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超訳 古事記 の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2023/07/27

スサノオノミコトが思っていたよりひどい。ということを、古事記を読むたびに思っている気がする。今回はオーディオブックで聞いたわけだけど。 著者自身による朗読だけれど、プロ裸足のレベルの朗読だ。驚いた。

Posted byブクログ

2021/12/04

お伊勢参りを直前に控え、7年間程も眠っていた本を、思い出した様に本棚から引っ張り出す。       著者・鎌田氏の口述を、本書の版元であるミシマ社代表・三島邦弘氏が記された。 この手法は正に、稗田阿礼が語り、太安万呂が文字に起こした、それと同様である。 鎌田氏が幼い頃より自ずと...

お伊勢参りを直前に控え、7年間程も眠っていた本を、思い出した様に本棚から引っ張り出す。       著者・鎌田氏の口述を、本書の版元であるミシマ社代表・三島邦弘氏が記された。 この手法は正に、稗田阿礼が語り、太安万呂が文字に起こした、それと同様である。 鎌田氏が幼い頃より自ずと感じ取っていた神力や八百万の神の存在は、これまで彼を操る様に書かせ、語らせた。 本書には、その幽玄な趣が存分に閉じ込められている。 選ばれし者が著した書である。       現代の有識者達も、日本最古の書に対し、あらゆる接近法を試みてきた。 同じく、アウトプットの方法も様々である。 (因みに「中田敦彦のYouTube大学」全4回に渡る古事記シリーズは、本当に素晴らしいのです! 私が初めて触れた、破茶滅茶に面白い古事記でした…。) しかし、その中でも本書は最も神秘的且つ詩的である。 鎌田氏が仰る、かつての「国民総詩人の国」もここに蘇っていた。 神々に手を合わせる際の心持ちも、読後では幾分変わろう。   そして、ミシマ社の方々は今尚、この通り書き手と二人三脚で丁寧に本を作り続けていらっしゃる。 その姿勢を貫いて、もう15年になるそうだ。

Posted byブクログ

2021/05/17

古事記の内容が超訳としてですけど分かりやすく書かれていて、スラスラと読めました。出てくる人が多くてウッとなりましたが案外主要な人物は少なかったので一日で読めます。個人的には須佐之男が好きです。

Posted byブクログ

2020/12/22

朗々と語り聴かせてくれるタイプの古事記 普通に読んでるだけなのにオーディオブック聴いているみたいな感じ

Posted byブクログ

2019/06/20

「超訳」ってなに、という話は、あとがきにある。 出版社の編集者が録音機を構える中、著者が横になって、参考文献もなにも持たずに、脳裏に思い出される古事記の物語を諄々と語る。 その間、2日。 2日間で本一冊か-、お手軽でいいなーと思ったのは措いといて^^;(もちろん古事記への愛着...

「超訳」ってなに、という話は、あとがきにある。 出版社の編集者が録音機を構える中、著者が横になって、参考文献もなにも持たずに、脳裏に思い出される古事記の物語を諄々と語る。 その間、2日。 2日間で本一冊か-、お手軽でいいなーと思ったのは措いといて^^;(もちろん古事記への愛着とそれだけの蓄積があって初めてできることだが)、要するにそれまで口伝でしかなかったものを語り部・稗田阿礼が語り、編集者・太安万侶が文章に起こしたという構図を再現してみよう、というのが意図なのである。 だからこれは、いわゆる「古事記の現代語訳」ではない。 一読、その意図はまんまと当たっていると思う。これまで何度か読んで、正直あんまりアタマに入らなかった古事記の世界が、新たな息吹とともに眼前に繰り広げられる思いがする。イザナギとイザナミの愛と憎しみ、スサノオの乱逆と改心、山幸彦・海幸彦の確執と和解、などなど。 本ではなくて、著者が本当に眼前で語ってくれたら、きっともっと面白いのだろう。

Posted byブクログ

2017/12/26

本当にすぐに読めてしまうし、超絶分かりやすい。現代語訳ではなく、筆者が語り部のように語ってそれを書き取る形式で書かれたというだけあって臨場感が凄い。神様の名前が多いけど神話の世界は楽しいですね(笑)

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2017/09/16

日本の始まりについて書かれた著名な書物の一つである古事記の神代部分を、できるだけ雰囲気を感じれるようにと、他にない試みで作られた本です。どのように作られているかは本書を読んでいただくとして、そのおかげで古事記の面白さに気づかせてくれる内容になっていると思います。断片的に知っている...

