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笑う科学 イグ・ノーベル賞 PHPサイエンス・ワールド新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/11/04 |
JAN | 9784569774404 |
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笑う科学 イグ・ノーベル賞
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志村幸雄(1935~2020年)氏は、早大教育学部卒、(株)工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わった後、社長、会長などを歴任。また、産業技術審議会専門委員など政府委員、自然科学書協会理事長など学協会役員、早大、麗澤大学、名大などで非常勤講師を務めた。 私は、「イグ・ノーベル賞...
志村幸雄(1935~2020年)氏は、早大教育学部卒、(株)工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わった後、社長、会長などを歴任。また、産業技術審議会専門委員など政府委員、自然科学書協会理事長など学協会役員、早大、麗澤大学、名大などで非常勤講師を務めた。 私は、「イグ・ノーベル賞」のことをいつ、どのようにして知ったのかは覚えていないのだが、少し前に、英国人のトーマス・トウェイツ氏が、2016年の「イグ・ノーベル生物学賞」を受賞した、四足歩行できる人工装具を使ってヤギになりきる「GoatMan Project」について書いた『人間をお休みしてヤギになってみた結果』を読んでいたところで、偶々本書を新古書店で目にして入手した。(本書は2009年出版だが、紙の本は既に絶版である) 本書は、イグ・ノーベル賞について、内容と歴史、どのような研究・発明が受賞の対象となるのか、これまでの日本人受賞者の研究・開発の事例、同賞を獲得するための心構えと実践的な方法、同賞候補となりそうな日本発の研究・発明の成果を紹介したもの。 イグ・ノーベル賞とは、1991年に米国人のマーク・エイブラハムズ氏が創設し、授賞の公式基準は「人を笑わせ、そして考えさせる」研究で、「真似ができない、またするべきではない」業績であること、更に非公式基準は「目を見張るほどバカげているか、刺激的でなくてはならない」というものである。創設当初は、賞の目的や選考方法を非難・否定したり、受賞の報に戸惑う受賞者もいたが、現在では、「パロディ性」に基づいて「笑わせ」、「科学性」に裏打ちされて「考えさせる」という賞のコンセプトが理解され、また、新聞やTVにも登場するようになって知名度も大きくアップし(本書出版から十余年を経た現在では一層である)、賞としてのステータスを確立していると言えるだろう。 日本人の過去の受賞実績については、「ハトによるピカソとモネの作品の識」、犬語翻訳機「バウリンガル」、「ハトに嫌われた銅像の化学的な考察」、「カラオケ」、「バニラの芳香成分バニリンの牛糞からの抽出」、「粘菌による迷路の最短経路の解法」の6つを挙げ、その内容、研究・発明の経緯、裏話等を詳しく紹介している。 また、受賞の候補となりそうなもの(あくまで著者の主観である)としては、「日本笑い学会」、「トイレ文化」、「回転ずし」、「青いバラ」、「二足歩行ロボットの未夢とアシモ」、「100万分の1グラムの歯車」、「定刻自動起床装置」、「クモの糸による新素材」、「畳ドクター、焚火学会」、「慰謝料電卓」の10例が挙げられている。(残念ながら、2022年までに実際に受賞したものはない) 読み終えてまず感じたのは、「人を笑わせ、そして考えさせる」という同賞のコンセプトは、現代社会においてこそ、重要な意味を持っているのではないかということであった。というのは、科学は、19世紀以降、近代化・文明化を牽引してきたが、21世紀となった今、我々の抱えるプラネタリー・バウンダリー、バイオテクノロジー、AI、軍事など様々な側面における問題には科学が関わっており、その根本的な原因は、科学が「科学のための科学」から「社会のための科学」に変化し、役立つ科学のみを追い求めてきたことにあると考えられるからである。科学の進歩自体は、無論、否定されるべきものではないが、我々が人間らしく生きるためには何が大切なのかを考え直すために、イグ・ノーベル賞(のコンセプト)はもっと注目されていいのかも知れない。 (2023年4月了)
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人々を笑わせ、考えさせてくれる研究に対して贈られる「イグ・ノーベル賞」の日本人受賞者を中心に紹介した本。 イグ・ノーベル賞の存在は知っていましたが、どのような研究が受賞しているのかを知りたくて読んでみました。個人的にはバニリンの話が面白かったです。 研究者のたゆまぬ努力と奇想...
人々を笑わせ、考えさせてくれる研究に対して贈られる「イグ・ノーベル賞」の日本人受賞者を中心に紹介した本。 イグ・ノーベル賞の存在は知っていましたが、どのような研究が受賞しているのかを知りたくて読んでみました。個人的にはバニリンの話が面白かったです。 研究者のたゆまぬ努力と奇想天外な発想が、どのような形であれ評価されることは素晴らしいことだと思いました。マスコミは科学の賞としてノーベル賞を毎年大きく取り上げていますが、このような賞をもっと取り上げることで科学研究の面白さを世間に広めてほしいと感じました。
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もともと科学には興味があったが、「笑う科学」というのは考えたことがなかった。「笑える」と聞くと、ふざけたような実験ばかりなのかと思っていたら、犬語翻訳機、牛糞由来のバニラアイスなど、とてもおもしろい実験ばかりだった。
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