僕たちの旅の話をしよう の商品レビュー
赤い風船が取り持つ縁っていうのがまずステキ。[more] 大人の決定に振り回されてしまうという、子どもであるが故の歯がゆさ、もどかしさがよく伝わってくる。それぞれの能力(?)を活かして困難を乗り越えるところが優等生過ぎるともいえるけど、ほっこりと心温まる。
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純粋無垢という言葉をを本にするとこうなる気がする。 少しばかり御都合主義的なところがあるけれど、さして問題にはならないかと
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さわやかだ… それぞれに家庭の事情を抱える小学生たちが偶然出会い、仲間のためにちいさな冒険をする、っていうお話。 すごく目のいい男の子、鼻のいい女の子、耳がいい男の子、っていうちょっと特殊能力を持った三人。 三人をつないだのは田舎で暮らす一人の女の子が飛ばした風船。 このあたりの設定、面白い。 ファンタジー要素もあるジュブナイルって感じなのかしら… それぞれの家庭問題あるけど、語りが小学生だから暗さはあまりない。 起きる事件もそんなにハードではないので、とにかく全体的にほんとさらさらしてるんだよなあ。天然コットン100%みたいな。 深刻にヘビーにもできる設定だろうけどあえてこんな感じに描いてるんだろうなあ… もうひとこえ、夏休みの田舎の描写を読みたかった… だってこのたどり着いた場所って、たぶんこの子たちにとって少年少女でいられる最後の瞬間だった気がするので…その奇跡のきらめきみたいなのを見たかったんだ… あとそこへ向かうまでの過程も少しだけほしかった… あ、でもまあそこはいくらでもご想像におまかせなのかも… とりあえずめちゃくちゃさわやかなお話、質の良い児童文学って感じでした。 こういう読書もいいな…
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解説にもある通り、久々に気持ちのいい話を読みました。 sfチックだし、突っ込みどころは多々あれど。 大人が子供の目線を思い出しながら読んでも、子供が読んでも楽しいと思います。
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小路幸也さんの「僕たちの旅の話をしよう」読了。小学生による出逢いの物語。東京に住む小学生3人の下に風船で運ばれてきた手紙が届く。「はじめまして、あなたはどの町でこの手紙を読んでいますか」手紙の送り手と小学生は文通をしながらお互いのことを知っていくのだが。。この3人、ただの小学生じ...
小路幸也さんの「僕たちの旅の話をしよう」読了。小学生による出逢いの物語。東京に住む小学生3人の下に風船で運ばれてきた手紙が届く。「はじめまして、あなたはどの町でこの手紙を読んでいますか」手紙の送り手と小学生は文通をしながらお互いのことを知っていくのだが。。この3人、ただの小学生じゃなく、それぞれ目、耳、鼻に特別な力を持っています。手紙を通じて夏休みに旅に出かける計画を立てるのだけど、いろんな出来事が起きてハラハラ。物語では親と子供の愛情について考えさせられた。最後は心温まる展開。金原さんの解説も良かった。
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H29.11.20 読了。 格安ワゴンにて購入。著者の名前を見たことがあるのでなんとなく。 後で調べてみると、電子書籍化とかもされてないみたいで、マイナーな作品なのかな? 私自身の、小説の好みを、この作品を読んでやっと気付けた。 青春モノって面白い! というか、いわゆるヤングアダルト・ティーンズ向けの話が好きなんだな、と認識できた作品だった。 目がめちゃくちゃよく見える男の子、人の性格を匂いで判断できる女の子、耳がめちゃくちゃよく聞こえる男の子という、ファンタジーな設定が受け付けられない人にはまず楽しめないだろう。 ストーリー自体も御都合主義だし、現実的ではない話なのに、頑張れー!って応援したり、時にはホロリと泣けたり。 こういう面白い作品を映画化したら良いのに。 多分、ツッコミどころを挙げたらきりがないんだろうが、とても楽しめた。 素直に面白かった。 ただ、A級なお話か、と考えたら、うーんって所があるのも事実。 あまり深く考えず、すらすらと読んで楽しめた作品。
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【あらすじ】 赤い風船が運んできた手紙。それは、一人の少女が出した“誰か”を求める声だった。風船を受け取ったのは、どれほど遠くのものでも見えてしまう健一、どんな匂いもかぎわける麻里安、そしてあらゆる音を拾う耳を持つ隼人。不思議なチカラを備えた3人は集い、少女に会いに行くことを決めるが、理不尽な現実が事件となって彼らを襲う―。 【感想】
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赤い風船が運んできた手紙。それは、一人の少女が出した“誰か”を求める声だった。風船を受け取ったのは、どれほど遠くのものでも見えてしまう健一、どんな匂いもかぎわける麻里安、そしてあらゆる音を拾う耳を持つ隼人。不思議なチカラを備えた3人は集い、少女に会いに行くことを決めるが、理不尽な...
赤い風船が運んできた手紙。それは、一人の少女が出した“誰か”を求める声だった。風船を受け取ったのは、どれほど遠くのものでも見えてしまう健一、どんな匂いもかぎわける麻里安、そしてあらゆる音を拾う耳を持つ隼人。不思議なチカラを備えた3人は集い、少女に会いに行くことを決めるが、理不尽な現実が事件となって彼らを襲う―。
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山奥の少女が風船につけてとばした手紙が東京に住む不思議な力をもつ3人を結び付けます。それぞれ問題を抱えながらもそれを解決し、少女のもとを訪れる過程にすかっとしました。
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どうしようもないこともあるけれど、僕らは夢みることをやめない。 ここまでくると最早ファンタジーなのでは、と思うほどの、安心設計。どんでん返しを期待する必要はない。裏切られない、優しい世界。よく見える目、よく聞こえる耳、よく嗅ぎ分けられる鼻。特殊能力はもっているけれど、それがとん...
どうしようもないこともあるけれど、僕らは夢みることをやめない。 ここまでくると最早ファンタジーなのでは、と思うほどの、安心設計。どんでん返しを期待する必要はない。裏切られない、優しい世界。よく見える目、よく聞こえる耳、よく嗅ぎ分けられる鼻。特殊能力はもっているけれど、それがとんでもない大冒険を導くわけでもないし、少しは特殊能力の哀しみもあるけれど、身を滅ぼすほどでもない。そこらへんが小路幸也の優しさだな、と思う。殺伐とした話やミステリを読み過ぎていると拍子抜けするかもしれない。でも、これはこれでいいと思う。
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