日本の始まりについて書かれた著名な書物の一つである古事記の神代部分を、できるだけ雰囲気を感じれるようにと、他にない試みで作られた本です。どのように作られているかは本書を読んでいただくとして、そのおかげで古事記の面白さに気づかせてくれる内容になっていると思います。断片的に知っている日本の神話を時系列的に把握できたことも大きかったです。もちろん古事記のきちんとした訳本が多数あり、それらを読んでも良いのですが。それにはない(と思う)ほど一気に引き込まれて読んでしまいました。日本の神話を読み物としてというよりも、読み聞かせられているような安心感と好奇心で感じること。さらに古事記を知りたくなる。そういう本です。

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2017/07/22

すぐに読み終えることができるけど、こんなに分かり易く古事記(上巻)が書いてある本はないだろう。天つ神と国つ神、日本そして天皇家の誕生がよく分かる。古事記を現代訳したものではなく、筆者が語り部のように口述したものをテープに起こしたもの。それがかえって物語らしさを生んでいる。古事記を...

すぐに読み終えることができるけど、こんなに分かり易く古事記(上巻)が書いてある本はないだろう。天つ神と国つ神、日本そして天皇家の誕生がよく分かる。古事記を現代訳したものではなく、筆者が語り部のように口述したものをテープに起こしたもの。それがかえって物語らしさを生んでいる。古事記を詳しく知りたい人もこの本を最初に読むと理解が早いし、普通の人にはこれだけでも常識的には十分だと思う。

Posted byブクログ

2016/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「古事記」は、数年を置いて、たまに読むと楽しい。本書の前は、水木しげるの漫画だった。その前は井沢元彦、もっと前は高校時代か。  その中で、本書は、著者が二日間で口述したものを、ミシマ社の社長が筆記、編集したというちょっと異色の一冊(あとがきより)。まさに稗田阿礼と太安万侶による共同作業さながらに出来上がった作品。ゆえに逐語訳ではないけれど、かえってそれが、余計な解説を気にすることなく、口述のリズムに乗りながら、詩を愉しむかのようにすらすらと読めて非常に心地よかった。 情景が目に浮かぶなと感じたが、そこは多分に水木版『古代出雲』のお蔭か。本書を読みながらも、数々のシーンで水木しげるの描く神々の姿が蘇ってきた。『古代出雲』も良い本だったが断捨離で手放してしまったことが、ちょっと悔やまれる(いい本だから、高値が付くかと思ったら二束三文だったぞ、ブッ○オフ! 余談)。  とにかく、日本にとって大切な記紀神話が、西洋諸国における聖書や神話ほどに身近な存在になっていないのは非常に問題。それが天皇崇拝とか変な右寄りの思想に加担するとかの議論より前に、ベースとしてこうした話が創造されていたことは日本人として、よく知っておくべき。  古事記の神々の話を読めば、実に人間以上に人間臭く、光と闇、生と死、破壊と再生、男と女という普遍的なテーマが常に記されていて、しかもそれらのどちらが正しいとか間違ったとか、どちらが主従ということではなく、両者が表裏を織りなし、あらゆる事象や人間個人においてすら両面を備えているということを繰り返し教えてくれている気になる。前半、傍若無人ぶりをいかんなく発揮するスサノオ(本書では須佐之男)が、最後には詩を読むシーンなどは、壮大な長編スペクタクル映画のエンディングシーンのようで感動すら覚える。 「これをもって わが国は 歌ぶりの栄える 詩の国となった のである」  やまとしうるわし、だな~。  土着勢力を新勢力が平定していった物語を神の名を借りて正当化しているとか、この神話編の最後が初代天皇の神武天皇に繋がって終わることなんて、どうだっていい。人間の性として、時には善、時には悪、それが表になり裏になり歴史が紡がれてきた。それだけのこと。実に単純明快なことというのが、この「超訳」のリズムに乗って一望のもとに俯瞰できる面白い試みの一冊だった。 参院選後、三原順子が池上彰に神武天皇の実在を問われたり、天皇の生前退位の意向の話が出るのとは無関係に図書館に予約を入れていたものだったが、まぁ、なんとなくこんなタイミングで読めたのは面白かったかな。

Posted byブクログ

2015/12/06

 「古事記」の神話編を作者の語りおろしの形で現代語訳した本。叙事詩のようにすらすらと頭に入ってきて、物語を想像しながら気軽に読めた。

Posted byブクログ