笑う科学 イグ・ノーベル賞 の商品レビュー
「人を笑わせ、考えさせる」研究に与えられるイグ・ノーベル賞。歩く「理科離れ」の私でもこんな科学なら楽しめそう。「発明は99%の努力と1%のひらめき」という言葉があるが、クスリと笑える研究の裏には惜しみない努力と探求心が隠れている。小さな「なぜ?」「だったらいいのに!」を見逃すこと...
「人を笑わせ、考えさせる」研究に与えられるイグ・ノーベル賞。歩く「理科離れ」の私でもこんな科学なら楽しめそう。「発明は99%の努力と1%のひらめき」という言葉があるが、クスリと笑える研究の裏には惜しみない努力と探求心が隠れている。小さな「なぜ?」「だったらいいのに!」を見逃すことなく追求することができれば、誰にでも偉大なる発明者になる機会は与えられるのである。
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イグノーベル賞のなんたるかがよくわかった。 概要はわかったので、次は、受賞したものの紹介がメインの本を読みたいな。 一見下らないことを、真剣に一途に研究することは、本当に信念がないとできない偉業だと思う。
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廣瀬教授の授業で名前だけ知っていたイグ・ノーベル賞について詳しく知れた。 カラオケを発明した井上さんの無欲な態度が素晴らしいと思う。 突飛なアイディアは世界を救う気がする。 昔の未来像がだんだんと現実のものになっていって、今から100年後を想像しようとしてもなかなか100年前のそ...
廣瀬教授の授業で名前だけ知っていたイグ・ノーベル賞について詳しく知れた。 カラオケを発明した井上さんの無欲な態度が素晴らしいと思う。 突飛なアイディアは世界を救う気がする。 昔の未来像がだんだんと現実のものになっていって、今から100年後を想像しようとしてもなかなか100年前のそれのようには浮かばない。これは何故か。 科学は敷居が高くみえるが、親近感を持てるテーマから入っていくのは大切だと感じる。本の解説も分かり易かった。 「みんなに喜ばれるようなものになって、よかった」 「まず人を笑わせ、そして考えさせる」
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ハトはピカソとモネの絵を識別することが、、、できる。 犬に寄生するノミは猫に寄生するノミよりも高く飛ぶ。 ================ 役に立たない学問を称して、「木の葉学問」と呼ぶ向きがある。字義どおりに解釈して、木の葉がひらひらと舞い落ちるのを研究しても何の役にも立...
ハトはピカソとモネの絵を識別することが、、、できる。 犬に寄生するノミは猫に寄生するノミよりも高く飛ぶ。 ================ 役に立たない学問を称して、「木の葉学問」と呼ぶ向きがある。字義どおりに解釈して、木の葉がひらひらと舞い落ちるのを研究しても何の役にも立たないというのだ。 しかし、決定論的カオスの研究で知られるエドワード・ローレンツ博士は、まったく逆の見方をする。博士は、1991年、京都賞受賞のため来日した際、紅葉が燃える京都・嵐山を目の当たりにして、「石が落ちればニュートンの古典力学の法則、木の葉がひらひら舞い落ちればカオス」と名言を吐いた。 博士は以前、自らの論文で「ブラジルの一羽のチョウの羽ばたきが、巡り巡ってテキサスに竜巻を起こすかもしれない」と書き、これを「バタフライ効果」と名付けている。(178p) 冷凍庫に湯と水を入れると、湯の方が早く凍る。(p185) 「鶏は美しい人間を好む。」(ストックホルム大学、ステファノ・ギンランダ) 人間がシロップの中を泳いでも水の中を泳いだ場合と速さは変わらない。 薔薇には青色系の色素がない。 Blue Rose = 不可能な物のたとえ 愛知県のプラスチック加工メーカー、樹研工業は100万分の1グラムの歯車を二億円かけて作成したが、「小さすぎて、用途はまだない。」
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バニリンについてのイグノーベル賞の受賞は聞いたことあった。「牛糞から抽出したバニラの香りじゃあ誰も食わんだろ」と思ってたけど、バニラの香りは芳香剤とか他のものにも使えるのなら利用価値ありそう。 後半のクモの糸を再生医療に活かすっていう話題の、 クモの糸の強度→鉄鋼の5倍 伸縮率...
