではなく、 超酸っぱいと言うか、激辛でもあります。 なるほどねぇ。 「あの時君は若かった」だけだと、 話に深みがないとは思いますが、 ここまで深い、日本海溝よりも深い話とはね。 表現方法に若干の難。 現代から過去を振り返る話法(表現方法)は 数多い小説で取られていますが、 この作品の場合、時制が少し曖昧で、 微妙に判りにくい様な気がしました。

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2012/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吹奏楽経験者だったので、割と楽しめました。 しかし音を重ねることよりも、 「ゆるめの吹奏楽部の日常生活」とその四半世紀後に 焦点を当てているので 音楽をやっていた楽しさというより集団で過ごす青春のほうが 表現されていたのかと。 音楽室の温度とか、 木製の床にしみ込んだ独特の匂いとか、 教室の窓からの夕日に輝く楽器とか、 ロングトーンの残響等など、 空気感を伝える言葉は少なかったかと思います。 未経験の方が読んで面白いのかは分からない。 引用に登録した文章には激しく同意。 流れてくる音に思わず動きや感情が立ち止まる瞬間っていうのは 絶対にあります。

Posted byブクログ