バニリンについてのイグノーベル賞の受賞は聞いたことあった。「牛糞から抽出したバニラの香りじゃあ誰も食わんだろ」と思ってたけど、バニラの香りは芳香剤とか他のものにも使えるのなら利用価値ありそう。 後半のクモの糸を再生医療に活かすっていう話題の、 クモの糸の強度→鉄鋼の5倍 伸縮率→ナイロンの2倍 っていうのがスゴイと思った。 しかもタンパク質素材だから、取り出す必要なしっていうのも嬉しい。ぜひアイデアの域を脱して実現させて欲しい。 イグノーベル賞は賞金がない分、人間の私利私欲に振り回されなさそうかな。
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イグ・ノーベル賞創設の経緯からその意義、選考方法や賞の与えられ方について、過去の受賞研究などの一部紹介と日本人受賞者の取材、はてはイグ・ノーベル賞獲得のための方法論から著者独断のイグ・ノーベル賞候補まで、イグ・ノーベル賞分析に徹した本書。 バウリンガルやカラオケの発明、先ごろ読...
イグ・ノーベル賞創設の経緯からその意義、選考方法や賞の与えられ方について、過去の受賞研究などの一部紹介と日本人受賞者の取材、はてはイグ・ノーベル賞獲得のための方法論から著者独断のイグ・ノーベル賞候補まで、イグ・ノーベル賞分析に徹した本書。 バウリンガルやカラオケの発明、先ごろ読んだ『群れはなぜ同じ方向を目指すのか?』のレン・フィッシャーが受賞したビスケットを紅茶に浸す研究、中垣教授の粘菌、候補として、日本のトイレ文化、百万分の一グラムの歯車製作や阪大教授の石黒浩氏のジェミノイドなどなど、見知った研究があれこれ出てくる。 イグ・ノーベル賞は「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究が授賞対象だという。 確かに、バカバカしさ以外なにもないような受賞研究もあるにはある。しかし、兼六園の銅像がハトに嫌われる理由を考察して化学賞を受賞した広瀬幸雄教授が「今回の受賞で、科学は人を楽しませなければならないという本質を再確認した」と述べているように、人の知的好奇心をくすぐる、探求心をそそる、ちょっとした「遊び心」こそがすべての科学研究の始まりであり、そこから広がって思わぬ成果を呼び、人類に多大な貢献をもたらす、それこそ「ノーベル賞級」の技術開発や先進研究へと結びつくのかもしれない。 受賞者ではないが、日立製作所の中央研究所初代所長馬場粂夫氏の言葉が紹介されており、印象深い。 「エンジニアはヘンジニアたるべし。世に変人と言われるほどの人間でないと他人に誇れるような発明・発見はできん」
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「笑わせられる、考えさせられる研究」に贈られる裏ノーベル賞とも言われるイグ・ノーベル賞を解説した本。兼六園の銅像にはなぜ鳥が止まらないのかと解明した研究など、日本人が受賞した研究についても詳しく解説されていておもしろかったです。他にもなんでそんな研究を・・・!という研究がいろいろ...
「笑わせられる、考えさせられる研究」に贈られる裏ノーベル賞とも言われるイグ・ノーベル賞を解説した本。兼六園の銅像にはなぜ鳥が止まらないのかと解明した研究など、日本人が受賞した研究についても詳しく解説されていておもしろかったです。他にもなんでそんな研究を・・・!という研究がいろいろ紹介されています。
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本自体が笑えるかっていうとそうでもないけど。 でも、こういう研究をチョイスするんだ?!っていう面白さはあった。
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イグノーベル賞がなんたるかや、授賞式の様子、そして日本で受賞した研究について書かれています。 少し前の受賞作がほとんどですが、入門書にはいいかなあと思います。 でも学生にすすめるには、もっと色々な変わった研究がたくさん載っているほうが興味を持ってもらえそう。
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最近は日本でも有名になったイグノーベル賞の本. この本では日本の受賞に関する内容が多いが,日本の受賞は破壊力に欠けたものが多くいまいちな感がある.もっとインパクトがある受賞をたくさん紹介して欲しかった.
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